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原子力発電って?(3)

2011-03-26 12:48:03 | 原発
発電の仕組み、発電所の構造はだいたいわかった。

じゃあ、どうして原子力発電が必要なの?風力でも水力でも火力でもいいじゃん。



そこでまたまた調べてみる。


ここでは詳しく書かないけど、他の発電に比べると、もっともらしいメリットがいろいろ出てくる。なるほど、そりゃ、そうだ!って思うこともあるけど、もちろんデメリットも・・・
メリット、デメリットも微妙に違ったり。



正直、何が本当だかわからない。
それはそれぞれの思惑があり、意図を持って説明しているモノが多いから?



だから、これが本当!ってことは書けない。真実がわからないから・・・










ここからは僕の想像で書きます。事実と異なっていても、想像なので文句は言わないで。(笑)



<小説>日本の原子力

日本における原爆の研究は1941年スタート。その2年後にはウラン235を濃縮させた原爆製造が可能という結論に達したが、実際に原爆を製造するまでには至らなかった。


1945年第2次世界大戦終戦。敗戦国日本は連合国より原子力に関する研究が全面的に禁止された。





1952年、サンフランシスコ講和条約が発効。日本における原子力研究は解禁されることとなった。


ここで、後に「原子力の父」と言われるS氏がアメリカの強力なバックアップを受け、原発推進へと動く。
総理大臣になろうと執念を燃やすS氏は原発を推進することによって、政界、財界に大きな影響力を持とうとする。
こうして一人の実業家の野望を叶える手段として、原発は国策として推進されることになった。

原子力の平和利用という名目の裏には、いつでも原爆を作れるようにという思惑もあった。これが日本に原発が出来るキッカケである。


原発の燃料はウラン。
資源の少ない日本にとって、情勢が不安定な中東諸国から原油を輸入するよりも、世界的に幅広い地域で採取出来るウランは、安定供給という点で優れていた。
しかし核分裂に必要なウラン235は、ウラン全体の0.7%しかなく、この割合のままではエネルギー源として使えないのである。そこで、このウラン235を濃縮する必要があるのだ。
ウランを採掘し、濃縮する過程の中でも、放射能汚染で空気も土壌も汚れて行く。採掘地域の住民たちが被ばくしている事実まで考える人は少ないだろう。

ウランは少量で大きなエネルギーを出せる。他の原料に比べると輸送コストも少なく、また備蓄もしやすい。


濃縮されたウランはペレットという形になる。



ペレット一つはこんなもんである。
このペレットが燃料棒という棒の中にギッシリ詰るのだ。

発電に使われた燃料棒はウラン、プルトニウムを含む放射性廃棄物となる。
使用直後はすぐには冷めないので、原発内にある貯蔵プールで3年~5年ほど保管される。そしてこの廃棄物はドラム缶に入れ地中へと埋められ、その管理は300年に及ぶ。


一方、この使用済み核燃料からウラン、プルトニウムを取り出し再利用することも考えられた。
原料のウランも採掘し続ければ、いずれなくなってしまう。基本的には他の化石燃料と同じだ。
しかし再利用が出来れば、長期にわたって安定的に供給出来るのだ。

そのために再処理工場が出来、発電しながら燃料を増やすことが出来る高速増殖炉を作ろうとした。このサイクルが確立すれば、原子力による発電のコストは非常に低くなるのだ。

しかし世界は高速増殖炉をあきらめた。それはあまりにも危険が大き過ぎるからだ。


日本は、多大なお金を原発にかけてきた。このサイクルを確立しなければ、原子力のメリットがほとんどなくなってしまう。
そんな時、「もんじゅ」の事故が起きたのだ。

高速増殖炉の目処が立たなくなったため、プルトニウムの使い道に困った。プルトニウムは原爆を作るしか役に立たないのだ。そこで、今度はプルサーマルに転用する。
プルサーマル方式とは、プルトニウムを従来の原子炉で使用するということだ。福島原発3号機はプルサーマルだ。
一見、エネルギーの再利用ということで経済的に思えるが、プルトニウムを現在の原子炉で使うには多大なコストがかかり、そこでも放射性廃棄物が出る。また技術的にも難しいので事故を起こす可能性も高くなる。
現在、プルサーマル方式に積極的なのはフランスのみである。


原発は電気を作るとともに、多大な放射性廃棄物も作っているのが現状だ。しかも、その処分方法が決まっていないものや、気が遠くなるほど長期的な管理、これらにかかるコストを考えれば原発には莫大なお金がかかると言えよう。
また原発の寿命は30年とも60年とも言われているが、使い終わった原発の処理にもまたお金がかかることを忘れてはいけない。





S氏はけっきょく総理大臣にはなれなかった。
しかし、その手段として使われた原発の心地よさに、我々はあまりにも依存し過ぎていたのでは?

快適な暮らしは後に膨大なツケとなって返って来るのは確実だ。
しかし、そのツケは次世代に任すはずだった。自分たちが生きている間は快適なはずだったんだ。


原発事故によって、次世代に回すツケは、自分たちに降りかかってきたのだ。


原発のメリット、デメリット。
それはあまりにもハイリスク、ハイリターンだったのかもしれない。







あとがき

ネット社会になり、あらゆる情報が簡単に手に入るようになりました。
その反面、情報過多からくる選択肢の多さ、真実の見極めは非常に難しいです。

原発について知ろうと思っても、どれが真実なのかわからない。
いろいろ調べて行く中で、気になった点をちりばめながら文章にしてみました。
中には本当?って思うこともありますが、興味深い話は入れてみました。
まだまだ書き足りないこともありますが、もう文章がうまくまとめられません。(笑)

つい2週間ほど前まで、原発のことなんて何も知らなかった僕が、ちょっとだけだけど原発の事をわかるようになりました。知るということは大事です。
ニュースを見ていても、内容が理解出来るようになって来たんです。少し成長?


僕は必ずしも原発反対と言っているわけではないです。もしかしたら、この事をキッカケにもっと良い原発が出来るかもと期待する気持ちもあります。
しかし現状の原発、特に使用済み核燃料の処理については疑問が多いです。解決策が見つからないまま使用するのはいくらなんでも無責任でしょう。


例え、事故にならなくても原発には大きな問題があること。

その問題を考えるキッカケに、ちょっとだけでもこのブログが役に立てれればと思います。






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