JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
【観劇レビュー&旅行記】(ブックマークのTOP)
で書いています

NHK がオバマ演説特集(3/13) 再放送かも

2009-03-14 23:37:46 | 国際関係
2009年3月14日(土)



NHK総合3月13日深夜に、オバマ米国大統領がさまざまな機会に演説した映像を特集して放映していた。

 まだ、大統領候補になることなど本人も世界も知らない、応援演説の頃から、始まり、予備選でヒラリーに敗れた敗北演説で初めて使った「Yes, We Can」の効果的な使い方。大統領選挙前日の演説、そして大統領就任演説などのポイントを紹介。

 それを聴いていると、背筋がゾクゾクするほど感動し、人を惹き付ける魅力がある。
 一言ひとことが力強い。

 構成もうまい。

 多くのアメリカ人がこの演説に惹かれて行くのも頷ける。

 そして全ての演説の最後にキリスト教徒に与える祝辞
"GOD blessed you! God blessed the United States of America!"
で締め括る。

 聴いているその場では感動と熱狂のるつぼだ!

 しかし・・・

 これを聴いてしばらくして考えたら、オバマ演説には国民の心に訴える力強さはあるし、あきらめずに前進しようというメッセージは充分伝わるのだが、具体的な政策は、殆ど述べていないのである。

 具体的政策は人によって利害が対立する場合がある。
しかし、人種や肌の色や宗教の違いを超えて、我々はUSAの国民なのだ!一緒に頑張ろうと言っている間は、そのような対立軸は見えず、国民的支持を得ることができる。

 日本国民にとっては、オバマ氏が具体的な政策を実行した最初が、沖縄からグアムへの米軍基地移転の費用を日本が負担することを、ブッシュ政権の時の約束を守らせる形で確認したことであった。
 この政策実施は、これまでのオバマ演説とは随分と方向性が異なるように見える。

 このように具体的政策を実行する過程では米国内でも様々な軋轢が明らかになってゆくだろう。

 そのように考えると、オバマ氏の国民の情念に訴える感動的な演説は、プロパガンダとして危険な側面も持っているように思える。

 当ブログでも、幾つかのオバマ演説をこれまで引用してきている。

今後も、表面的に聴いた感動や礼賛ではなく、注意深く見てゆきたいと思う。

*******************************************
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ  (左のアイコンをクリックして
              もらえたら嬉しいです)
*******************************************

米大統領、「危機下では政府介入が必要」と改革の正当性強調(トムソンロイター) - goo ニュース

オバマ氏の左シフトは、戦術的なフェイントなどではない――フィナンシャル・タイムズ(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース

米大統領の予算方針、「変化」の実現目指すが調整難航も(トムソンロイター) - goo ニュース