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リビア軍の将校団がカダフィ排除を目指し首都への進軍を命じた!

2011-02-22 12:32:03 | 国際関係
2011年2月22日(火)

 リビアの情勢は風雲急を告げている!

 デモ隊に対して戦闘機から銃撃を加えるなど手荒い手段で弾圧を加えている。

カダフィ大佐がリビアを出国・逃亡したというニュースも一時流れたが、

「私はトリポリに居る」との演説を国営放送から流したとも言われる。

尤も、外国で収録しても「私はトリポリに居る」と言明するのは簡単なので、

真相は不明ではあるが・・・

 いずれいせよ、カダフィ一族は強硬手段で権力にしがみついており、これを

国連や欧米諸国が非難するという構造となっている。

 このあまりにも強引な「弾圧」に対して、空爆を命じられた大佐級パイロットが

マルタに 着陸して亡命を宣言したり、将校団がカダフィ排除を目指して配下の

全軍にカダフィが居ると言う首都トリポリへの進軍を命じたり、とカダフィの

独裁に内部から亀裂が生じているようである。


   リビア戦闘機がマルタに着陸、デモ隊攻撃拒否し亡命(ロイター)

 2月21日、リビア空軍の戦闘機2機が、マルタに着陸。
 パイロット2人はリビアで続く反政府デモへの爆撃命令を拒否したと話している。
  写真は戦闘機を降りるパイロット(2011年2月22日/Darrin Zammit Lupi)

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リビア戦闘機がデモ隊攻撃 「死者160人超す」報道も
(朝日新聞) - 2011年2月22日(火)10:27


カダフィ大佐「トリポリにいる」、国営テレビで言明
(トムソンロイター) - 2011年2月22日(火)09:35


リビアのカダフィ大佐が演説へ、石油生産への影響で原油価格上昇
(トムソンロイター) - 2011年2月22日(火)08:45


リビアの反政府デモが首都に飛び火、政権崩壊近いとの指摘も
(トムソンロイター) - 2011年2月22日(火)06:18


リビア戦闘機がデモ隊攻撃 政権側、大規模反撃開始か
(朝日新聞) - 2011年2月22日(火)02:36


リビア戦闘機がマルタに着陸、デモ隊攻撃拒否し亡命
(トムソンロイター) - 2011年2月22日(火)08:04


カダフィ大佐と電話=「直ちに暴力停止を」―国連総長
(時事通信) - 2011年2月22日(火)06:03


リビア軍将校団が離反か=カダフィ大佐排除呼び掛け
(時事通信) - 2011年2月22日(火)06:03
 

 【カイロ時事】
 ロイター通信が中東の衛星テレビ局アルジャジーラの報道として21日伝えたところによると、リビア軍の将校団は声明を出し、兵士に対し、最高指導者カダフィ大佐を排除するため、民衆に合流するよう呼び掛けた。
 将校団が離反したとすれば、カダフィ体制は危機的な状況を迎えることになる。

 将校団は声明の中で、全軍に対し、首都トリポリに向けて進軍するよう求めた。

 一方、リビアのダバシ国連次席大使も同日、カダフィ大佐の市民「虐殺」を非難し、早期辞任と弾圧の責任追及を求めるなど、体制内に亀裂が広がっている。

 北東部のベンガジなど9都市で反体制側が支配権を握ったとされる中、反体制デモが波及した首都トリポリとその周辺では反体制派に対する銃撃など激しい弾圧が続いた。首都の市民が中東の衛星テレビ局アルジャジーラに語ったところでは、体制側は戦闘機や武装ヘリコプターで空爆を行っており、犠牲者は多数に上っているとみられる。

 この日、カダフィ大佐が南米のベネズエラに向かったとの情報も流れたが、同国とリビアの当局者がこれを否定。リビアのカイエム外務次官は「指導者(カダフィ大佐)と政府当局者は全員、リビアにいる」と強調した。

 一方、リビア空軍のパイロット2人が21日、戦闘機2機で同国に近い地中海のマルタに着陸した。2人はベンガジの反体制デモ隊への爆撃を命じられたが拒否し、マルタに逃げてきたと話した。 

[時事通信社] 



リビア内乱状態 軍の一部が反体制派に合流 首都で死者60人超!

2011-02-22 00:15:09 | 政治
2011年2月22日(火)

 カダフィ大佐が実権を握り続けてきたリビアでの反政府運動は、この数日で

地方都市から急速に広がり、昨日には首都トリポリまで達したという。

 昨日の時点で200人以上の死者と数千人の負傷者が報道されていたが、

トリポリでの治安部隊による銃撃により新たに60人を超える死者が出たらしい。

 市民を銃撃しているのは外国人傭兵を中心とする部隊と見られており、

これに義憤を感じた一部の軍の部隊が反政府運動側に合流し、傭兵部隊を

制圧に向かうという話が報じられている。

 また、リビアのアラブ連盟代表大使に続き、駐インド大使、駐中国大使が

「暴力に耐えかねる」として辞意を表明したとも言われている。

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   「「内戦か改革か」とカダフィ氏次男 リビア、首都も混乱」

リビア内乱広がる 首都でデモ隊銃撃、60人死亡  

      (朝日新聞) 011年2月21日23時20分

 【カイロ=貫洞欣寛】
 約40年にわたり最高指導者カダフィ大佐の独裁が続くリビアで21日、反体制デモが首都トリポリにも拡大、政府庁舎や警察署などが放火されたという。ベンガジなど東部の複数の都市は反体制派が市街地を掌握しているといい、東部を中心に内乱状態が広がっている。アラブ圏の有力紙は、政権幹部らが近くカダフィ氏に退陣を求めると報じた。

 目撃者が朝日新聞に語ったところによると、トリポリでは21日未明から警察官らが姿を消し、反体制デモ隊が市中心部の広場を一時占拠した。政権打倒を訴えて近くの警察署に放火し、カダフィ氏の肖像画などを破壊した。まもなく、治安部隊員と見られる私服の男たちが車に乗って現れてデモ隊を機関銃で銃撃し、多数の死傷者が出たという。

 周囲のビルの屋上などに狙撃手らが配置され、「表通りを不用意に歩くと撃たれかねない状況」という。目撃者は「トリポリで起きたのは虐殺だ。国際社会の助けを求めたい」と述べた。

 衛星テレビ局アルジャジーラやAFP通信などによると、トリポリではこの銃撃などで61人が死亡した。20日夜から21日にかけて国営テレビ局や複数の政府庁舎が放火されたという。

 東部ベンガジ近郊を本拠とするリビア最大の部族がカダフィ氏に対し、反旗を翻したとの情報もある。別の有力部族の幹部は20日、「市民に対する抑圧が続くならば、石油輸出を止める」と述べた。また東部ナフーラ油田では労働者がストをはじめ、原油生産が止まったという。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは21日、過去5日間のリビアでの死者数が233人となったと発表した。実際の死者はさらに多いとみられる。

  カダフィ氏の次男で後継者と目されるセイフルイスラム氏(38)は21日未明、国営テレビで「内戦か改革かの分岐点にある」と述べ、事態の沈静化を訴えたが、ベンガジの住民の一人はアルジャジーラに「彼にできることは父親を国外に出すことだけだ」と語った。演説の効果は限定的だったとみられる。

 21日付アラブ圏紙シャルクルアウサトによると、革命評議会幹部らがカダフィ氏に退陣を迫り、権限を軍部に渡すよう求める声明を送ることを決めたという。幹部らは軍部中心の移行政権をつくり、1年以内の選挙導入による新政権発足を検討しているという。

 一方、アルジャジーラなどによると、リビアのアラブ連盟代表大使に続き、駐インド大使が「暴力に耐えかねる」として21日、辞意を表明した。体制内の動揺を示す動きとの見方が出ている。

 在リビア日本大使館によると、在住邦人約120人は全員無事。トリポリ空港に向かう道路は通行可能なため、各自が出国に向けて動いているという。 

 

 アルジャジーラなどによると、一部の軍部隊が反体制側に合流し、政権側がデモ鎮圧のため動員した外国人傭兵(ようへい)部隊を攻撃しているという。複数の市民が電話で「ベンガジは解放された。銃声は止まった。今はみんなで祝っている」と述べた。また、ベンガジの病院の医師は20日、AP通信に「この街での死者は200人を超えた」と述べている。

 アラブ圏紙シャルクルアウサトは20日付で、複数の軍幹部がカダフィ氏がデモ鎮圧のため外国人傭兵を導入したことに反発し、傭兵鎮圧のためベンガジに向かうと伝えていた。