1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2227話目】人見知りの強い拙僧息子が「何のバイトしようか」と大学入学時。対し「人間の幅を広げたいと思うなら、自分が不得意とする分野の職種を選んだらどうだ。新たな発見は、そこから得られる事が」と。

2021-07-31 14:28:51 | 法話

数年前、入社祝いに檀家の若者を連れて食事に。コースを注文したので、次々に日頃は口にしない様な料理が。若者が何かを考えながら食していたので、理由を尋ねると「1品づつ注文したら、どうしても好きな料理に偏ってしまいがち。新たな料理との出会いが欲しいなら、コースですね」と。何かを悟ったみたいだった。

【追伸】
この檀家若者に「食べず嫌い、よりも、食べて嫌い、の方が、まだ、マシかな。食べず嫌いは未経験だが、食べて嫌いは経験してるから、その後の工夫が施せる。縁は全て『馬には乗ってみよ。人には添うてみよ』が大事。知らない場所に、居心地の悪い場所に、身を投じてこそ、新たな発見が得られる可能性は高い」と。「日頃は食べない料理、自らなら絶対選択しない料理の連続でしたが、どれもこれも美味しかった。私は新しいものに挑戦するという心があまりありません。だからこれまで、平々凡々の人生を歩いてきました。社会に出る前に、この経験をさせてもらってよかったです。有難うございました」と。亡き父(金剛寺先代)がよく口にしてましたね、「見てわからん者は、言うてもわからん。人は教えられても、身に付かん。人は気付かにゃ、身に付かん」と。




【2226話目】女性の名言は凄い。ジェシカ・ダンディさんが「彼が夕食に遅れる時は、浮気をしているか、道端で死んでいるか、のどっちかなのよ。道端でくたばっている方がいいと、いつも思ったわ」と。

2021-07-31 10:52:49 | 法話

檀家奥様が「アガサ・クリスティが『考古学者は女性にとって、最高の夫である。歳を重ねるほどに、興味を持ってくれる』と。頭の中で怒りと喜びが沸き立ったが、よくよく考えたら、考古学者(夫)が興味が湧く様な、掘り起こすに値する古女房であるか、という事。金魚の糞状態の夫を見ると、私は価値ありかな」と。

【追伸】女性の言葉で印象深いものは他にも。
一、クレオパトラ
         「国を支配しているのは、男。その男たちを支配してるのは、私」
一、リタ・ラドナー
         「2度と会いたくない男には、こうおっしゃい。『愛してます。結婚して下さい。子供が
            欲しいのです』と。男は車を急発進させて、逃げていくでしょう」
一、ジャンヌ・モロー
          「恋愛はポタージュの様なものだ。初めの数口は熱過ぎて、最後の数口は冷め過ぎてる」
一、樹木希林
          「結婚なんてね、若い時にしなきゃ、駄目なのよ。物事に分別が付いたら、あんな事、出   
             きないんだからね」
          「きっと、感謝する時がきますよ、両方で(夫婦について)」

女性陣の言葉を聞いておりますと、男性は掌の上で踊らされているが、よくわかります。拙僧もその1人ですが、それがまたなんと、居心地の良い場所にて。




【2225話目】中村雅俊さんと小日向文世さんが番組で「失敗を何度繰り返そうと、最後に成功すれば、それは成功だったという事」と会話の中で。仕事の事に限らず、家庭を含め、全てこの言葉は当てはまるかな。

2021-07-28 16:28:22 | 法話

自分の置かれた環境に文句ばかり言ってる男性に「番組『僕らの時代』で俳優、田山涼成さんが「文学座時代、ぶつぶつ文句ばかり言ってる人達は、全て消えていった。やっぱ、文句は言ったらいけないよね』と。田山さんは奥様に女優を辞めさせ、食えない時代に支えてもらったそうだよ。君は恩を仇で返さない様に」と。

【追伸】
この男性に「この番組の対談で、田山さんの2期先輩の中村雅俊さんに、中村さんの付き人から這い上がってきた小日向文世さんが『雅俊さんは、25歳くらいからずっと主役でしょ。そこを維持するって、大変だったでしょ』と。対し中村雅俊さんが『俺、デビューが主役、デビュー曲がオリコン1位。と言う事は、一発屋で終わる可能性があるってこと。こんな事が続く訳がないと、却って、覚悟が出来た。お陰で、今やる事を懸命にやろう、の心が出来あがった』と。あなたの人生の参考に、なるかな」と。







【2224話目】肝臓癌手術を拒否された病院に追い出されたお陰で、91歳檀家爺様、優秀な若い医師のいる病院に縁が。あのまま前の病院にいたら、何の手立ても施されず、ただ、命が終えるのを待つだけだった。

2021-07-28 12:28:45 | 法話

肝臓癌手術成功91歳檀家爺様が2週間で退院。顔を拝みに伺うと捌かれた腹を拙僧に見せて「病院を移ってよかったわい。前の病院は最初から諦めムードで手術拒否。あれでも医者か。手術してくれた医師は若いが『大丈夫。僕に任せな。ちょちょと切り取って、すぐ家に返してやる』と。同じ医者でもこうも違うか」と。

【追伸】
退院した爺様が、前の病院の文句を病み上がりの状態で、散々まくし立てるので拙僧「まあまあ、爺ちゃん、よかったじゃん。前の病院が追い出してくれたお陰で、今の病院の縁が貰えたんだから。それも導かれた縁たい。今の病院も『爺様の姪御さんが勤める病院があったやろ。そこに紹介してもらいな』と拙僧が何度言っても、爺ちゃん、あなたは、うじうじして言う事を聞かんかったろうが。強引に姪御さんと話を進めたから、その若い医師とのご縁に。人間は目を閉じるまで、誰かの支えがないと生きていけない。そのご縁に感謝しないとね」と。




目の不自由な方々から「生声の法話、出来ませんか」の依頼で、Spoon 、なるアプリ(天徳山金剛寺)で現在、50話以上投稿を。この生声法話で1人、「自殺を思い止まれました」の連絡が。嬉しいですね。

2021-07-27 08:38:21 | 法話

檀家高校生が「友人の父親は社長。が、彼の家で父親の話が始まると『またか』と家族は無視を。聞いてるは僕1人。良か話だと思うんだけど」と。「どんなに偉い父親でも、家の中での扱いはそんなもんだよ。拙僧も似た様なもん。君の家族だってそうじゃないか。父親は社会的地位ある人なのに。冷ややかな対応を」と。

【追伸】
この檀家高校生が「言われてみれば、そうだわ。だけど『どの口が、偉そうに』と思える私生活があるんだよね、父さんは。別に軽蔑対象じゃないんだけど、尊敬出来る事も沢山あるんだけど、父親への尊敬、感謝が、何故か僕達家族は心の奥底に入り込んで、なかなか表に顔を出してくれないんだよね。外の人達は、立派な部分だけしか目に付かないからね。同じ外の人でも関わりの深い人達、例えば、父(社長)の秘書さんとか、社長近辺事務員さんとか、特に女性陣は、部外者がいない時には、父(社長)に『早く用意しなさい。それはさっき言ったでしょ。何度同じ事を言わせるんですか』とボロカスに怒られている父(社長)の姿をよく見ますもんね。家族の対応と同じだ、と。だけど、また、その光景が『仲がいいんだろうな。関係が良好なんだろうな。父(社長)は懐が深いんだろうな』と、思わせるんですよね」と。