わたしの妻はわたしがほんとうに狂ったとき
わたしのそばでわたしを支えてくれた
普通なら逃げ出すのだ
なにせ明らか狂っている男がいるのだから
そして一度は実家に帰ろうとしたが
心配になりもどってきて
私の横で寝起きをともにした
わたしが窓をあけて部屋をでていなくなったとき
妻はわたしが心配で窓からのぞき
そしてわたしが帰ってくると号泣した
わたしは地面に帰るかといったとき
妻はうなずいた
死をも覚悟したことになる
わたしはそれを聴いて
いやいまではないよといった
わたしの妻はいちばん苦しいときを
逃げ出さずに立ち向かった
だからわたしはユニットバスにもぐりこみ
真っ暗にして静かに一人になってみた
目を閉じていると目から光が溢れそうになり
なんだこの感覚はと思い
布団にもぐりこんで目を開けてみると
色とりどりの光が布団の中で輝いた
わたしがおかしくなっていく様子を見て
疲れ果てたのだろう
夜中眠れない妻は眠れていたみたいだった
わたしは早朝家を抜け出した
真夏の暑い中なにももたずに
妻はそれでびっくりしてしまい
途中で倒れていないだろうか
様子が普通でないから消えてしまわないかと
警察に捜索願を出していた
わたしは警察署のなかで
妻の姿を感じた
俺はここにいるといった
そして入院した
入院しても真夏の暑いなか
夏が苦手という妻が
しょっちゅう見舞いにきた
父も母も妻の存在を認めた
なにせ最悪の瞬間を逃げ出さずに看病し続けたのだから
わたしの病床には妻の絵と言葉が飾られた
いつもそばにいるからね
そういっていた
一緒に暮らしている男が死ぬかもしれない
いや下手をすると殺されるかもしれない
そんな気の狂った男に真正面から看病したのだ
入院という言葉を妻は出さなかった
わたしの意志で入院するまで言わないと決めていたらしい
そしてわたしは入院するために救急車を呼んでもらったが
入院できず
そばにいた警官にあたり警察署にいき
そのおかげで入院できるという
なんとも不思議なことになっていた
わたしは妻が大切だ
こんな最悪なときと最悪な状況をともに過ごしてくれている
苦楽を共にする
どんなときもそばにいてくれる
そう確信している
これからつらいことはなくなっていくだろう
そう祈っている
大切な大切なひとだ
口で好きだの言うのはたやすい
しかし人間の本性はこういうときに現れるのだろう
ほんとうにそばにいてくれてありがとう
だからわたしはあなたが好きです
大切です
ハートがあるんです
自分を省みずにわたしを見てくれた
ほんとうに大切です
いま横で眠る君は中途覚醒を起こして
また夜中ひとりにしてしまうのかなぁ
心配ばかりかけてしまう
ぐっすり眠れる日が来るといいのに
わたしに何ができるんだろう
妻に何ができるんだろう
あいしています
わたしのそばでわたしを支えてくれた
普通なら逃げ出すのだ
なにせ明らか狂っている男がいるのだから
そして一度は実家に帰ろうとしたが
心配になりもどってきて
私の横で寝起きをともにした
わたしが窓をあけて部屋をでていなくなったとき
妻はわたしが心配で窓からのぞき
そしてわたしが帰ってくると号泣した
わたしは地面に帰るかといったとき
妻はうなずいた
死をも覚悟したことになる
わたしはそれを聴いて
いやいまではないよといった
わたしの妻はいちばん苦しいときを
逃げ出さずに立ち向かった
だからわたしはユニットバスにもぐりこみ
真っ暗にして静かに一人になってみた
目を閉じていると目から光が溢れそうになり
なんだこの感覚はと思い
布団にもぐりこんで目を開けてみると
色とりどりの光が布団の中で輝いた
わたしがおかしくなっていく様子を見て
疲れ果てたのだろう
夜中眠れない妻は眠れていたみたいだった
わたしは早朝家を抜け出した
真夏の暑い中なにももたずに
妻はそれでびっくりしてしまい
途中で倒れていないだろうか
様子が普通でないから消えてしまわないかと
警察に捜索願を出していた
わたしは警察署のなかで
妻の姿を感じた
俺はここにいるといった
そして入院した
入院しても真夏の暑いなか
夏が苦手という妻が
しょっちゅう見舞いにきた
父も母も妻の存在を認めた
なにせ最悪の瞬間を逃げ出さずに看病し続けたのだから
わたしの病床には妻の絵と言葉が飾られた
いつもそばにいるからね
そういっていた
一緒に暮らしている男が死ぬかもしれない
いや下手をすると殺されるかもしれない
そんな気の狂った男に真正面から看病したのだ
入院という言葉を妻は出さなかった
わたしの意志で入院するまで言わないと決めていたらしい
そしてわたしは入院するために救急車を呼んでもらったが
入院できず
そばにいた警官にあたり警察署にいき
そのおかげで入院できるという
なんとも不思議なことになっていた
わたしは妻が大切だ
こんな最悪なときと最悪な状況をともに過ごしてくれている
苦楽を共にする
どんなときもそばにいてくれる
そう確信している
これからつらいことはなくなっていくだろう
そう祈っている
大切な大切なひとだ
口で好きだの言うのはたやすい
しかし人間の本性はこういうときに現れるのだろう
ほんとうにそばにいてくれてありがとう
だからわたしはあなたが好きです
大切です
ハートがあるんです
自分を省みずにわたしを見てくれた
ほんとうに大切です
いま横で眠る君は中途覚醒を起こして
また夜中ひとりにしてしまうのかなぁ
心配ばかりかけてしまう
ぐっすり眠れる日が来るといいのに
わたしに何ができるんだろう
妻に何ができるんだろう
あいしています