じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

滋賀学園4ー3水口 ちょっとした気の緩みが生んだ好ゲーム

2021-05-03 15:22:53 | 高校野球

7回表終わり滋賀学園2-0水口。その裏の滋賀学園の攻撃あたりから、それまで威力あるストレートに切れの鋭い変化球で強力打線を最小失点に抑え込んできた水口のオーバーハンド右腕藤原選手の握力が落ちてきたのか変化球の切れが明らかに衰えはじめる。これで滋賀学園はストレートに的を絞りやすくなり一点追加。その後の打者は結果は抑えるも明らかに捉えた打球。これらのことからまだワンチャンス圏内のリードながら8回裏も得点が入る可能性が高い等でその前の守備で相手が2番からの好打順であるにも関わらず、阿字投手だけでなくチーム全体がこの回の守備をややふわっと入って見える。結果先頭のサードゴロを後逸。次の3番にも中に入れてしまい二三塁に。4番は抑えるも次の打っても5番の藤原選手に外スラをちょこんと合わされ一点返され尚も二死二三塁で相手の打者は7番のごつい右。強くは振れるが巧くは打てないところを過去の打席で見せてもらってるのに捕手の配球は中に入れさせるばかりの力勝負を挑んでしまい結果は同点タイムリー浴びる羽目に。3-0とはいえ諸々の状況からして勝ったと感じるのは無理もないかと思われますが、そこで手綱を締める事が出来なかったことが、終盤もつれる羽目になったかと思われます。

 

とはいえ、この試合はなかなか見応えがありました。水口のエースは投球だけでなくフィールディングに牽制にも強さ鋭さがあり、相手の攻撃に驚異を与えて見えました。ストレートが全てクロスファイヤーだったため、逆クロスでも強いのがいけるようになれば、もっと的が絞りづらく攻略が難しい投手になれると思います。

 

やや厳しい書き方もした滋賀学園でしたが全国クラスの力は十分に感じました。相手エースのストレートの特徴(クロスファイヤー)を二順目には既に感じとり強く対応できて見えましたし、甲子園に直結はしない春の大会でこうした厄介な投手を擁する相手に送りバント以外は選手の力で最後には攻略することが出来たことも、地力の証明かと思われます。この日やや感じられた三遊間の粗さと捕手の配球力が増せば、全国で旗も狙える存在になるかと思われます。

 


比叡山 滋賀学園

2021-05-03 07:48:02 | 高校野球

✳️比叡山

沢田選手:生駒ボーイズ出身。中学時代より体の分厚さ、特に上半身の分厚さが増し、高校球児らしい体型に成長してました。リードには課題も感じましたが、打つ方では捕手らしい配球の読みも感じ、振りそのものもチームの中でしっかりして見えましたので、秋から安定の7番のようですが、夏には5番あたりまで打順上がってるかもですね。

中角選手:オール枚方出身。彦根東戦は出ず。残念

 

✳️滋賀学園

阿字選手:東住吉シニア出身。中学時代からさほど体型変わってなく見えました。伸び、球威をかなり感じさせるストレートを投げることができていましたが中学時代より随分腕を振って力投して見えました。そんな腕の振りから放たれる変化球はベース付近から鋭く曲がり落ちたり沈んだりでいずれもストレートとの見極めがしづらく、中学時代には印象になかった有効球でした。プロのスカウトが多数詰め掛けてましたが、実際ドラフトにかかるかどうかは微妙なとこかと思われます。

鈴木選手:大東畷出身の下級生。中学時代からさほど体型変わってませんでしたが背はさらに伸びたかな?中学時代以上に鋭いスイングを披露。ベース付近から鋭く曲がり落ちるスライダーにも反応出来てましたから今バッティングの状態がいいのかな⁉️中学時代はショートでしたが今はファースト。ワンバン送球も難なくすくってました。

山田選手:橿原ボーイズ出身の下級生。細身で背は高めも中学時代より分厚さは増してるかな⁉️割りと強く振れる。この選手の中学時代で真っ先に思い出すのがイニング間のキャッチボールで常に相手の胸元に正確に収める姿ですがこの日はそれが実戦に活かされ一塁から単打で一気に三塁狙った走者をストライク送球で阻止。先制のピンチを未然に防いだだけでなく、その裏自身のヒットから先制のホームにつなげており、まさに彼の変わらぬ姿勢が勝利に大きな影響を与えてました。バッティングも好調で下級生ながら三番センターと攻守に要を任されるのも頷ける、この日の活躍でした。

落合選手:北摂シニア出身。中学時代とさほど体型変わってませんでしたがその頃よりはガッチリして見えました。

川東選手:大阪球道出身。中学時代同様ゴロをしっかり腰を落として捕球することができてましたが横の動き、送球の精度はまだまだ高めていく必要があるかもしれません。