今回の国家レベルを超えた政権交代阻止を目的とした“謀略”で、民主党と小沢代表に対する世間の風当たりは厳しいところがある。
小沢党首の「説明」が納得できない との意見が、ほぼ8割
小沢党首は代表を辞めるべきだ との意見が、ほぼ6割
asahi.com 記事より拝借
しかし、この調査の前提としての、
「小沢代表の記者会見での発言内容を聞きましたか(読みましたか)?」
という設問がない。
読売新聞Web版より拝借
きちんと内容を把握している人の中での割合も確認するべきであろう。
多くの回答者がマスコミが報道する「説明不足」とのリード付きの部分的な『発言』しか知らないであろうし、一方で検察が流す『リーク情報』をそのまま報じる疑惑記事に影響を受けた状態で回答している。
今日のスポーツ紙では大谷宏昭氏が、的確なコラム記事を書いていたが、そこでも政権交代を阻む意志が働いていることと、意図的な検察からの『リーク』による世論操作について看破していた。
一方で、国会では問題の当事者が登場して無責任を絵に描いたような答弁。
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漆間巌・官房副長官が、今日の午前中の参院予算委員会に出席して、件(くだん)の発言について応え、あろうことか、発言内容を“マスコミの勝手な解釈”(要旨)と責任を転嫁。
国会答弁に立つ漆間巌・官房副長官(時事通信配信)
「特定の政党を挙げてはいない」と居直った。
もちろん、この国会招致に関しては政府・与党で想定問答を繰り返して“意思統一”したに違いない。
麻生首相もこれに呼応して【「発言が誤って報じられた」と答弁】した。
もっとも、そう来るだろうとは予想はしていたが・・・
そりゃそうだろう「はい、そのように申し上げました」では、
政権が吹っ飛ぶ!
朝日新聞Web版より、関連部分を引用
漆間巌・官房副長官
記者との懇談はオフレコで、録音もメモもないため、「記憶の限りで話したい」と述べたうえで、
(1)この種の事件では一般論として違法性の認識を立証することはいかに難しいか
(2)金額の多寡は違法性の認識を立証するうえで大きな要素となる
(3)検察は本人が否認しても起訴できるだけの証拠を持っているとみられる
――の3点を指摘したと説明。「特定の政党の議員への捜査の帰趨(きすう)については発言していない」と述べた。
また、「私の発言が記者にどう認識されたのかはわからない」「私が警察出身者であるので、誤解されたのではないかと思っている」と説明。
ただ、「一般論であっても言う必要はなかった。申し訳ない」とも釈明した。
(1)(2)は一般論と言えるかも知れないが、
(3)起訴できるだけの証拠を持っているとみられる
のひと言だけでも、検察との捜査情報のやり取りが行われている証拠である。
「録音もメモもない」は言い逃れに過ぎない。
一方で、麻生首相に関しては、
麻生首相が9日の参院予算委で「発言が誤って報じられた」と答弁したが、朝日新聞は5日夕に首相官邸で行われた漆間氏との記者懇の内容をもとに6日付の朝刊で報じている。記者懇では、自民党でも西松建設関連の献金があったことが明らかになっていることについて、漆間氏は「自民党側は立件できないと思う。特に(違法性の)認識の問題でできないだろう」と語っていた。
この首相発言について、河村官房長官は9日の記者会見で、「記者団の受け止めと漆間副長官の言われたことにズレがあったんではないかという認識だと思う。そこのズレがあったということを『間違った』という表現をされたのだと思いますが、それは総理の本意ではないと思う」と釈明した。
と、何とも歯切れが悪い。
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漆間副長官が発言否定 首相は「誤って報道」 西松事件(朝日新聞) - goo ニュース
検察情報持たず=参院予算委で釈明-漆間副長官(時事通信) - goo ニュース
漆間氏「捜査情報持たず」 巨額献金事件、参院予算委で(共同通信) - goo ニュース
「逃げの発言」民主鳩山氏が批判 漆間氏めぐる首相発言(朝日新聞) - goo ニュース
これらから、簡潔な記事を引用。
検察情報持たず
=参院予算委で釈明
-漆間副長官
時事通信 2009年3月9日(月)12:30
漆間巌官房副長官は9日午前の参院予算委員会に出席し、西松建設の違法献金事件に絡み、東京地検特捜部の捜査が「自民党議員には及ばない」とした自らの発言について「検察の捜査について事前に報告を受けるとか事後に聞いたとか、全くそういうことはない。法務省関係にも全くそういうことを聞いていない。今回の件でわたしが(検察)情報を持っていたということは全くない」と釈明した。
漆間氏は「真意が伝わらない形で報道され、多くの皆様にご迷惑を掛けて申し訳ない」と陳謝。
その上で「検察の捜査の中立性、公平性を否定する発言はしていない。
記者の認識の問題でそういう記事になった」として、
自らの発言に関する報道は記者の解釈に基づくものとの認識を強調。
「一般論として言っている。特定の政党、議員に検察の捜査が及ぶか及ばないかということを申し上げた記憶はない」と述べた。
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