今年で結婚30年。息子が「喧嘩にならん秘訣は」と。「まず、自分がされて嫌な事を押し付けん事。夫婦に限らず喧嘩の原因は、時間、お金、人の心等、限られた物の奪い合い。同じ得ようとする行為でも、取り合うと分け合うでは大きな違いが。尊敬し合い、互いの分野に過度の口出しをしない事かな」と。
檀家に根性婆様が。70歳時、癌で内臓大部分切除。見舞いに行くと「病床もこれはこれで悪くない」と不敵な笑みを。回復後10年間四国巡拝に同行。ある時車遍路を笑った者に「巡拝の中には今命のやり取り中の人も。事情も知らず軽口叩くな」と一喝。85歳で他界。今も尚、その生き様は寺内で話題に。
25歳娘が英国で2年就業し帰国。「最も危険だったは」と問うと「2m先で硫酸ばら撒かれ、私は。が、幾人大怪我を。でも基本英国知人達はテロに対し『そこにいた事を不運と思うしか』の姿勢」と。「日本との違いは」「工夫して活かす必要ないもんね、日本は。お金を出せば何でも手に。そこかな」と。
喫茶店で女子会の声が偶々耳に。「今の世は終身雇用なんて夢の話。またクビになってこれで3度目。上司に好かれないのか、同僚に恵まれないのか。唯、爪痕は各々に残せたので、少しは貢献出来たかな。現在また就活中。もう歳だから今度こそは」と。『んっ、何、離婚の話か。爪痕って、子供の事か」と。
当寺には鬼子母神が。彼女は実在人物。子が500人、他人の子を食らっていたと。勿論、逸話。恐らく我が子可愛さに他の子の蹴散らしを。戒めの為釈尊が彼女の子を隠し親の悲しみを実感させ改心させたと。その後、彼女は釈尊守護する神に。人は誰しもわが身を棚上に。引き摺り下ろしてくれる人が必要。