信仰放浪人に「信仰というは特別な物じゃ。特別な物にしている者がいるだけ。釈尊は『生老病死の四苦八苦は避けられん』と仏教開創当初からぶちかましているに、指導する側もされる側もいつからか到底出来ないものを出来るかの様な幻想を抱く様に。一旦冷静になろう。口に美味しい物は体には悪い」と。
吉田兼好が「見て見ぬ振りが出来る妻が良い妻。妻は不完全な方が」と。諺に『髪結いの亭主』なるものが。仕事を持つ女房の旦那は働かん者が多いと。男性は幼児から翁までプライドが服着て歩いとる。世話をしないといじけるし、し過ぎれば窮屈と。全てを把握出来てないと見て見ぬ振りは。女性は大変だ。
アンデルセン童話に『裸の王様』が。詐欺師の仕立屋が「馬鹿には見えない布で作る」と公表した為、誰もが不信感を抱くも口に出せず、仕上がり後王様がパレードに。そうした中観客の子供が「王様は裸だ」と声を。責任を負いたくない一心から人の顔色を伺い、大勢の意見に同調する愚かな人間の様を表現。
新社会人に「育ててもらった経験しかない者が親に。診てもらった経験しかない者が医者に。教えてもらった経験しかない者が教諭に。支えてもらった経験しかない者が社会人に。まずは自分がど素人である事の自覚を。初めからプロは。勘違いなきよう。失敗を繰り返して本物に。取り敢えずは聞く耳を」と。
人生はイソップ童話の『蟻とキリギリス』にて、夏遊べば冬死ぬ。「昔は良かった」は現在充実してない人の落胆の言葉。「昔は苦労した」は現在充実している人の安堵の言葉。が、昨今は『冬に蟻さんの家に行ってみると、夏の働き過ぎで全員過労死していた』という無惨な風刺話に。努力は報われたいもの。