社団法人 大阪精神保健福祉協議会より
「急性期の状態から回復していくプロセスを説明します。急性期には一見何もしてないように見えても、心(頭)の中はかなり忙しく、多くのエネルギーを費やします。この時期の治療法には薬物療法が有効です。そのほかの治療を受け入れる準備のためにも、まず神経を休めることです。
この状態が終わって回復過程が始まるのですが、この時期を「臨界期」といいます。この時期は徐々にというより、急激に変化します。貯めこんでいた回復力がすっと現れる、ストンと良くなるという感じです。しかし一方で下痢や便秘、発熱といった自律神経の乱れから起こる症状がでやすくなります。回復のプロセスとして、あわてず「良くなったんだなあ」ぐらいに考えていれば、次第に落ち着いていきます。薬への反応性も良くなり眠気も出てくる時期でもあります。
この回復への入り口「臨界期」を上手く治療的な支えの中で乗り切ると、自律神経症状のような症状は治まります。治ったらすぐに元気になると思われるでしょうが、この後エネルギーがストンと落ちる時期が来ます。この時期を「消耗多眠期」といいます。疲労感、集中困難があり、ともかくやたら寝てしまう時期です。この時期にじゅうぶん休息をとることはとても大切で、じゅうぶんなエネルギーの充電がないまま急いで動き出すと、疲れがいつまでも続いて、この時期を長引かせます。「このまま怠けぐせがついては」と、焦るかもしれませんが、回復のプロセスとしてゆっくり備えてください。「ちゃんとしなきゃ」などと気を使いながら寝ていてもちっとも休息になりません。自然な状態に任せ、眠いなら眠り、ごろごろしたければごろごろしましょう。
「消耗多眠期」をゆっくり抜けていきますと、ようやく活動を再開する時期に入ります。寝てばかりで自然に退屈になってきた時期、面白いテレビを見て笑える時期、季節感が戻ってきた時期、というのが目安になるでしょう。
ギプスが取れたからと行って急に走り出す人はいません。 「活動再開期」が来てもゆっくり段階を踏むことが大事です。「こんなことをしててもいいのか」「ひどい遠回りをしているのではないだろうか」などと焦りがちになりますが、心配することはありません。」
君は回復過程のどこいらへんかな。焦らずにゆっくりと休んだらいいよ。ボクがいつでもそばにいるからね。
「急性期の状態から回復していくプロセスを説明します。急性期には一見何もしてないように見えても、心(頭)の中はかなり忙しく、多くのエネルギーを費やします。この時期の治療法には薬物療法が有効です。そのほかの治療を受け入れる準備のためにも、まず神経を休めることです。
この状態が終わって回復過程が始まるのですが、この時期を「臨界期」といいます。この時期は徐々にというより、急激に変化します。貯めこんでいた回復力がすっと現れる、ストンと良くなるという感じです。しかし一方で下痢や便秘、発熱といった自律神経の乱れから起こる症状がでやすくなります。回復のプロセスとして、あわてず「良くなったんだなあ」ぐらいに考えていれば、次第に落ち着いていきます。薬への反応性も良くなり眠気も出てくる時期でもあります。
この回復への入り口「臨界期」を上手く治療的な支えの中で乗り切ると、自律神経症状のような症状は治まります。治ったらすぐに元気になると思われるでしょうが、この後エネルギーがストンと落ちる時期が来ます。この時期を「消耗多眠期」といいます。疲労感、集中困難があり、ともかくやたら寝てしまう時期です。この時期にじゅうぶん休息をとることはとても大切で、じゅうぶんなエネルギーの充電がないまま急いで動き出すと、疲れがいつまでも続いて、この時期を長引かせます。「このまま怠けぐせがついては」と、焦るかもしれませんが、回復のプロセスとしてゆっくり備えてください。「ちゃんとしなきゃ」などと気を使いながら寝ていてもちっとも休息になりません。自然な状態に任せ、眠いなら眠り、ごろごろしたければごろごろしましょう。
「消耗多眠期」をゆっくり抜けていきますと、ようやく活動を再開する時期に入ります。寝てばかりで自然に退屈になってきた時期、面白いテレビを見て笑える時期、季節感が戻ってきた時期、というのが目安になるでしょう。
ギプスが取れたからと行って急に走り出す人はいません。 「活動再開期」が来てもゆっくり段階を踏むことが大事です。「こんなことをしててもいいのか」「ひどい遠回りをしているのではないだろうか」などと焦りがちになりますが、心配することはありません。」
君は回復過程のどこいらへんかな。焦らずにゆっくりと休んだらいいよ。ボクがいつでもそばにいるからね。