1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 昨日投稿に続き、ロンブー淳さんの、サングラス問題について。

2023-02-25 10:48:31 | 法話
昨日、臨時法話で、ロンブーの淳さんの色付き眼鏡に対する誹謗中傷の話題を出したら、一部の人達が、淳さんの文句を。安倍元総理の話題を出した時も、安倍さんの文句を言うわ、言うわ。その時「安倍さんに直に会って、話した事があるんですか。誰のどの言葉を聞いて、誰のどの投稿を見て、それを鵜呑みにして、批判してるんですか。諺に『馬には乗ってみよ。人には添うてみよ』とありますよ」と、批判者達に言わせてもらった事が。

昨夜、番組『酒のツマミになる話』を見てると、俳優の勝地涼さんが「ヤフーニュースは、ある事ない事、ない事ない事が、ニュースに。人の記憶って曖昧なのか、自分がニュースになってた時期に、不倫されていた芸能人の方が何人かおられて、これがごっちゃになって『勝地が不倫した』となった。それが今だに、定期的に『お前、不倫したくせに、テレビに出てんなよ。バラエティーで、ヘラヘラしてんじゃねえよ』と。こういう仕事(芸能界)だから、仕方がないと思うけど『もうそれ、やめない。俺は、不倫なんか、してないんだよ』と言いたい」と。

この番組で松本人志さんも「30年前に『松本は、ケチ』と週刊誌に書かれた事を、今でも言われるんだよな』と。対し、文句、批判言いが「住職は、その話が本当かどうか、確かめようがないというが、確かめようがないんなら、本当かもしれんやないか」と。いやいや、確かめようがないから、嘘情報かもしれないから、憶測で人を傷つける様な事は言うまい、とならんのかな。

人差し指1本で、寄って集って、自殺に追い込んでいる事例も、少なからずあるのに、まだ、こんな事をやるのかな。困ったもんですね、人間は。良い話より、悪い話の方を、面白がりますもんね。中には「ロンブー淳は前もって、サングラスを掛けている理由を説明しておけ」と言ってきた人もいましたね。が、その説明をしていたとしても、自分がその説明を聞いてなかったら「俺は、そんなの聞いてない」とまた、自分中心の文句を言うのかな。『知らない事、確認が取れない事は、軽々しく言わない』と、そんな思慮深い考えになれんのかな。自分達で住み難い、生き難い、世の中を作って、何が楽しいのかな。いつ自分がその標的(誹謗中傷を受ける側)にされるかもしれないのに。SNSが世に普及して、陰口を言えるツールをもらって人間は、とんでもない世の中を作ってしまいましたね。

お笑いを低俗な物と決め付けている人達がいますが、テレビ番組が全て、堅苦しい物だったら、どうなんでしょうね。そうなったら、そうなったで、文句を言うんでしょうね。お笑いで癒されている人も沢山いますし、癒され方も人それぞれですしね。人を笑かすって、難しいですよ。拙僧ら坊主も、難しい話ばかりでは、聞き手は皆、飽きて、寝てしまいますもんね。お笑いの人達から喋り方を教わる事って、数多にありますよ。職業に優劣など、この世に必要のない仕事など、ありませんもんな。

この『酒のツマミになる話』の番組に出演されていた野口聡一(宇宙に3度行かれた)さんが「この番組『酒のツマミになる話』が最も好きで、最も出たかった番組と。その出演時、宇宙生活のお話をされてましたね。

宇宙では、お酒は1滴も飲めないと。カプセルで到着(地球に帰還)した場所に、必ずドクターが控えていて、予め『このお酒が飲みたい』と打診しているお酒を用意して待ってくれていると。

宇宙空間にステーションから出る時は、ドアは押さないで、手前に引くと。凄い勢いでドアが開き、中の空気が外に出るからと。

また、こんな話も。「馬鹿な質問していいですか」の質問の大半は「宇宙人って、いますか」と。対し「宇宙船も宇宙人も見た事はないが、地球の様な星は必ずある。が、大きな銀河系の中で太陽系は端っこの方。そんなところまで、わざわざ来る宇宙人はいない」と。地球上の未確認飛行物体は信じてない。地球には、来ない」と。宇宙を経験した人の話ですよね。

最後に野口聡一さんが「大きな仕事をやり遂げた次の日はどんな感情になりますか」と出演者達に。野口さん本人は「1回目の帰還の時には『次、いつ行こうかな』と。2回目の帰還の時は『次、何をするんだろう』と。3回目の帰還の時には『自分はもう、必要とされてないな』と思った。これが、燃え尽き症候群かな」と思われたと。

対し、松本人志さんは野口さんの質問に対し「芸能界を辞めた次の日の朝、ですよね」と、真剣に考え込んでましたね。以前は、松本人志さんは「最後は大阪の難波花月で、浜田と漫才をしながら人生を終えたい」と言われてましたもんね。拙僧、はっきりその言葉を覚えています。ジワ〜ときたので。

この一連の話、バラエティー内での話ですよ。拙僧の法話読者の大半は、こんな話をしなくても、理解されている人ばかりですが、拙僧の法話は、小中高生が数多に読んでおられるので、少し詳しく話しておいた方が良いかと思い、この度も。

読者からの質問事項がありましたので、臨時法話が続きましたが、次回の投稿法話は、2月28日になります。




【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 ありとあらゆる縁(人、事故、病気、学校、会社など)は全て「出会うは運命。出会ってからは努力、最後は感謝」にて。

2023-02-23 19:16:23 | 法話
現在、2月初旬に他界(82歳男性)された檀家さんの7日、7日の追善供養にご自宅の方へ。その折に奥様が「住職。私、先祖って、おらっしゃると思うんですよね」と。「何か、そう感じた事があったんですか」「平成17年の4月25日、福知山線の脱線事故があったでしょ。当時、あの時間の電車に乗って、息子が通勤を。が、その日に限って乗り遅れ、運良く事故を避ける事が。偶然と言われれば、それまでですが。私はそれを偶然の事、と片付ける事は出来ませんでした」と拙僧に。

対し、奥様に「福知山線脱線事故は、拙僧にも不思議(偶然)話が1つ。檀家の親戚筋の娘さんは、幼稚園、小学校、中学校、高校と全て皆勤賞。その当時、京都の短大への通学は、この福知山線で。乗る車両はこだわりが強く、必ず、最も事故死傷者が多かった2両目に。その日の朝、その娘さんが酷い腹痛状態に。それでも京都の短大に行こうと。学生時代は全て皆勤、にこだわっていたので。が、到底無理と娘さん、泣く泣くその日(事故の当日)、欠席を。事故の次の日、そのご家族も『確固たる確証はありませんが、先祖が助けてくれたとしか、思えませんので』と、わざわざ北九州の拙僧のお寺(本家菩提寺)まで御礼報謝に。『どこにこの有り難さ(喜び、ご恩)を向けたらいいか、と考えたら、やはり先祖かな』と言われてましたね、このご家族も。先祖のご加護があるかどうかなど、確証はありませんが、感謝する心を持つという事は、大切な事だと思いますね」と、この度ご主人を送られた奥様に。

【追伸】
事故、被災といえば、こんな話も。檀家30代(当時)男性が当時「私は2度、命を落とし掛けました。1度目は奥尻島の津波(1993年7月)です。出張でその地に来ていた時に。津波に飲み込まれなかったは奇跡でした。2度目もその地に出張で来ていた時、阪神淡路大震災(1995年1月)に。朝6時ごろ、突然体が宙を舞い、何が起こったのかと、ホテルの窓から外を見ると、目の前のマンションが崩れ落ちていきました。唖然とするより他に、どうする事も出来なかった」と。
また、ある檀家男性は、2001年9月11日、海外勤務でニューヨークの世界貿易センター(このビル内が勤務オフィス)に。外回りの仕事で、外へ出たと同時に飛行機が。
また、ある檀家女性(当時28歳)は、2011年3月、嫁ぎ先の地で東北大震災に遭遇。夫と2歳、3歳の女の子と、津波に追われながら、高台へ、高台へと。建てたばかりの家が、津波に飲み込まれていくを見ながら。
彼らは異口同音に「今ここに、命があるに、何不足」と。所用でその日、その地を出ていて、難を逃れた人。所用でその日、その地に訪れていて、被災された人。この分かれ目は、何なんでしょうかね。寿命と一言で片付けるには、あまりにも。

自然災害(台風、地震、大雨など)においては、人間の力の及ぶところではないが、それでも何かしらの手立て(自然破壊防止を含む、前もっての準備)が、あったのではないかな、と。事故やテロにおいても、前もって防御出来る方法が、あったのではないかな、と。どちらにしても、危機管理能力というものに、目を向ける事は大事かな。人間(命あるもの)、1度死んだら、2度と生き返ってこれないですもんね。




【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】日本には『阿吽の呼吸』とか『つうかあの仲』という言葉があるが、やはり、会話をしないと、本当の気持ちは相手には、伝わり難いかな。

2023-02-14 12:14:35 | 法話
読者男性が「番組で『親の心に感動を与える、子供の言葉は何か』と。対し、タレントの中山秀征さんの息子さんが『親孝行とは、ちゃんと喋ってあげる事』と。ガツンときた」と。「拙僧も父親に対しては、1つ大きな後悔があるんだよな。父が他界前、拙僧の妻に『あいつは幼い時期から、ただの1度も、わしに相談をしてくれた事がなかった』と。父親と仲が悪かった訳ではないよ。『心配をさせない事が、親孝行』と勝手に思い込んでいただけ。親はいつまでも(何歳になっても)、子供から頼られる親(存在)でありたいもんだよな。父が他界して20年以上の月日が流れたが『どんな些細な事でもいいから、相談すればよかった』と、今でも後悔してるよ」「そうですよね。何よりの親孝行は、親子会話がある事ですもんね。私の両親は80を超えてますが、今では多少の病気はありますが、生存を。これから先は、その事を心掛けていこうと思います」と、この読者の男性が。

【追伸】
30代知人男性が「先代(父親、前社長)の突然の他界で、会社の後継を。不安で、不安で」と。その男性に拙僧「親の他界で失う物も、確かに大きいが、逆に、得る物も大きいよ。但し、得る事が出来れば、の話だが。特に、親の他界後、親の存在の大きさを感じるは、人の流れかな。亡くなった途端に、潮が引く様に人が、1人、また1人と離れていく。仕方がないよね、人は利潤(自分にとって、都合が良いか、悪いか)で判断するから。離れていった人達が戻って来てくれるは、子供(後継者)の姿の中に、親の姿(力量)が見え始めてからかな。この事は、拙僧にも経験(寺院後継時に)がある。この戻って来てくれた人達、離れていかなかった人達が、親の残してくれた宝(財産)かな。わかりやすいところでは、安倍元総理の他界後にも、この流れが起こってる気がしますね」と。

次回の投稿法話は、2月25日です。投稿写真は、わが寺の如来型鬼子母神。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 時折「戒名はいるか、いらないか」の話が。自分の家のルーツを知る為の手立てとして、これ以上の資料はない。戒名に使用されている漢字で。

2023-02-11 18:11:53 | 法話
【 今日、2月15日(恐らくこの日)は、釈尊入滅の日。所謂、涅槃会。投稿写真は、わが寺の『釈迦涅槃像(青銅造、長さ5メートル)』 】

檀家男性が「SNS の中の知人のチェックをしてると、他界された人達の名前が何人か。名前まで消去するは、寂しい感じがして。住職はその様な人達をどうされてますか」と。「そのまま消去せずに残してるよ。名前を見たら、その人達を思い出す事が出来るし、もしかしたら、向こう(浄土)から、メールや電話が来るかもしれないし」「んっ、えっ、メールが、ですか」「ロマンだよ。ロマン。拙僧にとっては、お墓や仏壇も、同じ意味合いなんだよな。その前に座ったら、故人を思い出す事が出来るでしょ。その場所に霊魂が『宿っている、宿っていない』などは、そう大きな問題ではないかな」と。

この檀家男性が「ところで住職。戒名(送り名)って、必要なんですかね」と。「例えば、拙僧の俗名は、山本博文でして、『山本博文位』では、どんな人生を歩んだ人か、さっぱりわからんでしょ。わが寺には、江戸時代後期から過去帳に戒名が残っている檀家が。これは、何を意味するかといえば、誰1人として代々の子孫が、親を粗末に扱わなかった、という証拠なんだよね。拙僧の山本家は、明治初期からの戒名しか、過去帳に残ってない。恐らくその頃に、親不孝者がいた、という事かもね。戒名に使われている漢字を見ると、この人は、武士だったのか、百姓、漁師、車引き、坊主だったのか、とか、いつ頃、どの様に他界されたのか、までわかる事が。建前は、向こうには浄土があり『名無しの権平』で逝かせる訳にはいかないので、住職は戒名を授けているが、そんな想像上の事よりも、私達の家のルーツを知る為の資料としては、これ程に参考になる物はないよね。

更に、この檀家に拙僧「時折『家のルーツを知りたい』と若い人達が『過去帳を見せて下さい』とお寺に来られる事が。先祖の職業、その他様々を戒名から知る事で『本当に存在してたんだ』と、グッと先祖が身近なものに。拙僧は坊主の仕事で、何が最も好きかと言えば、戒名を付けてあげる事。その人(故人)の人生を熟考し、100年後の子孫にまで、先祖の生き様が想像出来る様な戒名付け(授戒)を。所謂『虎は死して皮を留め、人は死して名を残す』ですよね。戒名は、生き様を子孫に伝える役目も担ってるんだよね」と。

更に、この檀家男性が「ところで、戒名料って、高額過ぎると思いませんか、住職」と。「拙僧のお寺は、戒名は無料。全て『〇〇院〇〇〇〇居士(大姉、不生位)と授けているよ。お寺によれば、100万円、50万円は、ザラに。『こんな高額なら、戒名など貰わんでいい』と言う人達が増加しても仕方がない事だよね。ただ、戒名料が高額になったは、お寺側から出てきた話ではないんだよな。戒名の『院号、居士、大姉』は、昔は、お寺に貢献(お布施、米、野菜などの奉納、境内掃除、法要の奉仕など)された人達だけが貰えたもの。貢献されてない人達は、幾らお金を積んでも与えられなかった。ところがこの国は、経済繁栄(昭和の時代)と共に成金さん達が。その人達の子孫が『私の父は、社会的地位も財産もある人間。その人の戒名が、〇〇〇〇、の4文字では、葬儀の時に恥を』と、お寺側に申し立てを。昔は、戒名を見たら、欲得なしにお寺に貢献された人(人徳者)かどうかが、一目瞭然の時代。そこでお寺側が『そこまで、院号、を望むなら、お寺に貢献して、院号、の戒名を頂いた他家の檀家から文句が出ない様に、それなりの戒名料を払いなさい』が高額戒名料の始まり。つまり、在家の見栄っ張りから始まったもの。それを後々坊主が逆手を取って、お金儲けに走り出し、現在の様な高額戒名料に。それぞれのお寺さんの事情もあるでしょうが、まあ、そろそろ見直された方がいいかな。政界(憲法を含む)も、財界も、教育界も含め、そろそろ様々、見直す時期に来ている様に思えますな」と。

【余談】
檀家90代爺様が拙僧に「戒名は生きてる内に貰うが、本当なんだろ。戒名くれや」と。横にいた婆様が「住職。遠慮せず、名付けて下さいませ」と。「じゃ、『天寿院好色一代居士位』ってえのは、どうだい」と。爺様絶句、婆様爆笑。すると爺様「婆さん。今すぐにわしと別れて、またすぐにわしと結婚してくれ。やり直す。そげな戒名貰ったら、100年先の子孫にまで『この先祖、よっぽど、色ボケだったんだね』と笑い者に。どうにかならんか、住職。じゃ、今日から死ぬまでの爺様を見て、戒名を付けようかね。『天寿院伴侶一途居士位(生涯、奥様一筋の人生)』と付けられる様な晩年にせにゃよ」「任せとけ」と爺様が。

次回の投稿法話は、2月20日です。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 人間関係も、就職先も、病気(コロナなど)も、事故も、災害も、縁は全て『出会うは、運命。出会ってからは、努力。最後には、感謝』かな。

2023-02-04 10:15:03 | 法話
脳梗塞を患われておられる読者男性から「私と同じ病いであっても、前向きに生きておられる人の話がありましたら、法話投稿して頂けませんか」の依頼がありましたので、身近なところで、拙僧の祖母の話をさせて頂こうと思います。

両親の不仲、離婚で、拙僧が3歳の頃から、親代わりとして育ててくれた祖母ですが、第二次世界大戦中に満州で、親方として土建業を営んでいた祖父(祖母の夫)を支えながら、5人の子供(拙僧父は大連中学在学)を育成。日本に戻ってからは、祖父が起業した会社、父が縁あって後継したお寺(現在拙僧が住職)、を陰ながら支え、その結果、体を酷使し、60歳の時、冷蔵庫の前で突然に倒れ、左半身付随に。当時、拙僧は10歳。その祖母が倒れる1週間前、何故だか急に思い立ち、拙僧「婆ちゃんがいつまでも元気でいられる様に僕、千羽鶴を折るわ」と、新聞の広告紙を切って、5日間で千羽を折り上げたが、出来上がった2日後に、祖母は脳内出血で入院を。1年1ヶ月の入院を経て、退院する時に、病院の副院長が「婆ちゃんの左半身はもう2度と動く事はないよ」と拙僧に。

ところが祖母は、退院した次の日から毎日、体の動く右半身を使い、本堂内1周1時間半、這ってお百度参りを始めた。それから1年後、祖母は足を引き摺りながらでも、立って歩ける様になり、0だった握力も、5まで回復を。その復活に対し、檀家さん達が「さすが、お寺(住職)のお母さん。仏様の功徳を戴けますよね」と。その言葉に、当時11歳だった拙僧は、ムカっときて、心の中で「仏様の功徳はない、とまでは言わんが、誰も参拝しない夜に、それも毎日、動く右半身を傷だらけにしながら、不平不満は一切口に出さず、小さな声で『有難うございます。ご勿体のうございます』と這って、お百度参りしていた婆ちゃんの姿を、あなた達は見てないだろ。『どうせ、死ぬまで動かないんだ、この体は』と不貞腐れて寝たままだったら、こんな奇跡みたいな事は起こってない。奇跡は起こるもんじゃない、奇跡は自らで起こすもんだ」と悔しい思いを抱いたを、今でも覚えておりますね。

その祖母ですが、体が不自由になってからも、約20年間、お寺の裏方(法要の時の弁当作り)や境内の掃除を、他界する82歳までずっとやり続けました。その祖母が度々拙僧に「人間、死ぬまでは、生きとかにゃならん。この世での用事がなくなったら、あの世へと旅立つ。されば、どう生きるかが、大事だよ。自分で自分の足を止めない限り、この足が止まる事はないよ」と。拙僧は、この祖母の姿を見て育ちました。まさに、躾(しつけ)はするものじゃない。躾は見せるもの、ですね。因みに、祖母の口癖が「文句言い、講釈言いは、動かんと相場が決まっとる。動く人間は、文句や講釈など、言わずにまず動く。前向きな意見を持たない、ただの文句や講釈は、雑音でしかない」でしたね。どの分野(政界、財界、教育界、宗教界など)にも、当てはまる言葉ですよね。
投稿写真は、我が寺の本堂です。

次回の投稿法話は、2月10日です。