※本命:大阪桐蔭
秋、春の府大会を圧倒的な強さで制するが投打に決め手が出てこなければ夏は足元をすくわれる危険性も。現状背番号11に甘んじる関戸投手が額面通り大エース級の働きができれば盤石か。他投手陣はエースに返り咲いた大型左腕松浦投手のスケール感、春季のエース右腕竹中投手の安定感が光るだけでなく、春季大会では2年生の大型右腕川原投手の活躍も目を引いた。打線も忠岡ボーイズ出身の池田主将を中心に分厚く力強い。初戦の相手は3年前の北大阪大会決勝の相手大阪学院大高と摂津の勝者と。順当なら3回戦の相手となりそうな大冠とは2017年決勝、2014年の3回戦で激闘を演じている。
※対抗:東海大仰星 履正社
秋の大阪2位の東海大仰星、4位の履正社を対抗馬に推したい。東海大仰星は昨年度からのエース右腕高橋投手が健在。大東畷出身の佐藤選手を軸とした打線も力がある。今季は秋、春とも近畿までいけてない履正社だが神戸中央シニア出身のエース左腕渡辺投手の球のキレと強さは目を見張るものがあり、打線もオール松原出身の松林主将を中心に下級生も絡めて分厚い布陣を敷く。両校ともエースの力量とチームとしての打力は大阪桐蔭に引けをとらないだけに、2番手投手の活躍と守備走塁などチームとしての野球でも大阪桐蔭に対抗できるようになれば、大方の予想を覆すドラマを演じる可能性を秘める。順当なら仰星の初戦の相手となりそうな大阪産業大附は打線が良いだけでなく、エースが投じるストレートもなかなかのものがあると聞くだけに、仰星にとっては初戦から息の抜けない戦いとなりそうだ。
※ダークホース:興国
夏の大阪を制するに必要な条件は例年ならストレートで勝負できるエース格2枚以上+チームとして打てること。であるが昨年からのコロナ禍による影響で打力得点力減の状況が全国的に広がっており、この事からストレートで勝負できるエース格2枚以上+守れれば、で夏の大阪代表の座を勝ち得るチャンスもあるかと思われ、いわばコロナ禍ならではの優勝候補と言えるであろう。大江、田北の両左腕投手はいずれも強豪相手に通じる力量を誇るかと思われる。本当にそうなるか否かはバックの守備がカギを握りそうだ。まずは順当なら3回戦に待ち構える大商大堺との戦いをどう乗り切るか、かと思われる。春は履正社、夏は大阪桐蔭を倒して夏の甲子園へ。となれば昭和の高校野球ファンが喜ぶことは間違いないことであろう。
※その他
関大北陽、桜宮はいずれも打のチームと推察される。投手陣次第では面白い存在。関大北陽は初戦の相手となりそうな寝屋川戦をどう乗り切るかで今大会のチームの波が決まりそうだ。桜宮以外の公立では香里丘の左投げ左打ちの荒島外野手にも注目。茨木ナニワボーイズ出身で中学時代は明徳義塾で一年夏からレギュラーの座を掴み最終学年となった今は主将も務める米崎選手とともに、中心選手としてチームを引っ張った。外野手登録だがマウンドにも上がるのかも知れない。分厚い体をしており強さが目立つ好選手である。