【2月5日投稿分】
拙僧法話の読者女性が「昨今は、政界と言わず、芸能界と言わず、重箱の隅を突きまくって、小火(ぼや)で済んだであろうものを、無理やり大火(たいか)に。個人と個人で解決出来る(出来ていた)問題までも、掘り繰り返して。勿論、完全アウト、は駄目ですよ。が、そうじゃないものまで寄って集って袋叩きにしたら、そんな社会の状況を見せられたら、今から大きく動こうと夢見ている人(若者達)の心までも萎縮させて、クソ面白くもない社会(世の中)にするだけ。そんな世の中をみんな、本当に望んでいるのかな。どう思いますか、住職さんは」と。
対し、拙僧「まあ、人は自分がしてきた事、やってきた事だけが、今の結果(答)だもんね。だけど、昨今の訳のわからん正義感押し付けの風潮(暴走)は、社会をギスギスさせているかな。中居さんの問題については、父親がこれを見らずに旅立たれたは、よかったかな、と思いますね。田中角栄元総理が『人が動けば、必ず文句を言う者が出てくる。文句を言われるが嫌なら、政治家になるな』と。大きな仕事をしている人達は、動かない人達に比べたら、そりゃ、叩かれる率も自ずと高くなってきますわな。人間社会(関係)は色々な事(縁)が渦巻いて、絡み合って、出来上がってますもんな。分母が大きければ、リスクも大きくなるは、当然の事にて。動かない人間に限って、文句や講釈を言ってきよりますしね。動いている人間を寄って集って叩きまくる、こんな風潮が長々と続けば、動く(才能ある、努力する)人間がいなくなり、ほんと、くそ面白くもない世の中を作ってしまうんでしょうね。人間社会ちゃ、ほんと、ややこしいですな。自分にとって都合が良いか悪いかで、是非(善悪)の判断をするが人間だから」と。
続けて拙僧、この読者女性に「因みに、時々ですが『子育てで、気を付ける事は、何かありますか』と、檀家や知人の若夫婦達に問われる事があるんですが、その問い掛けには拙僧『短所を抑え過ぎたら、長所までも萎みますよ。その短所、長所も親の主観による勝手な決め付けでしょ。正論(自分勝手な正論)を押し付け過ぎたら、優しさが欠けますばい。そうなると、家庭の中がギスギス、ギクシャクして、気まずい雰囲気になるので、気を付けましょうね』と若い夫婦達には、その様に話をしております。昨今の日本国内が当に、こんな状態ですもんな。世相の流れが家庭の中にも浸透してきて、正義感の暴走状態にて」と。
更に続けて拙僧、この読者女性に「加えて、子育て中の若い夫婦達には、次の様な話も付け加えて話をします。その昔、敵対する2国があって、一方の国が敵国の麦畑に毒麦の苗を植えた。その情報を掴んだ国の重臣達が王様に『家臣達に、毒麦の苗を探しだせ、と命令して、すぐに抜き取らせます』と進言すると、王様が『いや、麦が成長するまで待て。今の時点で抜き取れば、良い麦までも抜き取る事になりかねん』と重臣達に。この話は、子育ての相談に来た若い夫婦達には、結構参考になるみたいですよ。時間をじっくりと掛けた方が良いもの、時間を掛けず、即座に動いた方が良いもの、その見極めが大事である、というを考える参考にしておられるみたいですよ」と。
すると、この読者女性が「この王様の様な冷静な判断の出来る人達が増えたら、もう少しなっとは、昨今のギスギスした社会が回避出来るのではないか、と思うのですが。住職さんが1ヶ月程前に投稿された法話の中で『清廉潔白で人畜無害、真面目ではあるが、仕事の出来ない政治家さんと、破天荒で英雄色を好み、豪快、横柄ではあるが、仕事の出来る政治家さんと、さて、どちらのタイプが政治家として国民の益になりますか』との問い掛けをされてましたよね。その時、私、一応考えたのですが、仕事が出来る政治家さんを個人的なスキャンダルで失うは、あまりにも勿体無いかな、と。政治家さんが浮気、不倫したからとて、私達国民の生活には何の影響もない話にて。が、如何に人畜無害で真面目でも、政治手腕がないは、私達国民にとっては、不利益でしかない。仕事と個人の問題を、ごっちゃにしたらあかん。糞も味噌もごっちゃにしたら、それこそ住職が言われる『短所を抑え付け過ぎたら、長所までも萎んでしまう』という事に、なり兼ねないですよね」と。
対し、拙僧「元来、叩かれて埃の出ない人間など、誰1人もいないでしょ。粗探しされたら、誰でも1つや、2つは。特に、浮気、不倫問題は、最も腹を立てている奥様が『政治の仕事を、しっかりやって下さい(玉木さん奥様が)』と、怒りを堪忍袋に納めて、ご主人を支えようとされているのだから、関係者(当事者間)だけで事を収めて、第三者がとやかく口を出す問題ではない、と思いますけどね。ほんと、著名人達は、大変だと思いますよ。四六時中後ろからつけ回されたら、そりゃ、何かしら出るでしょ、お金になるネタが。部外者の著名人さん達も、知人というだけで意見を聞かれておりますが、言ったら叩かれる(安藤優子さんなど)、言わにゃ、言わんで叩かれる(和田アキ子さんなど)と。じゃ、どうせいっちゅうの、という話にて。そんな状況を野次馬的に喜んでいる人達も多いでしょうが、嫌気がさしている人達も多いんじゃないのかな。『生け贄(スケープゴード)時代』は、もうこの辺で、終わりにしてもらいたいですよね」と拙僧、この読者の女性に。
【余談】
1月下旬に檀家さんが「ヤフーNですが、見ましたか、住職。文春さんが中居さんの記事を訂正したと。『文春誤砲』をやらかしたって。今後、どう流れるんでしょうね」と。「その件についても、あまり騒ぎ立てない方が、いいんじゃないかな、当事者以外は部外者なんだから。昨今、国民(一部の人達)は『活字の魔力』に踊らされ過ぎかな。ああ言えば、こっちで大騒ぎ、こう言えば、あっちで大騒ぎと。中居さん問題は、自分(私)の事じゃないんだから、静観して見てた方がいいと思うよ。落ち着くところに、落ち着いていくよ」と。
また、檀家のご老人が「鶴瓶さんとヒロミさんが、中居さんとご飯を食べただけで、謝罪させられ、スシローのCMから外されたんだと。住職の言う様に、正義感が暴走してるように感じるよな。歯止めが効かん様になっとる。文春さんの記事も誤りがあったんだろ」と。「今、この国は『坊主憎けりゃ袈裟まで』が大流行してるよね。今こそ、騒ぎ立てる部外者には、感染拡大しない様に、マスク(口を閉じる)が必要かな。今はこの中居さんの問題ですが、企業形態の見直しに話が移行してるでしょ。この問題は大局的に見て、フジテレビだけの問題ではないのかな、と思いますよ」と。
【付録】
拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が。何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。
約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。
金剛寺ブログ :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808
金剛寺ツイッター :https://twitter.com/kongouji093
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拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」
金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?
【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。
次回の投稿法話は、2月10日になります。
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