「致知」新春特別講演会「人間力を高める」に参加させて頂きました。
会場は1.200人の満席でした。
講演される方は、茶道裏千家15代、前家元の千玄室先生と山本富士子さん、
致知出版社長藤尾秀明氏で、懇談会には下村博文文部大臣、牛尾治郎氏、渡邊
一先生、村上和夫先生、行徳哲夫先生、荒井桂氏、坂田道信氏、などが壇
上でご挨拶されて、参加者の皆様と気軽に懇談されたりして、とても素晴ら
しい時を過ごさせて頂きました。
致知の読者は皆さん志は高く、成功しても謙虚な方が多いので、私みたい
な人間にも快く接していただきました。
お三方のお話はそれぞれに素晴らしい内容のものでしたので、私が聞けた内
容をブログに書かせていただくことにしました。
私は速記が得意なのですが、このたびの千玄室先生のお話は涙を拭きながら
でしたので、上手く書けないかもしれませんが、心に残ったお話をこの会場
に来れなかった人にもお知らせしたいので、シリーズで書くことに致します。
千利休の子孫である千玄室先生は91歳、背筋が伸びたまま一時間半立ったま
までお話しされました。
「千家の息子だから甘えは許さぬと厳しく育てられました。将来日本の為に
お役に立たなければいけないと。戦争反対は非国民扱いされた時代。昭和1
8年大学の時に海軍航空隊に、俳優の西村晃といつも一緒の飛行機で訓練し
て来て殴られ、共に歯を食いしばった仲間でした。
飛行機乗りも柔らかく柔らかくやっていけばスットやって出来るようになり
ます。頭で考えるな体で覚えよ。裏方大事にする事海軍で教わりました。
人間力高める意識を自分たちで持つ。熱望、希望今を生きること。
仲間がお茶一服飲んでくれる。”無のままで死んでいく”17,18歳の飛行機生。
滑走路から出ていく。「俺生きて帰って来たら、お前の所のお茶飲ませてくれ
るか」本当に自分たちは死ぬんだと思った。「お母さん」と京都に向かって叫
んだ。お母さんにもう一度抱いて貰いたい。頭撫ででもらいたい。お父さんと
は叫ばなかった。ゴメンナサイ。
688柱眠っている沖縄。毎年一回お茶立てます。波に流した線になる。みんな
飲んでくれているなあと。
日本は平和ボケの中にいるのが悔しい。少しでもお茶をもって世界に広めて行
た。
続く