じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

出場校も決まってないうちから2020センバツ高校野球展望

2019-11-14 14:18:01 | 高校野球

✳️優勝争いは近畿勢が中心?打の天理、大阪桐蔭、履正社、智辯学園、智辯和歌山に投の明石商

天理:近畿大会全ての試合で5点以上奪う。派手さはないが各打者ぎりぎりまで球を引きつけて打つことができるため、切れの鋭い変化球も強く弾き返すことができる。投手陣はエース右腕庭野投手が攻守のリズムを生み出すだけでなく、近畿大会決勝の大阪桐蔭戦でで一年生の長身速球派右腕達投手が好投。勝ち進むにつれての戦いに目処が立ちそうなのは優勝を狙う上で大きい。奈良県大会では準決勝で大敗、3位決定戦でも薄氷の思いでセンバツへ望みをつなぎ近畿大会では見違えるような戦いぶり。これが本物なら、センバツでも筆頭ランクの優勝候補の一つと言えるであろう。

大阪桐蔭:仲三河選手、西野選手といった左右のスラッガーを中心に秋の公式戦ここまで全試合4点以上奪ってきた打棒が全国でも発揮され、エース左腕藤江選手ら投手陣が踏ん張ることができれば、2年ぶりのセンバツ制覇も見えてくる。

履正社:夏の全国を制した旧チームに負けず劣らずのスケールを誇る打線を形成。秋の公式戦ここまで全試合で4点以上奪ってきた得点力の高さでは旧チームを上回る。投手陣も旧チームからの主戦右腕岩崎投手だけでなく近畿大会では優勝した天理相手に同じく右腕の辰巳投手が好投。勝ち進むにつれての戦いに目処が立ちそうなのは大きい。1982年夏、1983年春を制した池田高校以来の夏春連覇へ十分の布陣と言えるが懸念材料が今期無冠であること。過去にそうしたチームがセンバツを制したケースは少なく、今期の冠経験の無さを、旧チームからの全国制覇メンバーがいかに埋めるかが鍵となるのかもしれない。

智辯学園:こちらも秋の公式戦ここまで全試合4点以上上げて勝ち上がってきた。中学時代から名を馳せた選手が多く切れ目のない打線を形成。投手陣は左サイドの西村投手に右の本格派小畠投手の両一年生がゲームを作る。打棒が全国でも発揮され、投手陣が踏ん張れば、4年ぶりのセンバツ制覇も見えてくる。

智辯和歌山:センバツ出場は微妙な情勢だが選ばれれば優勝候補の一角をなすことは確実。これまた秋の公式戦ここまで全試合4点以上奪ってきた強打が売りのチーム。マダムも含めた女性高校野球ファンを虜にする力強さは今期も健在。センバツがかかった近畿大会準々決勝では食い下がって接戦に持ち込むも大量17失点を喫して敗れてしまった。センバツを制する鍵はこのようにゲームを壊してしまうことがなくなるか否かであろう。そのためには、左サイド矢田投手に続く本当の意味での2番手投手の出現が、必要不可欠になってくるかと思われる。

明石商:これまで紹介したチームとは紅一点。旧チームから注目の本格派右腕中森投手を擁し、投手力で初の全国制覇を狙いにいく。旧チームと違いまだ中森投手に比重がかかったチームに秋を見る限りでは見えた事が、今期無冠でセンバツに臨む事になった要因かと思われる。履正社同様このハンディ?を埋めるには今後いかに総合力を全国レベルに上げていくかと、旧チームからの主力である中森、来田両選手がいかに旧チームでの経験を活かすかが、浮沈の鍵かと思われる。


✳️近畿勢に待ったをかける星陵、中京大中京

星陵:奥川投手が抜けてもその強さは健在。秋の公式戦はここまで全て3点以内に抑えており、萩原、寺西両投手を中心に堅守を誇るチームと推察される。分厚い体つきをした選手が多く旧チーム以上に見るからに強そうな印象を与えるだけに、悲願の全国制覇の雰囲気も旧チーム以上と、言えるかもしれない。

中京大中京:本格派右腕高橋投手の大きさ、厚みのある体型には雰囲気を感じさせるものがあり、放たれる球にも迫力を感じさせるものがある。気の早い話だが、プロを志望すれば3位くらいでドラフトにかかるのではと推察される。だが秋の東海大会では捕まった試合もあり、攻守に決め手となるものが出てくれば、全国制覇への道も開けてくるかと思われる。


✳️ダークホースからの脱却なるか東海大相模 さらには鳥取城北も

東海大相模:出れば必ずと言っていいほど優勝候補に上がる同校、今期も各選手分厚い体を誇り、見るからに強そうである。だが秋の戦績はその見た目に見合うものとは言えなかった。スケールの大きさは十分に感じられるだけに、今後いかに総合力を高めていくかが、9年ぶりのセンバツ制覇の鍵かも知れない。

鳥取城北:関西で中学時代から名を馳せた選手を中心に攻守に高いレベルでバランスのとれたチームではと、動画を見る限りでは感じた。もし明治神宮大会に出ていれば、それこそ大会のダークホースになっていたであろう。山陰地区から久々に、期待感を抱かせるチームが出てきたのではと思われる。


✳️今大会のシンデレラチームは?

大分商:九州大会の決勝を動画で視たが、渡辺投手というのか控えの左腕がなかなか力強いストレートを投げ込んでいた。九州大会の投手起用見てると、あくまで肝心要の試合ではエース右腕の川瀬投手で勝負しているだけに、投手層は厚く質も高いことが窺える。かつてはプロ野球の一線で活躍する選手を生み出した昭和の名門の復活に、乞うご期待である。

大崎:長崎を制するも九州大会初戦で、先に触れた大分商業に延長で惜敗。だが21世紀枠で選出される可能性を残しており、当ブログでは予想していないがもしそうなれば、勝てる21世紀枠として、かつての宜野座のように、今期のセンバツを席巻する存在になる可能性を秘めているかと思われる。


とりあえず以上ですがセンバツは秋の戦いから期間が空いて開催される大会なだけに、ここで触れる事が出来なかった学校もひと冬越しておお化けし、大会を彩るような存在になる学校が出てきても不思議ないですし、そうした学校の出現に、期待したいところですね☺️