※守備
大阪桐蔭:CB田村4の的確な予測からのボール奪取が光りました。左MF福島9が守備で目立てるようになったのが昨年との違いと思います。
京都橘:2年前に小屋松君を中心に全国で躍動した時同様、前線からの激しいプレスは健在。先週観た阪南大高以上に激しくあたってきます。序盤、そのプレスをかいくぐられ、以降しばらく前からいけなくなる。かわされてもなお、持ち味の前線からの激しいプレスにこだわった方が、相手により脅威を与えられたかも知れませんね。
履正社:後半点差が空いた事もあってか最終ラインを破られる場面が目立つ。1点とられて締める事ができるのかどうか見たかった気もします。GK瀧浪君12は大柄で迫力がありました。
和歌山北:相手のスピードについていけず、特にサイドをえぐられるシーンが目立ちましたが、試合経験を積んでいくにつれ、対応できるようになってくると思います。
※攻撃
大阪桐蔭:今日は本来の正GKと思われる稲垣1が入ったからか、大阪桐蔭本来のキーパーからのつなぎのサッカーが、特に前半目立つ。稲垣君は瞬時の判断が光ったと思います。チーム全体で観ても、ここまでみるかぎり今期は例年より球離れが速いです。それだけ、サッカーに必要な瞬時の判断に対する意識が高いのだと思います。CBふたりの前線への切れ込みも効果的。CBという守備の要のポジションですから、やりどころを瞬時に掴むことが求められるとは思います。FW仲田君10をボランチ、右MF谷口君11をFWにしてから、攻撃がより機能したと思います。
京都橘:数年前に全国を席巻した時同様、縦に速く激しく攻め上がる攻撃サッカーは健在。GK矢田貝1は大柄でがっしりしてて迫力がありました。FW岩崎7の速さ、強さを前面に出した上でのテクニックは出色!U19日本代表にも選ばれた。頑張れ!
履正社:昨年同様、キーパーからのつなぎのサッカーを展開。数年前までは強そうな選手を揃えながら、つなぎなのか縦に速くなのか、チームとしてのサッカーがあやふやだからチームとしての強さにつながらないという印象でしたが、ここ数年、そこが確立されてきていることが、安定した強さにつながっていると思います。ボランチ大塩君6の強風を的確につかんだ左足からのFKは相手にとって脅威。この日のような、常軌を逸した強風をしっかり掴むことができていたあたりに、意識の高さを感じました。後、右SB清水君2の打点の高いヘッドも、CKなどセットプレーで大きな武器になると感じました。
和歌山北:無得点で終わるも後半は、特にサイドから相手最終ラインを破って決定的な場面にまで結びつける場面が目立ちました。1点でもとれていれば、相手を脅かす追撃も可能だったと思います。紙一重です。
※大阪桐蔭:この日も右MF谷口君11のドリブルテクニックが目を引く。この選手、守備でも目立てるようになれば鬼に金棒だと思います。2試合みるかぎりでは、このチームの心臓はCBの2人だと感じました。試合前の練習でふたりでグランダーも含めたロングキックの練習で普段では考えられない、転がしても風の影響受けるほどの強風を掴む事に努める。指示なのか自分たちで考えてのことか知りませんが、普段の試合前ならやってないような練習に見え、良い練習してるなと感じました。チーム全体で観ても、この日の風をしっかり掴んだパスサッカーが出来ていたように思います。パスワークなど見てても、例年と比べてチームの仕上がりは早いように感じます。
※京都橘:この日は風を掴むことが相手と比べてやや出来ていなかった点で明暗を分けたような気がしました。今後、その日によっての状況を試合前に的確に掴むことが求められてくると思いますが、数年前に全国を席巻したチームに負けず劣らずの激しいサッカーを展開。フィジカルを今後どこまで上げてくることができるかが今後のチームの飛躍の鍵となると思います。
※履正社:みるかぎりボランチ大塩君がこのチームの心臓。そこから両サイドハーフにはたいて彼らの突破から決定的な場面にって感じに見えました。この両サイドハーフの出来が、今後のチームの飛躍の鍵の一つだと思います。
※和歌山北
今期プリンスリーグ昇格したチームの一つ。まだまだ上のレベルのスピードに試合の中で慣れるのに時間がかかる感じですが、試合を重ねるにつれ、なじんできて、勝ち点につながっていくと思います。この日も後半は面白い場面が何度もありました。
以上です。