なお、私は民主党支持でも小沢代表支持でもない。
政治的には、どちらかと言うと自民党とは対極の小沢氏批判派である。
しかし、今回の公設第一秘書の逮捕劇は、まさに権力(おそらく黒幕フィクサー)の描いた“劇場型”政局であり、一言 言わないわけにはゆかない。
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【1】 まず、一つ前の記事にも書いたが、同じように“政治献金”を受けた多数の自民党議員が居て、総額は遥かに自民党の方が大きいのに、民主党だけをターゲットにしている 点が最大の疑問である。
こういう場合、同じ穴の狢(むじな)を一網打尽にしなければ、網からもれた狢は証拠隠滅に走ることは目に見えている。
それにも、拘わらず民主党だけを狙い打ちにしたのは、狢たちに証拠隠滅の機会を提供するため ではないのか?
結局、自民党は証拠隠滅で網をかいくぐり、民主党(公設第一秘書)だけが起訴され、そのまま総選挙に流れ込もうという算段であろう。
【2】 第二は、なぜこの時期に逮捕したのか という話である。
嫌疑が掛けられているのは、2003年から2006年の政治資金収支に関わるもののようであるが、そういう時期のものを問題にするなら、2007年~2008年の内に充分逮捕できたはずである。
時効が迫っているという話もあるが、それは2003年分だけのことで、どうしても今でなければならないということではない。
【3】 第三は、総選挙含みの政局の中で、何故特定政党だけを狙い打ちにするのかということである。
予算関連法案が3分の2で再議決して、定額給付金を含む 予算関連法案が今日採択される ことが、ほぼ確実であったという時期にも重ねている。
これで、とにかく国民にお金をばらまく前提ができた訳であり、国民の期待が高まると見ていることも予測が容易である。(国民は、それほど馬鹿ではないから、お金には期待しても自公には期待しないだろうが・・・)
【4】 最大の狙いは、強制捜査によって、関連のあらゆる場所を家宅捜索することができる ということではないか?
小沢氏のことであるから、叩けば埃がいっぱい立つであろう。
この際、徹底的に“証拠”を捜し出し、小沢氏の疑惑や弱点を暴きたてようとするつもりらしい。
そして、これによって 民主党議員・候補者を“意気消沈”させ、脚が止まる ことを狙っている。
【5】 公設第一秘書は、小沢氏の信念では「嫌疑不十分で無罪放免」になるとのことである。
不起訴になると権力の描いたシナリオが崩れ、却って与党の信用を失い、民主党への声援が『判官贔屓』的に広がるかも知れない。
そうなっては困るので、不起訴になる前に総選挙に打って出る可能性が高い。
逮捕してから起訴するまでの期限は決められている。それほど余裕のあるものではない。
(逮捕から起訴まで最大でも 23日;拘留延長の場合:逮捕から72時間以内に勾留請求がされ、その日から10日が原則だそうで、逮捕から勾留期限までは、最長13日。さらに10日間の拘留延長が認められる場合があり23日になる場合がある。)
今、黒幕は麻生首相に背後から声を掛けている。
「ほら、今を逃したら解散の時機を失うぞ! 早くやれ!」
【番外】 手のひらを返したマスコミ
ここに来て、マスコミは民主党バッシングを始めた。
あまりにも麻生内閣の実態が情けない状態なので、このままでは普通の報道をするだけでも自民党のネガティブ・キャンペーンにならざるを得ないことに“心を痛めた”自民党と繋がるマスコミの“大御所”が、この機会に民主党に対するネガティブ・キャンペーンをマスコミ総動員ですることに決めたようである。
それで、あたかもこの事件が民主党にとって『大打撃!』であるかのように敢えて報道しているように思える。
こういうキャンペーンに相乗りしたり、踊らされたりしてはいけない。
従って、民主党批判派の当ブログは、このネガティブ・キャンペーンには参加しないで、疑問点を提示しているのである。
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そう、予算関連法案も今日成立した訳であり、間もなく衆議院は解散され、嫌疑不十分のまま総選挙に突入するのだ!
準備万端整え、総選挙体制に突っ走れ!
以上は、マスコミ情報ではなく、私の推論である!
それが、鬼とでるか蛇とでるか?
それは誰にも解らない。