ペルーイキトスよりアマゾン河横断ブラジル・ベレンへの旅(その3)
夜見る星の美しい事。南十字星、人工衛星、UFOも出たり入ったり、銀河系の真中に吸い込まれるように、長い時間見とれていました。夕日が奇麗だったこと。広く、とにかく空が広いと感じます。美しいブルーの色が、何色も盛り上がって水面に映って見えます。ジャングルの緑が深く、船の中では、ゆっくり通り過ぎる大自然に向き合ってのんびりしました。船のおばさんが、特別にシュガー抜きのコーヒーを作って持って来てくれました。そのコーヒーの味は、一味違い、まろやかで、優しい味がして、心を満足させてくれました。ジャングルで飲むコーヒーは、トウモロコシなどが入っていて、まろやかです。アマゾンでは、上質の豆は、輸出され、現地の豆は、混ざり物でしたが、とてもおいしかった。開高健の「オーパー」の本が、ブラジル船の旅を一層
面白くしてくれました。「ブラジルを甘くみたら、シッペ返しが来る」と書かれていて、笑って読んでいましたが、後で、その通りになる事が起きると思いもしなかったです。開高健の言葉は、時間をまろやかに止めてくれます。アマゾンと同じ波動を持っています。
時折ボートで物売りに着たり、もらいに着たりします、その時の身軽な動きに驚かされます。とにかくゆっくり、ゆっくり、ゆっくり・・・・・
アマゾン河を、ゆるやかに滑る様に走る船、森から聞こえてくる鳥のさえずりが、
聞こえ耳に響き、私の体の全てが喜んでいます。アマゾンにまた来れて良かったと、何度も何度も思いながらの船の旅でした。
私がハンモックで寝ていた
隣の女性のご主人が、「卵巣腫瘍が出来ていて、街の病院に行く所ですが、一度みて下さい」と声をかけてきました。船の中で、私の噂が広まってきたようでした。その人
の名前は、ジャクソンさんと言いました。ご主人が22才、奥さんが17才、子供が2人。下の子の出産後に、右卵巣腫瘍が見つかったそうです。ハンモックで寝ている彼女は、腰の痛みを訴えていました。お腹のヒーリングを行った所、お腹の右に固いシコリあったのですが、1回で小さくなり、消えてしまったのです。驚いた事に、1回のヒーリングで固いシコリが消えたのもインディオの血がよみがえり癒されたのでしょう、文明国の食べ物が入れられた為いろんな病の元にもなっています。奥さんはハンモックから起きだしてご主人と踊り始めました。
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夫妻はとても喜んで、お礼に自分の家に招待してくれました。原住民のヤーグア族の儀式(年頃になると頭髪を抜くそうです。彼女達は、皆痛いのを我慢するそうです)に連れて行ってくれる約束をしてくれました。
出稼ぎで家族と別れて暮らしている男の人と会いました。その人の子供さんは、小児麻痺でした。半年振りに子供さんと1カ月過ごし、家に戻る為に船に乗っていました。船のデッキでいつもその子供さんを抱いて風に吹かれた顔がとても幸せそうでした。貧乏でリハビリ等一切をしてあげていない状態でした、抱かれたままで出来る足の操法と、背中のお祓い操法を、毎日出来る様父親に教えました。子供の動きが良くなり、とても喜んでくれました。小さなボートに乗り換えて、家へ帰って行きました。