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民主党だけ狙い打ちに、やはり陰湿な背景を感じる

2009-03-04 21:41:01 | 政治
 小沢代表の公設第一秘書が西松建設に絡む政治献金をめぐる疑惑で逮捕されたことについて、私なりの感想を書きたい。

 なお、私は民主党支持でも小沢代表支持でもない。
政治的には、どちらかと言うと自民党とは対極の小沢氏批判派である。

 しかし、今回の公設第一秘書の逮捕劇は、まさに権力(おそらく黒幕フィクサー)の描いた“劇場型”政局であり、一言 言わないわけにはゆかない。

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【1】 まず、一つ前の記事にも書いたが、同じように“政治献金”を受けた多数の自民党議員が居て、総額は遥かに自民党の方が大きいのに、民主党だけをターゲットにしている 点が最大の疑問である。

 こういう場合、同じ穴の狢(むじな)を一網打尽にしなければ、網からもれた狢は証拠隠滅に走ることは目に見えている。
 それにも、拘わらず民主党だけを狙い打ちにしたのは、狢たちに証拠隠滅の機会を提供するため ではないのか?

 結局、自民党は証拠隠滅で網をかいくぐり、民主党(公設第一秘書)だけが起訴され、そのまま総選挙に流れ込もうという算段であろう。

【2】 第二は、なぜこの時期に逮捕したのか という話である。
 嫌疑が掛けられているのは、2003年から2006年の政治資金収支に関わるもののようであるが、そういう時期のものを問題にするなら、2007年~2008年の内に充分逮捕できたはずである。
 時効が迫っているという話もあるが、それは2003年分だけのことで、どうしても今でなければならないということではない。

【3】 第三は、総選挙含みの政局の中で、何故特定政党だけを狙い打ちにするのかということである。
 予算関連法案が3分の2で再議決して、定額給付金を含む 予算関連法案が今日採択される ことが、ほぼ確実であったという時期にも重ねている。

 これで、とにかく国民にお金をばらまく前提ができた訳であり、国民の期待が高まると見ていることも予測が容易である。(国民は、それほど馬鹿ではないから、お金には期待しても自公には期待しないだろうが・・・)

【4】 最大の狙いは、強制捜査によって、関連のあらゆる場所を家宅捜索することができる ということではないか?
 小沢氏のことであるから、叩けば埃がいっぱい立つであろう。
 この際、徹底的に“証拠”を捜し出し、小沢氏の疑惑や弱点を暴きたてようとするつもりらしい。
 そして、これによって 民主党議員・候補者を“意気消沈”させ、脚が止まる ことを狙っている。

【5】 公設第一秘書は、小沢氏の信念では「嫌疑不十分で無罪放免」になるとのことである。
 不起訴になると権力の描いたシナリオが崩れ、却って与党の信用を失い、民主党への声援が『判官贔屓』的に広がるかも知れない。
 そうなっては困るので、不起訴になる前に総選挙に打って出る可能性が高い
 逮捕してから起訴するまでの期限は決められている。それほど余裕のあるものではない。
(逮捕から起訴まで最大でも 23日;拘留延長の場合:逮捕から72時間以内に勾留請求がされ、その日から10日が原則だそうで、逮捕から勾留期限までは、最長13日。さらに10日間の拘留延長が認められる場合があり23日になる場合がある。)

 今、黒幕は麻生首相に背後から声を掛けている。
 「ほら、今を逃したら解散の時機を失うぞ! 早くやれ!」

【番外】 手のひらを返したマスコミ
 ここに来て、マスコミは民主党バッシングを始めた。
あまりにも麻生内閣の実態が情けない状態なので、このままでは普通の報道をするだけでも自民党のネガティブ・キャンペーンにならざるを得ないことに“心を痛めた”自民党と繋がるマスコミの“大御所”が、この機会に民主党に対するネガティブ・キャンペーンをマスコミ総動員ですることに決めたようである。
 それで、あたかもこの事件が民主党にとって『大打撃!』であるかのように敢えて報道しているように思える。
 こういうキャンペーンに相乗りしたり、踊らされたりしてはいけない。

 従って、民主党批判派の当ブログは、このネガティブ・キャンペーンには参加しないで、疑問点を提示しているのである。

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そう、予算関連法案も今日成立した訳であり、間もなく衆議院は解散され、嫌疑不十分のまま総選挙に突入するのだ!

 準備万端整え、総選挙体制に突っ走れ!


 以上は、マスコミ情報ではなく、私の推論である!

それが、鬼とでるか蛇とでるか?

それは誰にも解らない。

民主党の小沢代表 記者会見 NHKお昼のニュース

2009-03-04 14:20:32 | 政治
 小沢代表の公設第一秘書が西松建設に絡む政治献金をめぐる疑惑で逮捕されたことについて、
今日昼の NHKニュース での報道です。
NHKのリンクは期限が短いので、いつまで見られるかは解りません。

まずは【You Tube】映像をどうぞ

公設第一秘書逮捕 小沢代表記者会見 1




以下は、NHKホームページからの引用です。(適宜改行はブログ管理者による)

NHKニュース 3月4日12時29分

民主党の小沢代表は記者会見し、西松建設に絡む政治献金をめぐり公設秘書が逮捕されたことについて、政治献金は適切に処理しているとして、引き続き代表を務める意向を示すとともに、「非常に不公正な検察権力の行使だ」と批判しました。

 この中で、小沢代表は
「政治資金規正法にのっとって収入も支出も適法に処理し、報告をして公開している。企業献金を受けることが許されている政党支部で受け取っていれば何の問題も起きなかったわけだが、西松建設からではなく、政治団体が寄付してくれるという認識だったので、政治資金管理団体で受け取ることにしたもので、至極あたりまえのことだ。逮捕を含め、強制捜査を受けるいわれはない」
と述べ、政治献金は適正に処理しているという考えを強調しました。

 そのうえで、小沢氏は、みずからの進退について
「わたし自身としては何らやましいことはないし、わたしの秘書も法律にのっとって処理しているので、それによってどうこうということは考えていない」
と述べ、代表を辞任せず、引き続き務める意向を示しました。

 さらに、小沢氏は
「相手方に対し便宜供与を行ったということであれば、甘んじて捜査を受けるが、わたしも秘書もそういう事実はない。この種の問題で逮捕や強制捜査といったやり方をした例はなく、従来のやり方を越えた異常な手法だ。衆議院選挙が取りざたされている時期に、今までやったことのないような異例の捜査が行われることは、政治的にも法律的にも、非常に不公正な検察権力、国家権力の行使だと感じている」
述べ、今回の検察の捜査を批判しました。

 そして、小沢氏は
「今回の秘書の逮捕や強制捜査はまったく合点がいかず、理解できない。近いうちに秘書の嫌疑は晴れると信じており、わたしと民主党に対する疑念を晴らすことができる。わたしどもの正当性が証明されると思っている」
と述べました。

 また、小沢氏は
「献金の金の出どころまでせんさくはしておらず、善意を信じてやってきているが、違法に作られた金だということが確定したときには返却するつもりだ」
と述べました。

 これに先立って、民主党は緊急の役員会を開き、小沢氏が政治献金は適切に処理していることなどを説明して理解を求め、役員会としても、引き続き小沢氏の下で、結束して党運営に当たる方針を確認しました。

 民主党の 輿石参議院議員会長は、記者団に対し
「事実関係がわかれば、党内で小沢代表の進退問題を口にする議員はいないだろう。これを機に、党内がさらに強固に団結し、政権交代に向け、逆にはずみがついていくと確信している」
と述べました。

 自民党の大島国会対策委員長は、記者団に対し
「すでに捜査の対象となっており、推移を見守っていくしかないが、『不公正だ』とか『検察権力が』などという小沢代表の発言は、まことに遺憾な発言だ。逮捕や強制捜査は、裁判所の許可の下で進められており、それを否定するような発言は、まことに残念至極だ。公正なルールにのっとった捜査であると信じており、そこまで言うなら、確かな証拠に基づいて話すべきだ」
と述べました。

 自民党の細田幹事長は、記者団に対し、
「事実関係がわからないので、コメントは控えたい。ただ、検察側が考えていることと民主党の小沢代表が考えていることが違うのであれば、小沢氏は、政治資金の内容について堂々と公表したらよいのではないか」
と述べました。
また、細田幹事長は、小沢氏が、検察の捜査を批判したことに関連して、
「犯罪を構成する事実があるのか、単純に政治資金の収支報告書を修正すればよいのかは論点になるが、よくわからないのでコメントは控えたい。捜査は、客観的に公正に進めてもらいたい」
と述べました。

 公明党の漆原国会対策委員長は、記者団に対し
「小沢代表は『不当な捜査だ』と言っていたが、日本では人権の擁護という観点から、厳格に法的な手続きを踏み、民主主義のルールにのっとった捜査を行っている。それを否定するのは逆に民主主義のルールを危うくするものではないか」
と批判しました。

 共産党の市田書記局長は、記者会見で、
「検察側の言い分と小沢代表の言い分は、根本から食い違っているので、単に司法の手に委ねるのではなく、国会の場で真実を明らかにすべきだ。小沢代表の記者会見だけでは、国民は誰も納得できないので、もっと説明すべきだ。疑いを持たれているすべての政治家が自浄作用を発揮させないと、政治に対する不信がますます深まる」
と述べました。

 河村官房長官は、午前の記者会見で
「個別の案件についてとやかく言う立場にないが、日本は成熟した法治国家であり、検察当局は、法と証拠に基づいて適切に対処すると思う。小沢代表の進退は民主党の中の問題であり、みずからの説明責任を果たしてくことが大事だ」
と述べました。
また、河村官房長官は
小沢代表らが「捜査は公正を欠く」などと批判していることについて
「政権交代を標ぼうする野党第1党を代表する方々のことばとして遺憾だ。検察当局がこれまできょうじを持ってやってきたことに、いわれなきことを言うことは理解に苦しむ」
と述べました。
さらに、河村官房長官は
今回の事態が衆議院の解散・総選挙の時期に影響することはないという認識を示しました。
 また、記者団が「問題となった政治団体からは自民党の議員にも献金があったが、説明すべきだと考えるか」と質問したのに対し、
河村官房長官は
「それぞれの議員が適切に対応することではないか」
と述べました。 



【関連記事】
【小沢氏秘書逮捕】小沢民主党 賭けの「強行突破」
     産経新聞Web版 2009.3.4 13:05

【小沢代表会見詳報(1)】「(捜査は)不公正な国家権力、検察権力の行使」
     産経新聞Web版 2009.3.4 10:27

【小沢氏秘書逮捕】民主・小沢代表の会見詳報一覧
     産経新聞Web版 2009.3.4 10:27 ~ 11:44





日本の民主党・小沢代表の公設第一秘書逮捕のねらいは?

2009-03-04 12:07:35 | 政治
2009年3月4日(水)

 私自身は、それほど驚いている訳ではないが(なにしろ金権まみれの田中派の番頭だった人だから金権と金脈の裏も表も知り尽くしている)、民主党の小沢代表が「政治資金規正法」という『ザル法』で、引っ掛るはずがないと思っていたはずが、公設第一秘書という側近中の側近が東京地検特捜部に逮捕されたという話。
 民主党には激震が走ったと言うし、政界は大混乱?の様相のようだ。(マスコミだけが騒いでいるのかも知れないが・・・)
 早々と、党代表辞任を促す声も出ているらしい。

 鳩山幹事長の激怒も理解できない訳ではないが、時期が時期だけに何か裏の疑惑を感じないではない。

 しかし、ここは小沢代表が『この疑惑』について、キッパリと国民に説明しないと民主党の命取りになるかも知れない。

 自民党の幹部が、この件でインタビューに応えて、所謂「鬼の首を取った」ようにはしゃいだ反応を示していたが、私からみれば「あんたが言えるのかい?!」的な話。
 昨日の当ブログに書いた 「白洲次郎の直言」 ではないが、自らにも火の粉が降りかかっていることには、全く無頓着である。

    「赤旗」調べでは、同じ疑惑が自民党にもあるというのに…
   
        2009年1月26日(月)「しんぶん赤旗」

 東京地検特捜部というと、ロッキード事件をはじめ数々の汚職事件を『特捜』し、要人を逮捕してきた部署である。
 もっとも一方では、数々の疑惑があるのに逮捕に至らず、うやむやになった事件も多数あるが・・・

 西松建設による政財界を巻き込んだ不正蓄財と、これを多めに見てもらうための政治“献金”≒「買収」が、どこまで明らかになるかに注目して行きたい。

【西松建設の献金は、二階俊博経済産業相側や尾身幸次元財務相側にも及んでいます。民主党も自民党も国民への説明が求められているのです。

 西松建設がOB関連の政治団体を使って政界に献金をばらまき、政界との結びつきをはかったことは、改めて企業・団体献金の有害性を浮き彫りにしました。(高柳幸雄)】 2009年3月4日(水)「しんぶん赤旗」

 

 【日本共産党の、こくた恵二国対委員長は三日、東京地検特捜部が民主党の小沢一郎代表の政治団体を家宅捜索したことについて記者団に問われ、「重大な問題だ。小沢代表自身の説明責任が求められる」と強調しました。

 こくた氏は「西松建設がらみの政治団体からは、自民、民主両党の議員十数人が、八千五百万円以上の献金を受けている。両党が責任を持って説明する必要がある。また、どんな形であれ、企業・団体からの政治献金は禁止すべきだ」と述べ、これらの問題をただす国会審議が必要になるとの考えを示しました。】 2009年3月4日(水)「しんぶん赤旗」
 



公設第1秘書 西松建設前社長ら3人逮捕 03/03-19:00 (2/2)


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公設第1秘書が逮捕された事件
について記者会見する民主党の
小沢代表=4日午前10時11分、
東京・永田町の民主党本部
  (河北新報 3/4 11:48)


小沢氏が基盤とする東北で発行されている【河北新報】では、
3月4日付け「社説」 で以下のように主張している。 

 小沢氏と政治献金
   しっかり説明してほしい


 小沢一郎民主党代表の公設第一秘書がきのう、政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕された。ゼネコンの西松建設関連の政治団体から違法な企業献金を受け取っていた疑いが持たれている。
 容疑のその内容自体はそう目新しいものではない。まだこんなことが行われているのか。むしろそう思わせる。

 しかし、映し出される事件の構図は十分、衝撃的だ。うんざりするぐらい古くさい政界工作のその中心に、政権奪取を目指す野党第一党の党首がいる。
 小沢代表はきのう夕、党本部で幹部に「何の問題もない」と話したという。都内の事務所が家宅捜索を受け、秘書が逮捕されたのはその後。もっと詳しい説明が聞きたい。

 政治資金規正法の仕組みにはすぐにはのみ込みにくいところがある。検察が抱いている疑いを踏まえた上で、きちんと反論してほしい。
 自身には違法の認識が全くなく秘書の問題だというのであれば、それも説明の仕方としては成り立たなくはない。

 もちろん、その場合には、次の政権を担うかもしれない立場に対して、秘書への管理責任が厳しく問われることになる。
 西松建設側の政治団体は「新政治問題研究会」(新政研)と「未来産業研究会」(未来研)。逮捕された秘書の大久保隆規容疑者(47)は小沢代表の資金管理団体「陸山会」の会計責任者で、捜索を受けたのは陸山会の事務所。

 大久保容疑者の逮捕容疑は、2006年までの4年間に、実際は西松建設の資金だった2100万円を新政研と未来研からの献金として処理した疑い。
 規正法は、政党か政党の政治資金団体以外への献金、つまり政治家個人への企業からの献金を禁止している。

 新政研と未来研という二つの政治団体は、いったい西松建設とどういう関係にあったのか。そこが捜査のポイントだった。
 東京地検が西松建設の強制捜査に着手したのは昨年6月。1月には海外から無届けで7000万円を持ち込んだ外為法違反容疑で前社長、元副社長らが次々に逮捕された。

 捜査の過程で裏金作りと政界工作の疑いが浮かび、二つの政治団体の活動を西松建設OBが担っていたことが分かった。両団体は西松建設の課長級以上の社員から一口6万円の会費を募っていたとされる。
 両団体からの献金は会社ぐるみの組織的な企業献金に当たり、大久保容疑者は十分事情を知っていた―。検察が逮捕に踏み切ったのは、そう判断したためだろう。

 民主党内には動揺が広がっている。「国策捜査」とか「陰謀」といった言葉も飛び出しているようだ。小沢代表の当面の言動と併せて党幹部の動きにも注目したい。危機管理能力の一端が表れるからだ。
 党代表がどう説明責任を果たすか。あるいは、どんなふうにしてその場をつくれるか。小沢民主党の体質をじっくり見極める機会でもある。
           【河北新報】 2009年03月04日水曜日 

 
【関連記事】

小沢氏、辞任を否定 「何らやましいことない」
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     産経新聞 2009年3月4日(水)08:05

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民主・小沢代表の秘書逮捕 規正法違反の疑い 東京地検 【第一報】
     朝日新聞 2009年3月3日(火)18:31