いま、1998年のサッカー関連映像をHDDに取り込んでいるが、何かの番組を見ていたらセルジオ越後さんが「日本はFIFAランキングで9位になっているんですが、それは日本のサポーターの評価じゃないかと思います」とコメントしていた。
日本のFIFAランキングの変化について、細かく数字をつかんでいたわけではなかったので、それを聞いて「えェー、9位になったことあるの?」と驚いてしまった。
日本代表が9位になったことがあるというのは、どういうことか、そう思ってネットで調べてみたら、フットボールチャンネルというサイトが2013年10月に配信した「世界で9番目に強かった時期も? 日本代表とFIFAランキング」という記事がみつかった。
記事によれば、9位という順位は、1998年2月と3月に記録したとのことだが「とはいえ、この順位には但し書きがつく。当時のFIFAランキングは算出方法が現在のものと異なっており、試合の重要性や対戦国にレベルは関係なく、国際試合で得た勝ち点を累計するような方式だったのだ。そのため親善試合を多くこなしたことでランキングが上り、このような順位になっていたと言われている」
また、ウィキペディアによれば、1999年と2006年に算出方法の変更が行われ、日本の順位もその都度、変動している。
現行方式になってからの最高順位は、2011年4月にランクされた13位とのこと。9位というのがあまり客観的でなかったとしても、13位なら立派なものだ。
それが、現在の日本のランキングは54位だ。そんなに下がってしまうものなのか。
現行のランキング決定方式について、ウィキペディアでは「新方式の評価と問題点」という項目で、概略つぎのように紹介している。
「強豪国の揃う欧州・南米諸国では、それぞれで国際Aマッチを行なえば、すべてポイント計算の基礎に参入され、従来より客観的なランキング算定になったが、欧州・南米のチームと対戦する機会が特に少ないアジア勢にとっては、W杯本大会で多少いい成績を残したとしても、それ以外のアジア内の試合によってランキングを上げることは相当困難な算定方式になっている。
一方で、アフリカ地域や北中米地域の国は、ランキングを上げやすくアジアの国々が、それらの国に相当抜かれている。」
なかなか完璧な算定方式というのは難しいのかも知れないが、なにやらFIFA内でのパワーゲームの産物ではないかという気もする。
ただ、日本が2011年に13位になったのは、2010年南アフリカW杯ベスト16進出と2011年1月アジアカップ優勝が相当効いているということがわかり、今度アジアカップで優勝すれば多少順位を持ち直すことができるということも理解できる。
逆に、昨年のブラジルW杯でグループリーグ全敗したこと、その前の年のコンフェデでも全敗したことで、ポイントの高い世界大会でのランキングアップができなかったということもわかってくる。
FIFAランキングを、たいして気にする必要ないのでは、という人もいると思うが、ワールドカップ出場国数の大陸別配分を変更したりする場合、この各大陸の毎に、1位から50位までに何カ国入っているかといったデータがモノを言ってくる。やはり欧州・南米中心のサッカーパワーを反映していると言わざるを得ない。
要は、大陸毎の力関係に影響を与えるバロメーターになるわけで、FIFA内での発言力とランキング算定方式はコインの裏表のような関係にあるといっていい。どれもこれも政治力ということになるが、政治力を増すこととアジアカップ、ワールドカップなどの国際大会で好成績を収めることもまた、コインの裏表の関係にあるといえる。
私たちがそんなことを論じる以上に選手たちは、自ら、選手としての意地とプライドを懸けて戦うだろう。そんなことを思い、近づくアジアカップ初戦を待ちたい。
日本のFIFAランキングの変化について、細かく数字をつかんでいたわけではなかったので、それを聞いて「えェー、9位になったことあるの?」と驚いてしまった。
日本代表が9位になったことがあるというのは、どういうことか、そう思ってネットで調べてみたら、フットボールチャンネルというサイトが2013年10月に配信した「世界で9番目に強かった時期も? 日本代表とFIFAランキング」という記事がみつかった。
記事によれば、9位という順位は、1998年2月と3月に記録したとのことだが「とはいえ、この順位には但し書きがつく。当時のFIFAランキングは算出方法が現在のものと異なっており、試合の重要性や対戦国にレベルは関係なく、国際試合で得た勝ち点を累計するような方式だったのだ。そのため親善試合を多くこなしたことでランキングが上り、このような順位になっていたと言われている」
また、ウィキペディアによれば、1999年と2006年に算出方法の変更が行われ、日本の順位もその都度、変動している。
現行方式になってからの最高順位は、2011年4月にランクされた13位とのこと。9位というのがあまり客観的でなかったとしても、13位なら立派なものだ。
それが、現在の日本のランキングは54位だ。そんなに下がってしまうものなのか。
現行のランキング決定方式について、ウィキペディアでは「新方式の評価と問題点」という項目で、概略つぎのように紹介している。
「強豪国の揃う欧州・南米諸国では、それぞれで国際Aマッチを行なえば、すべてポイント計算の基礎に参入され、従来より客観的なランキング算定になったが、欧州・南米のチームと対戦する機会が特に少ないアジア勢にとっては、W杯本大会で多少いい成績を残したとしても、それ以外のアジア内の試合によってランキングを上げることは相当困難な算定方式になっている。
一方で、アフリカ地域や北中米地域の国は、ランキングを上げやすくアジアの国々が、それらの国に相当抜かれている。」
なかなか完璧な算定方式というのは難しいのかも知れないが、なにやらFIFA内でのパワーゲームの産物ではないかという気もする。
ただ、日本が2011年に13位になったのは、2010年南アフリカW杯ベスト16進出と2011年1月アジアカップ優勝が相当効いているということがわかり、今度アジアカップで優勝すれば多少順位を持ち直すことができるということも理解できる。
逆に、昨年のブラジルW杯でグループリーグ全敗したこと、その前の年のコンフェデでも全敗したことで、ポイントの高い世界大会でのランキングアップができなかったということもわかってくる。
FIFAランキングを、たいして気にする必要ないのでは、という人もいると思うが、ワールドカップ出場国数の大陸別配分を変更したりする場合、この各大陸の毎に、1位から50位までに何カ国入っているかといったデータがモノを言ってくる。やはり欧州・南米中心のサッカーパワーを反映していると言わざるを得ない。
要は、大陸毎の力関係に影響を与えるバロメーターになるわけで、FIFA内での発言力とランキング算定方式はコインの裏表のような関係にあるといっていい。どれもこれも政治力ということになるが、政治力を増すこととアジアカップ、ワールドカップなどの国際大会で好成績を収めることもまた、コインの裏表の関係にあるといえる。
私たちがそんなことを論じる以上に選手たちは、自ら、選手としての意地とプライドを懸けて戦うだろう。そんなことを思い、近づくアジアカップ初戦を待ちたい。