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(あなたの知らない海の世界)

コバルト56について

2011-03-27 23:37:26 | 原発
東電さんの記者会見で、ヨウ素134はコバルト56の間違いだったと発表があった。
この時にはネットで調べてみても、コバルト56が出てこなかった。


ヨウ素134がコバルト56だったら、どう違うのか?
コバルト56がどのようなモノかわからないので判断出来なかったが、たぶんこういうことだと思う。


ヨウ素134は「核分裂によって生成されるヨウ素の放射性同位体」。
ということは、これが出ていたら、核分裂が起きている、つまり再臨界している可能性が大きいということではないだろうか。

しかしコバルト56は、「配管内のさびや水あかが放射線を浴びて変化したもの」と発表があった。
これを踏まえて、東電副社長は「再臨界」していないと言ったのだと思う。


そう解釈していいのかな。ちゃんと説明してくれる人が欲しいです。






http://www8.plala.or.jp/jucon


原発事故の原因と今後

2011-03-27 08:53:25 | 原発
原発事故、いますごく大変な状況だと思うんです。
でも、何がどうすごいの?

テレビのニュースを見ていると、大変さがあまり伝わってこないと思います。


そもそもなぜこのような事故が起こってしまったのでしょうか?


原発事故の原因

通常、原発は炉心内にある燃料棒(ウラン)を核分裂させ中性子を放出させることでエネルギーを出しています。
この中性子のスピードが急過ぎると、とてつもなエネルギーを出してしまうので、わざとゆっくりさせるんです。
スピードが速いものが原爆になるんです。


中性子のスピードをゆっくりさせるのに水を使います。この水を減速材と言います。減速材もいろいろあるんですが、水を使う原子炉を軽水炉と言います。


このように原子核分裂の連鎖反応が一定の割合で継続している状態のことを臨界といいます。

だから原子炉が通常に運転している場合は臨界状態ということになります。



この状況で大きな地震が来ると、制御棒というのが飛び出して、核分裂を強制的に終了させます。
福島原発でもこのようになりました。地震と同時に原子炉は運転を停止したのです。





しかし核分裂を止めても、燃料棒にはすごい熱があるんです。
この燃料棒は運転が停止した後も冷却し続けなくてはいけません。


原子炉を停止しても冷却するということは非常に大事なことなんです。冷却しなければ燃料棒の熱で再び核分裂が始まるからです。しかし、地震と津波の被害で、この冷却のシステムが全て壊れました。

津波の大きさが想定外というよりも、この冷却システムが全て働かないということが想定外だったとも言えます。


炉心の中には減速材としての水が入っています。この水は冷却するのも兼ねているんです。
この水を循環させることで一定の状態を保てるのですが、冷却システムの破損により、炉心に水を送れなくなりました。

燃料棒はとても熱いので、炉心内の水はどんどん温度上昇していき水蒸気になります。
ということは水がどんどん減ってしまうのです。

燃料棒は常に水に浸かっている状態ですが、水が減ってしまえば棒が出てきてしまうのです。水から出てきてしまえば、更に発熱します。
燃料棒って直径1cm強なんです。とても細い棒。ジルコニウムっていう金属で出来ているんですが、高温になれば融けてしまいます。
だから、水を送り続けなくてはいけないんです。ヘリコプターや消防車で水を散布しているのはそういうわけなんです。
でも、そんなのはまさに「焼け石に水」。一刻も早く安定的に長期間、冷却出来るシステムを復活させるか、再構築するしかないんです。



炉心に水を送れなくなると、燃料棒が過熱し、圧力容器内の水蒸気が増えます。
そのため圧力容器内の水蒸気は格納容器に逃がし、水に入れることで容器内の圧力を下げます。しかしこれがうまくいかないのです。
そのため、格納容器内の圧力が上がり、格納容器が吹っ飛ぶ可能性が出てきました。
格納容器が吹っ飛べば、放射性物質が大量にばら撒かれることになります。
ですから格納容器が吹っ飛ぶ前に、その水蒸気を外部へと放出したのです。しかしその水蒸気にも放射性物質が含まれているのです。

現状では、水蒸気(放射性物質を含む)を出しながら圧力を保ち、放水等で炉心の冷却を行っている状況です。
しかし圧力容器に破損があれば、いくら水を注いでも、なかなか燃料棒を水に浸けておく状態には出来ません。実際に燃料棒が出てしまったという報告もされました。

燃料棒が水から出てしまうと、融ける可能性があります。
公式に発表があったかよくわからないですが、融けている可能性が大きいと思います。そして燃料棒が融け出すことを炉心溶融、つまりメルトダウンです。

メルトダウンしても、圧力容器内、格納容器内でとどまってくれれば、放射性物質が外に飛び出す量は少なくて済みます。
しかし、メルトダウンすれば、温度はどんどん上がり、再び核分裂が始まる可能性があります。再び核分裂が始まることを再臨界と言います。


再臨界すれば、その熱で圧力容器、格納容器は融け外部に流出することも考えなくてはいけません。
チェルノブイリは外部に飛び出し(格納容器は初めから無い)、スリーマイルは容器内にとどまりました。

今、福島原発はチェルノブイリとスリーマイルの間くらいになる可能性を秘めているんです。


そして忘れてはいけないのが、使用済み核燃料棒です。
使用済みと言っても、これは核分裂が止まっている状態だけで、熱はまだ持っています。圧力容器内にあるものとそれほど変わりがないということです。これも冷却しなければ再臨界する可能性があります。こちらは圧力容器にも格納容器にも入ってないのです。貯蔵プールの水がどうなっているのか?こちらもメルトダウンしている可能性があります。


このように自体はすごく深刻な状態です。
明日にでも、いや今日にでも大量の放射性物質が飛び交う危険性もあるのです。原発が1基でも、手をつけられない状態になれば、あとはもう逃げるしかないのです。


しかし、これは最悪の場合です。
僕の感覚(家具屋の感覚がこんな時にあてになるのか?)では、メルトダウンをしていても再臨界まではいかないのではと思っています。大量の放射性物質が飛び交うようなことはないでしょう。そうであってほしい。
これは僕なりにいろんな情報を見聞きして、自分で判断した結果、現状ではそう思うということです。


でも、買占めなんかしている人は、普段から危機管理、正しい情報の選択能力がない人だと思うので、今のうちに逃げた方がいいでしょう。そういう人たちは、避難勧告が出てからでは正常な行動が出来ないでしょう。危機に対して過剰な予防をするんだから、今すぐ逃げてください。そのほうが本当に危機の時に、他の方をパニックに巻き込まなくて済みますから。


冷静に対処出来る人は、自分で正確な情報を入手する努力をしてください。そしてご自分で判断してください。テレビで言っていることが必ずしも正しいとは限りません。

こうなったからには最良の場合で納まったとしても、ある程度の放射性物質は出続ける状態が続くと思います。常に放射性物質が身近にあることになると思います。
これからは、放射性物質とどう付き合って生活をするかということが課題になるんだと思います。



いつも書いていますが、この文章はあくまでも素人の(くどいようですが本来は家具屋です)僕の考え方であって、現在時点でのにわか知識の中で書いているものです。
わざとではないですが、もしかしたら正しくないことが書いてあるかもしれません。
信頼性のある文章かどうかはご自分でご判断ください。






http://www8.plala.or.jp/jucon