1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 縁は全て(人間関係、仕事、学校、天災、病気、コロナも)、「出会うは、運命。出会ってから先は、努力。最後は、感謝」にて。

2022-11-30 10:34:46 | 法話
檀家の50代男性が、平服姿でお寺に。対し、拙僧「あれ、今日だったでしょ、娘さん」と。「はい。式の前に妻に挨拶に」「娘さん、どうよ」「少し、ブルーになってましたが『心配せんでいい。お前のお母さんが、私達家族にしてきてくれた通りの事をすれば、必ず幸せになれる』と話すと、心が楽になった様です」と。

【追伸】
この檀家男性に「娘さんは、大丈夫だよ。両親の後ろ姿を見て育ってるから。当に、ここの家族は『家の外、ぐるりと囲んだ貧乏神。福の神、外へ出られず』ですもんね。家庭の要は夫婦にて。その夫婦がお互いを尊敬し、労り合って生きる姿を見て育った子供は、やはり違いますもんな。如何に周囲から波風が押し寄せて来ようと、家族の屋台骨が揺らぐ事は、ないですもんね。奥様もご主人であるあなたに、感謝してると思いますよ」と。奥様は3年前に、54歳で他界(病死)を。

【余談、別の家族】
檀家夫婦が娘さんの結婚式後に、御礼報謝でお寺へ。拙僧の前で奥様が「この人ったら、式、披露宴の間中、ずっと泣きっ放しで。男のくせに、女々しいったらありゃしない」と吐き捨てた。ご主人があまりにクソ味噌に言われ、可哀想だったので「まあ、まあ、でもさ、父親は、式当日まではメソメソするが、婿殿に渡した後は、スパッと気持ちを切り替えて。が、母親ときたら、息子を嫁さんに渡した後も、息子夫婦に長々と介入し、ネチネチと。そう考えたら、どちらがどうかと言えば、ね」と言ったら、ものごっつ、睨み付けられてしまった。




【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 天から貰った、最高のプレゼントは、我が女房殿にて。ご主人達は恥ずかしくて、口には出さないが、間違いなくその気持ちにて。

2022-11-29 14:34:54 | 法話
知人女性が95歳で他界と、子供さんから連絡が。思えば、この女性のご主人は今年、25回忌だったかと。この女性は老衰だったそうだが、ご主人はお酒の飲み過ぎが原因で肝硬変から肝癌に。今でも鮮明に思い出す。ご主人の母親、姉、弟から、酷い仕打ちを受けたこの女性を、死後に包み込んだご主人の粋な計らいを。

【追伸】
小学校の先生をしていたご主人の母親は、息子の嫁さんが家政科卒業という事が気に入らず、散々長年に渡り嫌味を。が、ご主人は一切仲立ちをせず、毎日、深酒、午前0時を回ってからの帰宅。それが原因で肝臓癌を患い、70歳で他界を。葬式の時、ご主人の母親と義理の姉、弟から「あんたは本来、他人。土地家屋の権利証と預金を全部持ってこい」と。が、いつ名義を切り換えたのか、土地家屋、預金通帳の名義が全て、奥さんの名前に変更。更にご主人は、司法書士を通して、公正証書を作成し、全財産を奥さんに。それ以後、ご主人の家族とは全くの疎遠に。この奥さんが「住職さん。夫は1度も、夫の家族との間に立ってはくれませんでしたが、立ったら余計に私が虐められると、そう思っていたのかもしれません。また、恐らく主人は自分の死後、自分の家族から私が、財産全てを奪われるを予想して、前もって対処してくれてたんだと。今思えば、結婚前にはそんなに飲んでいなかったお酒を、結婚後は浴びる様に。1番辛かったは、夫だったのかもしれませんね」と。

ご主人の葬式の数年後、ご主人の母親が『子供達から捨てられて老人ホームに』というが風の便りで、この奥さんの耳に。可哀想に思った奥さんは、毎日老人ホームへ。が、通っていた数年間というは、この義母からずっと罵声を。それでも通って来るこの奥さんに、老人ホームの理事長さんが「こんなに毎日来られるのなら、ここで働いたらどうですか」と。義母が他界した後、この奥さんが拙僧に「義母は、私に優しい言葉を一言もくれませんでしたが、この老人ホームの仕事を与えてくれました。義母の死後も数年、そのホームで仕事が出来た事に、義母には感謝を」と。『あの女性が、亡くなられたのか』と拙僧、感慨深い思いに。







【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 ツイッター社が、従業員7500人の半数を解雇。フェイスブック運営のメタが、従業員1万1千人以上を解雇の予定と。何かが動いてますね。

2022-11-20 19:02:46 | 法話
読者が「イーロン•マスクさんが、ツイッターを約6兆円で買収。様々改革を。従業員7500人の半数を解雇。残った社員にも在宅勤務の禁止、長時間労働の要請と。従わない従業員は、給与3ヶ月分の退職金が支払われ、解雇されると。『激務か退職か』の苦渋の選択が迫られてると。住職は使用者でしょ。どう思う」と。

【追伸】
この読者に拙僧「1日ごとに、5億8千万円の赤字なんでしょ。経営者として、倒産させまいと、ありとあらゆる手段を講ずるは、当たり前の事だと思いますがね。そのやり方が気に食わんと思えば、ツイッター使用者も退会すればいいだけで。長時間労働についても、マスクさんが、コロナで殆ど出社してない社員に対し『出社しなかったら(テレワーク)基本、人間はサボる。週5日間で8時間、40時間は出社しろ』と。この言葉は、コロナで尻込みしている人達の尻を蹴り上げるには、十分過ぎる効果が。その場所に行かないと、得られない物ってありますもんな。開かずの扉を開く時には、様々文句や支障が起こるは当然の習い。イーロン•マスクさんに直接お会いした事がないので、その是非は兎も角、時代に物言う人が出なければ、何も変わっていきませんもんね」と。






【住職の法話。考え方を少し考えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 石川五右衛門の辞世「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」は、真理にて。人類が続く以上、争いがなくなる事はない。

2022-11-20 18:08:41 | 法話
昨日、4回目ワクチンを拙僧、北九州のアウトレットで接種。妻が接種した1ヶ月前はガラガラだったが、今回は5回目が始まったとかで、結構数多の人が。拙僧は小麦によるアナフィラキシーがあるもんで、少々長くその場に。日本人はほんと真面目だよね。真面目過ぎて融通が効かん面もあるが、まあ、それはそれで。

【追伸】
世界のコロナワクチン接種率は、世界全体では69、2%と。中国は90、3%、米国は80、3%、ロシアは59%、フランスは83、5%、日本は82、8%と。何だかんだ言っても、人類は言う事を聞くよね。特に、自分に降り掛かってくる物に関しては。勿論、拙僧の周囲にも嫌々ながらの人は、一定数はいる。が、その人達の気持ちの半分は、感染して迷惑を周囲に掛けない為に、と。人間以外のものが襲い掛かってきたら、少なくともその間だけは、人間同士の争いは。この心が持続出来さえすれば、世界平和も夢では。まあ、難しいでしょうな。

【追伸】
檀家が「マスクは昨今、日本とアジア数ヵ国だけ。どうにかならんかな、住職」と。「昨夜、ラクビーのフランス対日本戦が。数多の観客、殆どマスクを。トップが『皆、マスクは終わり』とはっきり言えば、外すかもよ。『個人の判断で』などと言ったら、皆、人の顔色ばかり見て、この国は、永遠に外さないよ。如何にして、コロナ前の状態(必要な人だけ使用)に戻すかが。クールビズ(涼しい服装)の時も、随分国民に呼び掛けたが、一向に浸透しなかったが、あの時は、銀行員と公務員(市役所、区役所、など)がやり始めたら、一気に国中に広まったよね」「銀行と役所か。という事は、そこがマスクを外したら、って事かい」「かも、だよ」と。









【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 朝起きて、大小便、朝飯食って、昼間働き、日が暮れたら家に戻り、夕飯、酒食らって、寝る。何千年も昔から同じ。変わったは使う道具だけ。

2022-11-14 09:55:47 | 法話
斉藤家の家臣だった快川紹喜は、武田家に心を寄せ、甲斐国(山梨県)の恵林寺(武田家菩提寺、信玄公墓所)の住職に。そこへ信長公が3千人の兵を差し向け、焼き討ちに。その時、快川紹喜が「安禅は必ずしも山水を須(もち)いず。心頭滅却すれば、火も自ずから涼し」の辞世を残し、300人の弟子達と共に焼死を。

【追伸】
恵林寺は臨済宗妙心寺派の名刹。焼き討ちされたは、本能寺の変の3ヶ月前の事。確かに、この辞世の示す通り、安心、悟りは、山、川、海、寺院などの静寂とした地でなければ、得られないというものではない。心の安心(あんじん)は、わが心の持ち様次第でどうにでもなる。が、そうは言うものの、やはり、環境というは大事かな。焼き殺されずに安心して、時を過ごせる場所があるなら、それに越した事はない。日本の戦国時代は国内紛争だが、強者(つわもの)戦国大名が君臨している間は、敵国も無闇に戦(いくさ)を仕掛ける事は。が、この世からその大名が消えた途端に。世界における現在の状況も、当にこれに似たり。さあ、政治家の先生達、この戦国時代の教訓を如何に今の時代に。大変な仕事だとは思いますが。温故知新は大事にて。