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疑惑解明は政治家の第一責任【赤旗】 小沢秘書逮捕 【第5弾】

2009-03-05 08:46:19 | 政治
2009年3月5日(木)

民主党小沢代表公設第一秘書逮捕 【第5弾】は、
3月5日(木)付け 日刊【赤旗】 の社説(主張)を紹介する。

「赤旗」は、西松建設の裏金疑惑と“偽装”献金問題を昨年来緻密に調査し(記事の最後のリンク参照)、この強制捜査・逮捕『劇』が行われる1か月以上前に、西松建設の二つのダミー団体から自民・民主など多くの政治家への多額献金を、独自の調査に基づき暴露し(下記 一覧表参照)、民主党の対応も批判していたので、
        西松建設政治団体 資金提供 全容わかる
            2009年1月26日(月)「しんぶん赤旗」
以下の主張にも、マスゴミのような“「逮捕」を受けての付け焼刃”では無い 説得力がある。

 【主張】
   西松“偽装”献金

疑惑解明は政治家の第一責任

            2009年3月5日(木)「しんぶん赤旗」
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 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の会計責任者を務める公設第一秘書が、準大手ゼネコン「西松建設」からの政治団体をトンネルにした違法献金の疑いで逮捕されました。
 四日になって記者会見した小沢氏は献金の違法性を全面否定しましたが、疑惑は解明されたわけではありません。

 小沢氏だけでなく、「西松建設」から政治団体をトンネルに政治献金を受け取っていた政治家は、自民・民主の国会議員や地方の首長など多数に上ります
自ら疑惑解明の責任を果たさせるとともに、企業・団体献金の全面禁止に踏み出すことが今こそ重要です
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突出する小沢氏への献金
 政治資金規正法は、企業からの政治家個人への献金を禁止するとともに、名義を偽った献金を受け取ることも禁止しています。小沢氏の秘書の逮捕容疑は、「西松建設」がダミー(替え玉)の政治団体をトンネルにして行った献金を受け取り、虚偽の政治資金収支報告を届け出たというものです。

 小沢氏は政治団体が「西松建設」のダミーとは知らなかったと違法性を否定しましたが、政治団体からの献金は2006年までの四年間だけでも 2,100万円 に上っています。
 これだけ巨額の献金を受け取りながら、出所が「西松建設」とは知らなかったなどというだけでは通用しません

 政治団体は「西松建設」OBを名義上の代表に、社員やその家族が資金を出したことになっていましたが、実際には「西松建設」がボーナスなどでその分を手当てしていたといいます。
 政治団体の献金が事実上「西松建設」の献金であったことは明らかで、政治資金規正法違反の疑いは免れません。

 「西松建設」からの献金では、小沢氏がズバ抜けて突出していたことは、政界の常識です。「西松建設」が政治献金や政治家のパーティー券代として支出した金額のうち約四分の一が小沢氏一人に向けられていたといわれています。
 これほど「西松建設」と密接な関係にあった小沢氏が、問題の政治団体についてだけは「西松建設」とのかかわりを知らなかったというのでしょうか。国民に納得のいく説明が求められます。

 政治団体をトンネルにした「西松建設」の“偽装”献金は、尾身幸次元財務相や二階俊博現経済産業相など、自民、民主、改革クラブなどの政治家にも渡っています
 これらの政治家が自らの疑惑を解明する責任も厳しく求められます。司法の追及を待つまでもなく疑惑にこたえるのは国会議員の責任であり、小沢氏がまず自らの疑惑に誠実にこたえてこそ、野党第一党の党首としての責任を果たしたことになります。

企業・団体献金の禁止を
 企業・団体献金は、形式的に入りと出が公表されていればそれでいいというものではありません。営利が目的の企業が政治家に献金するのは見返りを期待するためで、政治家個人への献金が禁止されるようになったのも、そうした弊害が目に余るからです。

 実際には政治団体をトンネルにした“偽装”献金だけでなく、政党本部を迂回(うかい)して政治家個人の政党支部に交付される「迂回」献金やパーティー券などを装った裏献金が後を絶ちません。
 企業・団体献金の全面禁止の方向に踏み出した対応こそが求められます。
2009年3月5日(木)「しんぶん赤旗」


西松マネー 小沢氏側に8300万円 赤旗(3/5)

民主岩手県連に1100万円 赤旗(3/5)

西松建設政治団体 資金提供 全容わかる 小沢民主代表 3100万 尾身元財務相 2080万 二階経産相 868万 赤旗(1/26)

西松関連の2政治団体 政界に約5億円 赤旗(1/15)

裏金疑惑の西松建設 関連政治団体 政界に4億2000万円 森・二階・小沢氏ら 赤旗(2008/12/21)



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    自民党にも大量に流れている“偽装”団体献金(赤旗記事再録)
    
          2009年1月26日(月)「しんぶん赤旗」

民主党小沢代表公設第一秘書逮捕 【第4弾】

2009-03-05 08:30:24 | 政治
昨日、3本連チャンで書いた、この問題。

センセーショナリズムと一線を画すメディアの反応は?

まずは、度々引用している【河北新報】メルマガから
「社説」のリンクを開くと 

 西松献金事件
     小沢氏の論法押し通せるか


 持ち前の強気で押し通し、東京地検特捜部の捜査を真っ向から批判した。公設秘書の逮捕から一夜明けて、小沢一郎民主党代表がきのう記者会見した。

 形の上では論理も一応整っているように見えた。しかし仮に、小沢代表の刑事責任が問われるような事態にまでは発展しないにしても、会見での論法だけでは割り切れない違和感が残り続ける。そう感じた。

 その一つは、政治資金規正法が何度も何度も改正を重ねてきた事情について、ほとんど無関心 のように振る舞ったこと。
 もう一つは、カネの授受に対する政治家の感覚が、日々の暮らしの場での生活実感とはやはり大きくズレている ことだ。
 「政治とカネ」の悪弊は、大半が「政治家とゼネコン」の問題でもあった。

 公共事業の受注業者と個々の政治家の癒着を、どうやったら排除できるか。規正法の度重なる改正を支えてきたのは、そんな問題意識ではなかったか。
 その延長線上に立って考えれば、政治家は自らはもちろん、側近とゼネコンとの接触に十分注意しなければならない

 法的義務はともか く道義として、責を負わなければならない はずだ。小沢代表にもその求心力に従う党幹部にも、どうやらその認識はないようだ

 実際は西松建設の資金だったのに、2006年までの4年間に受け取った2100万円を2つの政治団体からの献金だったと政治資金収支報告書に虚偽の記載をした―。
小沢代表の資金管理団体「陸山会」の会計責任者だった公設第一秘書は、そんな疑いを持たれている。

 証拠がどれだけ積み上げられ、どこまで吟味が進んでいるか。捜査機関でなければそこは知りようがないから、無実、不当捜査という言い分の当否の判断はおくとして、会見で気になったのが、「カネの出所」をめぐる受け答えだ。

 「政治資金の原資の性格を知るすべはない」「出所を聞くのは失礼。せんさくすることはない」。 公共事業受注業者への警戒感を放棄していないか

 政治家個人へは認めないが、政党支部なら認める。
現行法の改正論議の際、企業献金をそう規定することが抜け道になるという批判が強かった
 「企業献金なら政党支部で受領すれば何の問題もなかった」。
小沢代表のきのうの発言は、法改正の当時の論議を無視しているように聞こえる

 国会議員秘書をめぐる過去の幾つもの不祥事を思い起こせば、献金の管理体制についての発言は軽すぎた。「秘書を信頼してやる以外ない」。以前、さんざん聞かされた言い方だ。
 秘書が起訴されるとしても、小沢代表の法律上の責任が問われることになるとは限らない。外形的な論理としてはそれなりに筋道が通っている。

 しかし、野党第一党の党首にふさわしい論法だったかどうかは、全く別の話 である。

 政治とカネにまつわる政治家の対応が、現行法の明文規定に触れさえしなければそれでいい、というわけにはいかない。
         【河北新報】 2009年03月05日木曜日 


 地元、東北を基盤に発行されている有力紙が、捜査のいきさつはともかくとして、献金の収受に関する道義的問題点を厳しく問うている。
 中々立派な論調だと思う。

 昨日の私のブログ記事(第3弾)では、捜査のあり方について疑問点を述べたが、だからと言って小沢氏の「言い訳」を是とした訳ではない。

 小沢氏の主張は、企業や団体からの政治献金を「もらうのは当然」という立場に立脚して、『ザル法』に「適合するようにやっているから何の問題もない」という論調である。

 筆者自身の立脚点は、企業・団体献金も政党助成金も撤廃し、個人献金のみにするべきであるというものであり、その点から言えば小沢氏の論調には同意できない。

 しかし、一応、『ザル法』に「適合するようにやっている」のが本当ならば、一昨日の強制捜査は異常なものであり、自民党議員には『無罪放免』して証拠隠滅に手を貸しているというのに、『政権交代』が現実味をもって取りざたされている時に、野党第一党だけをターゲットとした政治性の強い強制捜査を行ったことに対する 私の問題定義は変わるものではない。

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