新社会人が「世の中は『正直者が馬鹿を見る』世界」と不服を。対し「40歳で大手退職、出直して起業した社長が『ずるい人間は何処にでも。それを見抜けぬ、又は利用する上司も。その上司も時が来れば姿を。気付けばそのずるい人間は孤立、裸の王様に』と。人間は自分がした事だけが結果。気張れ」と。
檀家夫婦が今春入学息子のランドセル購入で大喧嘩を。主人は高価な物を希望。が、奥様はそれなりでよい、と。机の購入時も夫婦共が気に入った品に微々たる傷が。主人は「取り寄せろ」と。が、奥様は「どうせ数日で傷だらけに。これで」と。悉く価値観に違いが。この夫婦、余程折り合わんと将来が心配。
正義感強い檀家青年が今春社会に。「世間には人に媚びる者。人目なければ怠ける者。自己保身の為に嘘で固める者。されど非難は駄目。それもその人の生き方。君には関係ない。人は自分の都合の良し悪しで是非を判断。この世に『これ正解』はない。割り切れん物でも割り切って、我が心と折り合いを」と。
兄弟喧嘩の間に入った親に双子兄の方が血相変えて「いつもそうだ。内容も確めんと俺ばっかり」と初めて突っ掛かった。相談に来た親に「兄弟喧嘩は仲の良い証拠。が、両成敗で仲裁せにゃ。時には常日頃の親への不満の矛先が弟に、の場合も。いきなり反抗する子など。『坊主憎けりゃ袈裟まで』かな」と。
講演会参加者から「住職の話に『私の子は大人しくて、逆らった事がないんですよ、と自慢する親がいるが、アホか。子供は自分勝手で、反抗するもの。そうしながら成長を。それをしないという事は、親に気を遣いながら生きていると、何故そう考えん』と。この話を5年前に聞いていたら」と後悔の手紙を。