福島第1原発の汚染水問題は、前回の台風の時も大量に環境中に排出されたが、
何の再発防止処置もとれないまま、今回も大量に放出された。
台風によってもたらされた大雨で薄められたせいか、『暫定基準以下』と称しているが、
実際には、大量の放射性物質が流出したことは確かである。
4月に亀裂による『底抜け』で汚染水が漏出した『地下貯水槽』のうち、未使用だった
ものに、「緊急の一時的な措置」といういつもながらの言い訳で移送したと云う。
「緊急の一時的な措置」が、いつも行われている訳であり、言葉の形骸化である。
悪天候の度に汚染水を流しているなら(そうではない時も実は流していたのだが)、
何のための「緊急措置」なのか!? と云う話である。
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せきの水を排出、緊急移送=台風で水位上昇―福島第1
(時事通信) - 2013年10月16日(水)13:13
東京電力は16日、台風26号による大雨で福島第1原発の放射能汚染水の貯蔵タンク群を囲むせきにたまった水の水位が上昇したため、9カ所のタンク群で、せきの排水弁を開き敷地内に排水したと発表した。総量は不明だが、いずれも放射性物質の濃度は暫定基準値を下回っていた。
また、想定を上回る雨量で、高濃度の汚染水を貯蔵する専用の仮設タンク(容量4000トン)の水位が5割以上に上昇したため、別の2カ所のタンク群では、せきの水を地下貯水槽に移送した。地下貯水槽は7基あり、一部で4月に汚染水漏出が発覚したが、今回移送した貯水槽は未使用で、緊急の一時的な措置という。
福島第1原発、台風の影響で"汚染水貯留タンク"囲む堰内に溜まった水を排出
(マイナビニュース) - 2013年10月16日(水)16:09
東京電力は16日、台風26号に伴う降雨の影響により、福島第1原子力発電所の汚染水貯留タンクを囲む堰内に溜まった水を排出したと発表した。排出した水については、いずれも15日に原子力規制委員会で了承された排出基準を満たしているという。
排出したのは、Cエリア(東・西)のノッチタンクの水と堰内の水、Eエリア、G3エリア(北・東)、H8エリア(北・南)、H9エリア、H9エリア(西)の堰内の水。台風接近に伴う降雨の影響で堰の水位が上昇したため、緊急措置として仮設ポンプの使用または当該堰のドレン弁を開いて堰内の水を堰外の地上へ排出した。
このうち、G3エリアタンクは溶接型で、多核種除去設備(ALPS)処理後の処理水(セシウムとベータ核種を除去しトリチウムを含むもの)も貯蔵している。同社は、パトロールなどで漏えいのないことを確かめたとともに、堰内の水についてもセシウムとストロンチウムを分析し、排出基準以下であることを確認したと説明している。
また、放射線物質の濃度が高いH5エリアおよびH6エリアの堰内の水については、溢水を避けるための緊急避難的措置として、これまで未使用の地下貯水槽No.7に移送し、一時的に仮貯蔵すると発表。仮貯蔵中は地下貯水槽No.7のドレン孔および漏えい検知孔で監視強化を行い、台風通過後に4,000立方メートルのノッチタンクへ速やかに移送するという。
15日に了承された排出基準は、セシウム134が1リットル当たり15ベクレル未満、セシウム137が同21ベクレル未満、ストロンチウム90が同10 ベクレル未満(簡易測定法により計測)。また、セシウム以外のその他のガンマ核種が検出されていないこと(天然核種を除く)タンク内の水質等を参考に、他の核種も含めて告示濃度基準を満たすこととなっている。
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