多くの福岡市民は、危険極まりない「玄海原発」の再稼働など
求めていないのだが、福岡市長は、『説明会』 を条件に再稼働を
認めるかのような方針を出して、国と九電に要請するつもりのようだ。
玄海原発の再稼働時に説明会を…福岡市が要望へ
(読売新聞) - 2011年10月31日(月)15:47
今年6月に市民団体から提出された
【玄海原発2、3号機の再稼働前に
福岡市で住民説明会を開くよう求める請願】
が、その方針の根底にあるようだが、フクシマ原発のその後の状況を
みると、ますます困難な状況に陥っており、今頃、市民団体の請願を
根拠にして、再稼働の条件を出すのは如何なものか?
いずれにせよ対応が遅過ぎると言わなければならない。
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もちろん、現在の法令の枠組みでは、「原発設置自治体」に福岡県や
福岡市は該当しないので、福岡市民の意見を聴く必要は無いから、
九電は、佐賀県と玄海町など少数の“小飼の”自治体を丸め込めば良い。
福岡県や福岡市の住民が声を上げてもらっては困るであろう。
そういう意味で、6月に市民団体が、この請願を出したことは
意義のあることだったが、何故か4箇月も放置していたのだ。
それを今頃、再稼働の前提として持ち出してきたのには、
イカガワシサを感じざるを得ない。
皆さまは、どう思われますか?
玄海原発が『ゲンカイ』になる前に、
廃棄させましょう。
廃棄したとて、短くても数十年、普通は数百年、長い物差しでみれば
十万年もお守りしていかなければならないのだから・・・
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2011年11月1日(火) 追記
九州電力は10月31日、作業ミスで止まった玄海原発4号機を
業者判断で再稼働することにし、準備に入ったらしい。
原子力安全保安(不安)院は、報告を了承し、
今日、玄海町に報告に訪れた九電副社長に、岸本町長は再稼働を
容認する方針を伝えたという。
福岡市の高島市長は、早速福岡市での説明会の開催を九州電力に
求める必要があるが、そうするであろうか?
早くも市長は九電に『踏み絵』を踏まされようとしている。
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【付録】
郷原信郎氏のツィート
『九州電力「経営者の暴走」その後の展開』と題する論考をメルマガ送信しました。 ⇒http://bit.ly/uzI8Sc
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玄海原発の再稼働時に説明会を…福岡市が要望へ
(読売新聞) - 2011年10月31日(月)15:47
福岡市は31日、九州電力が玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機を再稼働させる際、福岡県や同県糸島市などと連携し、国と九電に住民説明会の開催を要望していく方針を明らかにした。
同市議会には6月、国と九電に対し、2、3号機の再稼働前に福岡市で住民説明会を開くよう求める請願が市民団体から提出された。
この日開かれた市議会第一委員会の請願審査で、市防災・危機管理課の堤清貴課長は住民説明会を要望する理由として「立地自治体や周辺自治体、住民に対し、十分な説明が行われたうえで、広く国民の理解が得られることが重要」と説明。九電による「やらせメール」問題については「言語道断。こうしたことが二度とあってはならない」と述べた。請願の取り扱い自体は、同委の会派間で全会一致に至らず、今後も継続審査することになった。
玄海4号機停止の連絡遅れ、九電が糸島市に陳謝
(読売新聞) - 2011年10月31日(月)15:48
九州電力は31日、玄海原発から20キロ圏にかかる福岡県糸島市に対し、10月4日の玄海原発4号機の原子炉の自動停止と連絡の遅れについて陳謝した。
市は4月、異常事態が起きた場合、市に直接連絡が入る体制にするよう九電に要望。4号機の自動停止の連絡は約2時間後だったため、市は抗議したうえで、連絡の遅れと今後の対応について説明を求めていた。
この日、掛林誠・執行役員福岡支社長が市役所を訪れ、「要望は 真摯 ( しんし ) に受け止めた上で検討しており、時間がほしい。最善の努力をしたい」と説明。松本嶺男市長は「市民の生命と財産を守るため、即時の情報が必要。前向きに検討してもらっていると解釈している。速やかに要望をかなえてほしい」と述べた。
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