新社員研修で「宮大工が弟子に『1ミリ、1グラムの差で結果が変わる道具を使いこなせる人間をプロと言うんじゃ』と。老名医が若い医師に『病気は気からじゃないから医者という仕事がある』と。『迷信は解明されれば迷信でなくなる。それまで言い伝えるも坊主の役目』と老僧が。さて、どう教訓に」と。
若者達に「年間百万冊前後出版される本の中、1万冊以上売れるは1%未満と。その中前社もこの度の社も外部者申入れ皆無の出版業界で、物書きではど素人の私を拾ってくれた。「これ使えますか」と図々しく送った原稿を検討してくれて。犬も歩かにゃ棒にも当たらん。声を出さんと人には伝わらんよ」と。
死後の世界の有無で討論するは専ら日本人だけらしい。他国では有るが常識にて討論には。加えて幽霊、祟りの類も過度に信じて恐がるのも日本人だそうで。土葬時代、死人が襲って来ない様に手足の骨を折って棺桶に。それでも心配で重しとして石の墓にしたという話も。怨みを買う様な事を何かしたんかな。
父1周忌の日、当時13歳の息子が「学校行ったら駄目かな」と。何故と問うと「爺ちゃんはいつも『学校は、友達は、勉強は』と。法要参列も大事と思うけど、爺ちゃんが一番喜ぶは僕が一生懸命勉強する姿かな、と。焼香は下校してからでも」と。父は孫にこんな心を。先祖を安心させる姿こそ本当の供養。
先日他宗のお寺に伺った折、対話中に電話が入りいきなりご住職が相手に「たわけ者が。親の葬式を家族葬でじゃと。散々迷惑を掛け、お金をむしり取った挙句にこの仕打ちか。うちの檀家を止めても構わんぞ」と一喝。電話後ご住職が「家庭にはそれぞれ事情が。だが、恩を仇で返す様な、絶対許さん」と。