1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

何百年もの間受け継がれてきたもの、その影には数多の人の努力が。(写真は高野山大圓院、900年の古刹) 898話目

2017-06-30 07:35:51 | 法話
‪新社員研修で「宮大工が弟子に『1ミリ、1グラムの差で結果が変わる道具を使いこなせる人間をプロと言うんじゃ』と。老名医が若い医師に『病気は気からじゃないから医者という仕事がある』と。『迷信は解明されれば迷信でなくなる。それまで言い伝えるも坊主の役目』と老僧が。さて、どう教訓に」と。‬

以心伝心が通ずるは親しい間柄だけ。気付いて貰いたきゃ、声を。(写真はこの度私を拾ってくれた永田町の出版社ビル) 897話目

2017-06-29 08:51:14 | 法話
‪若者達に「年間百万冊前後出版される本の中、1万冊以上売れるは1%未満と。その中前社もこの度の社も外部者申入れ皆無の出版業界で、物書きではど素人の私を拾ってくれた。「これ使えますか」と図々しく送った原稿を検討してくれて。犬も歩かにゃ棒にも当たらん。声を出さんと人には伝わらんよ」と。‬

人は身に覚えがあるから、腹を立てたり、怖がったり。(写真は九段下武道館周辺のお堀、新刊出版打ち合わせのついでに) 896話目

2017-06-28 07:46:31 | 法話
‪死後の世界の有無で討論するは専ら日本人だけらしい。他国では有るが常識にて討論には。加えて幽霊、祟りの類も過度に信じて恐がるのも日本人だそうで。土葬時代、死人が襲って来ない様に手足の骨を折って棺桶に。それでも心配で重しとして石の墓にしたという話も。怨みを買う様な事を何かしたんかな。‬

仏壇前に座り、手を合わせ、読経するだけが供養に非ず。(写真は、わが寺の大日如来) 895話目

2017-06-27 07:44:04 | 法話
‪父1周忌の日、当時13歳の息子が「学校行ったら駄目かな」と。何故と問うと「爺ちゃんはいつも『学校は、友達は、勉強は』と。法要参列も大事と思うけど、爺ちゃんが一番喜ぶは僕が一生懸命勉強する姿かな、と。焼香は下校してからでも」と。父は孫にこんな心を。先祖を安心させる姿こそ本当の供養。‬

葬式はお世話になった故人への御礼報謝。(3冊目の法話本7月15日発売に向け東京へ。写真は出版社ビル。詳細は天徳山金剛寺ホームページにて) 894話目

2017-06-26 07:42:02 | 法話
‪先日他宗のお寺に伺った折、対話中に電話が入りいきなりご住職が相手に「たわけ者が。親の葬式を家族葬でじゃと。散々迷惑を掛け、お金をむしり取った挙句にこの仕打ちか。うちの檀家を止めても構わんぞ」と‬一喝。電話後ご住職が「家庭にはそれぞれ事情が。だが、恩を仇で返す様な、絶対許さん」と。‬