じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 東海大仰星 履正社 阪南大高

2020-10-18 07:16:50 | 高校サッカー
✳️守備
大阪桐蔭:相手の前線の選手の動きや強さを捉えきれず危ない場面もありましたが無失点に抑える。GKのセービング能力やGKとCB陣への首脳陣の信頼の高さを選手交代に感じました。
東海大仰星:蹴り合いになった影響からか前線や中盤のプレスがやや甘く見えたのは気になりましたが最終ラインの寄せの激しさは例年通りでした。それがゆえの致命的なファウルに御用心といったとこかと思われます。
履正社:余裕がありましたが時折見られた軽さは気になりました。ハイプレスに御用心かもですね。
阪南大高:守る場面がほとんどなかったので参考程度ですが、例年のようにフィジカルを前面に押し出して捕りにいくのではなく、足元で捕りにいく場面が多く見えました。

✳️攻撃
大阪桐蔭:1点に抑えられた要因はセカンドボールを拾えなかったから。前線の寄せ、そこからの中盤の予測、反応、単純に運動量には課題が残ったと思われます。終盤の決勝ゴールは中盤左サイドからの弾丸ロング。得点が欲しい場面で距離があるなかスペース逃さず瞬時の判断で放ったシュートは、結果はもちろん内容的にもスーパーゴールでした。
東海大仰星:ボール持ったら迷わずゴールめがけて蹴っ飛ばす。シュートレンジに入れば少々無理目でもどんどんシュートを放つスタイルは健在。
履正社:自陣でのテンポ良いパス回し。敵陣でのギアチェンジ等見るべきものがありました。シュートレンジでのシュートの決断力とその精度も高かったです。
阪南大高:例年のようにハイプレスからのショートカウンター一気ではなく細かいつなぎが例年以上に目立ちました。小気味良いパスワークで球離れが良かったです。ボランチ8のシュートの決断力とその精度の高さ、FW9の強さなどが印象に残りました。

✳️大阪桐蔭
1位とはいえ大阪の2部リーグでの話の相手にひやひやの1-0は、結果だけ見ればもの足らないですが、相手のヌヴェールが想像を超えて良かったです。確か今期は大阪の無名校からJリーガーが出てた記憶がありますが、ひょっとしてらこの日の相手の10番かもですね。ちなみに大阪桐蔭のBがリーグ戦でここに同じく1-0。この事からそれだけ今期の大阪桐蔭は選手層が分厚いと言うことが推察されるかと思われます。課題はありますが、総じて見れば決して悪くなかったとも思います。要はこの日は好ゲームを制したということかと思われます。

✳️東海大仰星
手こずる時間帯もあったものの危なげなく勝利。旧チームほどの雰囲気はなくじゃっかん細目にも見えますが近くで見るとやはり各選手しっかりした体格。やはり今期も優勝候補の一角にかわりなし。

✳️履正社
一言で言えば洗練された好チーム。全国に行けるかどうかは、手堅さ、泥臭さといったものも今後感じられるかどうかかと思われます。

✳️阪南大高
例年よりやや小粒に見えましたがそのぶんテクニックが例年より目立って見えました。小柄な下級生らしきバランサー13が強敵相手でも機能するかどうかが、浮沈の鍵かもしれません。

✳️興国は観れてませんが完勝のよう。例年優勝候補の中でこの時期に仕上げることが出来ず結局ドボンという学校が一校出てくるものですが今期はこの日見る限りではどこもしっかり上げてきて見える。よって今期は例年にも増して激しい優勝争い、熱のこもった力勝負が期待できるかと思われます。