中米のホンジュラスで起こった『クーデター』には、アメリカ合衆国のオバマ大統領だけではなく、中南米の左派や中道派の民主政権がこぞって厳しい抗議の声を挙げている。
国連総会でも「大統領の復帰を求める決議」が為されるなど、国際的にみても違法なクーデターであることが認定されている。
アメリカ合衆国も含む、北米・中米・南米の殆どの国が加盟している米州機構(OAS)も「最後通告を出すことを決定した」とインスルサOAS事務総長が発表した。72時間以内に民主主義を回復させることを要求する内容で、従わなければホンジュラス(のOAS加盟)を停止する可能性がある、という。
「赤旗」報道によれば、これに先立つ6月29日には、米州ボリバル同盟(ALBA、加盟国9カ国)、リオグループ(同23カ国)、中米統合機構(SICA、同7カ国)の各会合が相次いで開催され、ホンジュラスのセラヤ大統領、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長、米州機構(OAS)のインスルサ事務総長も出席したと言う。
NHKでも『クーデター派の孤立』を報道し始めた。
これに対して、ホンジュラスのクーデター派は、セラヤ大統領が帰国すれば直ちに逮捕するという強行手段を表明している。
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ホンジュラスのクーデター
国連が非難決議
米・中南米が共同提案
セラヤ大統領招き全会一致
2009年7月2日(木)「しんぶん赤旗」
【ワシントン=小林俊哉】
国連総会は6月30日、国外追放されたホンジュラスのセラヤ大統領を招き、同国で進行しているクーデターを非難する決議を全会一致で採択しました。同決議は、民主的に選挙されたセラヤ大統領とその政府を回復するよう求めています。
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決議は、ボリビア、ベネズエラなどの中南米諸国や米国が共同提案。加盟国に対し、セラヤ氏の政府以外を承認しないよう求めています。
セラヤ氏は、決議の採択前に演説し、決議について「歴史的だ。世界のすべての市民を励ますものだ」と謝意を表明しました。
また、自身の政権は、同国を牛耳ってきた軍部や大資本に対抗して、貧困問題に取り組んできたと強調。国外追放について、「誰も私を裁判にかけた者はいないし、法廷に出頭を求めた者もいない」と不当性を非難しました。
同氏は総会後に記者会見し、来年1月までの大統領任期を全うすると強調し、ホンジュラスに帰国する意向を表明しました。
クーデター派は、セラヤ氏が帰国すれば逮捕するとしています。
ホンジュラス・クーデター 暫定政権認めず 中南米諸国
2009年7月1日(水)「しんぶん赤旗」
「時代の逆行望まぬ」 米大統領が批判
2009年7月1日(水)「しんぶん赤旗」
米州機構、民主主義の回復求めホンジュラスに最後通告を準備(トムソンロイター) - goo ニュース
2009年7月1日(水)16:39
ホンジュラスのクーデター、国連が非難決議(読売新聞) - goo ニュース
2009年7月1日(水)10:28
ホンジュラス 暫定政権孤立
NHK 2009年07月02日(木) 9時00分
クーデターで大統領を追放した中米・ホンジュラスの暫定政権は、大統領の復帰を求める国連総会の決議などには応じず、「復帰の可能性はまったくない」などと強硬姿勢を示して、国際的な孤立を深めています。
先月28日に起きたホンジュラスのクーデターには国際的な批判が高まっており、30日に国連総会で、追放されたセラヤ大統領の復帰を求める決議が採択されたのに続いて、1日には、アメリカや中南米の国々で作る米州機構が3日以内に復帰させなければ加盟国としての資格を停止する方針を示しました。しかし、大統領を追放した暫定政権側は強硬な姿勢を崩しておらず、暫定政権のオルテス外相は、国内外のメディアに対して、「セラヤ氏が職務に復帰する可能性はまったくない」と述べ、、クーデターの正当性を主張しています。一方、ホンジュラスの首都テグシガルパでは、厳しい警備の中、大統領を支持する市民が散発的に抗議活動を続けているほか、暫定政権を支持する1000人規模の集会も開かれ、緊迫した状況になっています。セラヤ大統領は、国連総会で演説してクーデターの違法性を訴えるなどしたあと、現在はパナマに滞在し、国際的に孤立する暫定政権側がどのような対応を示すか帰国の機会をうかがっています。