心の病になって
社会に出て働いている人は
そうはいないでしょう。
そういう人はたぶん症状がごく軽いか
薬の錠数が少ない人なのでしょう。
精神障害になってしまうと
社会に出ることさえ困難になるんですから。
ボクはこの限られた空間の中でしか
存在できないかもしれない。
存在の証明がここでしか示せない。
ボクの仲間たちがこの空間にいるならば
温かく見守ってほしい。
普通の人が経験する多くの社会的体験を
ボクたちはできないでこの空間に
思いの丈を書いているのだから。
電車にすら乗れなかったり
会話が苦手だったり
人ごみにいけなかったり
すぐに気持ちが折れたり
社会に出るのに障害を持っている。
せめてこの空間では温かく見守ってね。
アインシュタインは心の病気になって
１０時間以上も眠りに費やしながらも
相対性理論を考えた。
でも彼は特別かな？
精神障害者は限られたコミュニティーでも
その存在が難しいんだよ。
多くの場合が障害を隠したりして
やっとのことで存在する。
自分の内なる偏見にもあうんだ。
社会的に存在を認められることのほうなんて
すごく難しいのが現実なんだ。
障害者の社会政策を見てもわかるよ。
君が読んでいる本の多くは
心を病んだ人が書いている場合が多い。
その事実を認めても
僕たちのありのままのリアルな姿が
映し出されることは少ない。
極度に誇張された急性期の
って症状が一番悪いときの姿
そんな姿しか一般にイメージに無いと思うんだ。
本人は不思議でどうしようもない世界にいるときの
その姿だね。
普通は見えないものが見えたり
居ない人の声が聴こえたり
起きながら夢でも見ているのか
追われているのかとか
妄想が働いてわけのわからない
言動・行動をしているときの
その姿が一般のイメージだろう。
ボクたちはこの空間で
たわいも無いことを言うかもしれない。
当たり前のことを
さっきわかった風に言うかもしれない。
でも温かく見守ってほしい。
不思議な話を書くかもしれない。
それは実に精神の不思議な世界で体験している
その人の真実だったりもする。
バカなって言ってしまえば
人格を否定するに等しいことになっている場合もある。
壊れ物注意だけれども、
温かく見守ってね。
壊れていないんだよ。