場末のキャバレーや一膳飯屋の話では無い。
老舗高級料亭での話である。
とんでもないことだ。
もちろん、場末のキャバレーや一膳飯屋が、そういうことをしているとか、して良いと言う訳ではない。
むしろ、父ちゃん母ちゃんでやっている一膳飯屋は、もっと良心的だろう。
何十年も前の話だから時効だとおもうから話すが、一時失職中に大阪・千日前の大衆キャバレーでアルバイトをしていたことがある。
営業開始前にスローガンを大声で唱和するというのがあった。
毎日やっていたが、今は最初の一言しかおぼえていない。
それは「質実剛健」であった。
軟派の職業の最初が「質実剛健」であるから皮肉だ。
ホステスさんは、手の符牒でウエイターに合図する。
たとえば、手を「コの字型」にして突き上げたらグラスを持って来いという合図だ。
それを見落としたりしたら、後で『お姉さん』に厳しく叱られたものだ。
調理場を任されていたのは、経験の長そうな『おばちゃん(当時50歳前後?)』だった。
その、おばちゃんは、わたしたちウエイターが下げてきたオードブルやフルーツを要領良く盛り付けなおし、“新しい”オードブルとして、ウエイターの手渡していた。
パセリなどは、何十回も使い回されていたと思う。
まあ、何十年も前の話だから今もそうしていると言う証拠とはならない。
場末のキャバレーでは、そういうことも日常茶飯事だったということだ。
そういうことと、老舗高級料亭「吉兆」の看板を揚げる店で起こった「食べ残し」の使いまわしでは、全く次元の異なる話である。
その前には、九州では高級ブランドである「佐賀牛」と「鹿児島牛」を「但馬牛」と偽って売っていた。二重に許せない話である。
丹精こめて「佐賀牛」や「鹿児島牛」を高級ブランドに育て揚げてきた九州の肥育農家に対して失礼千番である。
時事通信では、
【刺し身や天ぷらは使い回しせず、処分していたという。】
と、書いているが、今となっては、全く信用に値しない。
手付かずの料理、別の客に=アユ塩焼きなど、前社長指示-保健所が調査・船場吉兆(時事通信) - goo ニュース
しかし、他の記事(たとえば、西日本新聞)では、「刺身も使い回し」となっているので、こちらが真実であろう。
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船場吉兆 博多、天神店も使い回し
食べ残しの刺し身など偽装発覚後も (西日本新聞) - goo ニュース
西日本新聞 2008年5月8日(木)10:30
食品の期限偽装や、本店での客の食べ残し料理の使い回しが相次ぎ発覚した高級料亭「船場吉兆」(大阪市、民事再生手続き中)は7日、福岡市の博多店と地場百貨店の岩田屋新館7階にあった旧天神店でも、食べ残し料理7品目を別の客に提供していたと発表した。引責辞任した湯木正徳前社長(74)の指示をきっかけに使い回しが始まり、岩田屋地下で菓子などの期限偽装が発覚した昨年10月以降も改善しておらず、内部で常態化していたとみられる。
福岡市で同日会見した博多店の河合元子店長によると、食べ残しを提供したのは、客がはしをつけなかったと判断した刺し身やアユの揚げ物、刺し身に添えられたわさびや大葉など7品目。揚げ直したり別の皿に盛り直すなどして当日、別の客に提供していた。わさびは、客がはしをつけた可能性のある物を、わさびしょうゆにして出したこともあるという。
一方、同社の弁護士は、創業者・湯木貞一氏の三女の湯木佐知子社長(71)から「当時は使い回しは全く知らなかった」との説明を受けている。河合店長は「私自身は板場に入らないため、使い回しを知らなかった。申し訳ない」と謝罪した。
使い回しは、湯木前社長が来店時のみ「もったいない」と指示、それを受け始まったとされるが、河合店長は「岩田屋での問題発覚後も、忙しいときは一部で使い回しがあった」と説明。現在は退店した旧天神店でも開店当初から使い回しがあり、今後、詳細を調査する。両店とも回数などは分からないという。
本店の食べ残し提供が、2日に発覚したことを受け、弁護士や料理長が博多店の全従業員から聞き取り調査し、3日に複数の従業員が認めた。3月に就任し、会見に参加した前村政紀・博多店料理長も前勤務地である大阪の旧心斎橋店で使い回しをしていたことを明らかにした。
同社は7日、博多保健所や博多店が入居する商業施設「博多リバレイン」に報告。博多リバレインの池田道彦館長は「口頭で聞いたが、正式な報告を待って今後の対応を決めたい」と話した。博多店は3月19日に営業再開したばかり。
=2008/05/08付 西日本新聞朝刊=
手付かずの料理、別の客に=アユ塩焼きなど、前社長指示-保健所が調査・船場吉兆(時事通信) - goo ニュース 2008年5月2日(金)18:32
船場吉兆、料亭全店で食べ残し食材を使い回し(朝日新聞) - goo ニュース 2008年5月7日(水)21:06
老舗高級料亭での話である。
とんでもないことだ。
もちろん、場末のキャバレーや一膳飯屋が、そういうことをしているとか、して良いと言う訳ではない。
むしろ、父ちゃん母ちゃんでやっている一膳飯屋は、もっと良心的だろう。
何十年も前の話だから時効だとおもうから話すが、一時失職中に大阪・千日前の大衆キャバレーでアルバイトをしていたことがある。
営業開始前にスローガンを大声で唱和するというのがあった。
毎日やっていたが、今は最初の一言しかおぼえていない。
それは「質実剛健」であった。
軟派の職業の最初が「質実剛健」であるから皮肉だ。
ホステスさんは、手の符牒でウエイターに合図する。
たとえば、手を「コの字型」にして突き上げたらグラスを持って来いという合図だ。
それを見落としたりしたら、後で『お姉さん』に厳しく叱られたものだ。
調理場を任されていたのは、経験の長そうな『おばちゃん(当時50歳前後?)』だった。
その、おばちゃんは、わたしたちウエイターが下げてきたオードブルやフルーツを要領良く盛り付けなおし、“新しい”オードブルとして、ウエイターの手渡していた。
パセリなどは、何十回も使い回されていたと思う。
まあ、何十年も前の話だから今もそうしていると言う証拠とはならない。
場末のキャバレーでは、そういうことも日常茶飯事だったということだ。
そういうことと、老舗高級料亭「吉兆」の看板を揚げる店で起こった「食べ残し」の使いまわしでは、全く次元の異なる話である。
その前には、九州では高級ブランドである「佐賀牛」と「鹿児島牛」を「但馬牛」と偽って売っていた。二重に許せない話である。
丹精こめて「佐賀牛」や「鹿児島牛」を高級ブランドに育て揚げてきた九州の肥育農家に対して失礼千番である。
時事通信では、
【刺し身や天ぷらは使い回しせず、処分していたという。】
と、書いているが、今となっては、全く信用に値しない。
手付かずの料理、別の客に=アユ塩焼きなど、前社長指示-保健所が調査・船場吉兆(時事通信) - goo ニュース
しかし、他の記事(たとえば、西日本新聞)では、「刺身も使い回し」となっているので、こちらが真実であろう。
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船場吉兆 博多、天神店も使い回し
食べ残しの刺し身など偽装発覚後も (西日本新聞) - goo ニュース
西日本新聞 2008年5月8日(木)10:30
食品の期限偽装や、本店での客の食べ残し料理の使い回しが相次ぎ発覚した高級料亭「船場吉兆」(大阪市、民事再生手続き中)は7日、福岡市の博多店と地場百貨店の岩田屋新館7階にあった旧天神店でも、食べ残し料理7品目を別の客に提供していたと発表した。引責辞任した湯木正徳前社長(74)の指示をきっかけに使い回しが始まり、岩田屋地下で菓子などの期限偽装が発覚した昨年10月以降も改善しておらず、内部で常態化していたとみられる。
福岡市で同日会見した博多店の河合元子店長によると、食べ残しを提供したのは、客がはしをつけなかったと判断した刺し身やアユの揚げ物、刺し身に添えられたわさびや大葉など7品目。揚げ直したり別の皿に盛り直すなどして当日、別の客に提供していた。わさびは、客がはしをつけた可能性のある物を、わさびしょうゆにして出したこともあるという。
一方、同社の弁護士は、創業者・湯木貞一氏の三女の湯木佐知子社長(71)から「当時は使い回しは全く知らなかった」との説明を受けている。河合店長は「私自身は板場に入らないため、使い回しを知らなかった。申し訳ない」と謝罪した。
使い回しは、湯木前社長が来店時のみ「もったいない」と指示、それを受け始まったとされるが、河合店長は「岩田屋での問題発覚後も、忙しいときは一部で使い回しがあった」と説明。現在は退店した旧天神店でも開店当初から使い回しがあり、今後、詳細を調査する。両店とも回数などは分からないという。
本店の食べ残し提供が、2日に発覚したことを受け、弁護士や料理長が博多店の全従業員から聞き取り調査し、3日に複数の従業員が認めた。3月に就任し、会見に参加した前村政紀・博多店料理長も前勤務地である大阪の旧心斎橋店で使い回しをしていたことを明らかにした。
同社は7日、博多保健所や博多店が入居する商業施設「博多リバレイン」に報告。博多リバレインの池田道彦館長は「口頭で聞いたが、正式な報告を待って今後の対応を決めたい」と話した。博多店は3月19日に営業再開したばかり。
=2008/05/08付 西日本新聞朝刊=
手付かずの料理、別の客に=アユ塩焼きなど、前社長指示-保健所が調査・船場吉兆(時事通信) - goo ニュース 2008年5月2日(金)18:32
船場吉兆、料亭全店で食べ残し食材を使い回し(朝日新聞) - goo ニュース 2008年5月7日(水)21:06