初めての・転倒 田添明美

昨日、夫が自転車の後ろに付けたテールライトが、自転車に巻き込まれ
走行中転倒したと聞き、（危険だ、年だな）と思っていたら。

今朝、夫と草刈りをした後、曇天だったので、銀行へ向かい、
銀行の左に自転車を１台止められるスペースの前で、自転車を止め。

その時、自転車に乗っていたのか、降りていたのか記憶がないが。
止めた途端、左側に自転車ごと転倒した。
痛いが、骨折はしていないような気がしたので、次の銀行へ行き
買い物も済ませた。

自宅へ戻り、見てみると、両膝で体を受け止めたらしく
うまい具合に、膝ぎり下が左右擦り傷になっていた。

いつもしている事で、転倒するなんて。

（危険だ、年だな）

ついに／ドクダミ防止カバー 田添明美

春から、ドクダミ群生の箇所を、夫と３回草刈りして。
ついに、キレタ。

近所で、地面に厚いゴムシートを貼ってある家を見に行ったが、
２軒とも、シートが劣化していた。

解体後、空地に貼るぺらぺらのシートのような物を探すと、
厚くはないが、ぺらぺらでもなく、その上を歩けるシートを発見。
留め具は、一つにU字型の２０センチ位長さの釘がある物。

折角購入したが、猛暑で貼れなかった。
今日は曇天。
１時間で、終了した。
耐用年数は５年だそうだ。

貼ってみれば、８畳位のスペースだった。

 

 

臀部・黒ずみ 田添明美

１０年位前、右太腿がハムの塊にぐるぐる糸を巻いたように
段々に膨らみ、２軒の整形外科に行ったが（見た事がありません）
と言われ、順天堂の医師が（皮膚なのでは）と言うので皮膚科へ
行くと（萎縮です。奇病に詳しい医師と懇意にしているので
そこへ）と言われ、東京医科大学病院で、組織検査を受けると
「脂肪萎縮」と判明した。
血液さらさらのユベラという薬を１日３回服用し、ほぼ完治した。

２週間前、便座に座ると、右臀部下部がざらざらしている。
姿見で見ようとしたが、下過ぎて見えない。
２週間後、日曜夫に見て貰うと
（黒く変色し、中心が凹んでいる）と言うので、写真を取ったが
やはり黒く、凹んでいるようにも見える。
検索すると（長時間座っていると、臀部が黒ずむ）とある。
夫は萎縮か、癌かと脅す。

翌日月曜朝１番で、皮膚科へタクシーで駆けつけると
（２年前から、月曜は午前休診）
再度午後タクシーで駆けつけると
（これは、萎縮ではありません。長時間座りませんでしたか。
　萎縮部分は、きれいになりましたね。
　普通、左右黒ずむのですが、右側に力を入れたのでしょう
　軟膏を出します。完治２～３ヶ月）

と言われ、（姉妹会）で３時間座ったのを思い出し
私の正面に夫が座り、その右手に義姉が座ったので
右側に力が入ったのだと理解した。

私が情けないと思ったのは、
義母がホームへ入所した際、褥瘡用クッション４万円を勧められ
施設で１名位しか購入しないというそれを義母の為に購入し
亡き後、私のクッションにしたのだ。

ああ、そのクッションの効果もなく
軟弱な、私の臀部よ。

夏の花−２ 田添明美

今年は、百合が立派でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

惚け？ 田添明美

昨晩寝ようとして、横になったら
自分が７２才なのか、７３才なのか分からなくなった。
７２才の気もするし、７３才の気もするのだ。
私は西暦が分からないので、夫に聞きたいが既に就寝している。

気持ちを鎮めようと、キッチンの換気扇の下で煙草を吸う。
すると、ある友人があと４年で８０才になる事を思い出した。
すると彼女は７６で、私はその４才下なので（７２）だと
頷いた。

１～２週間前、インターホンが鳴り出ると、介護関係の方で
（大丈夫ですか）と問うので
（まだ、７２なので、大丈夫です）と答えた事も思い出した。

よくあることですよ、と言われる方もおられるだろうが。
生まれて初めて（自分の年が分からない）体験をして
驚いた。

全然、大丈夫では／ないのです。
（あれが、発端で）ということにならなければ、いいのですが。

姉妹会 田添明美

日曜日、義姉が上京し、当家で８年振りの３姉妹会をした。
２年前、義姉の跡継ぎの長女が結婚した。
そのお婿さんの文章が面白いので、紹介します。
変人だ。

母の日
https://note.com/asamadakekomoro/n/n6a17ec5fd82c

 

近況報告
https://note.com/asamadakekomoro/n/n2990d7254996

 

　　　　　　　　　　　　　　　　

佐藤愛子 ✕ 遠藤周作 田添明美

数十年ぶりに図書館の本を読み、気に入ったら
購入している。
これは、２葉の写真の為に購入した。

なんと
楽しげなくーだらない、あほな関係だろうか。
私は不幸にして、このような友人に恵まれなかった。

ただ
ただ
羨ましい。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

　　　　　　　　　　　　　　　

洋画家・三岸節子 田添明美

５年程前、BSで、三岸節子の特集があり、
その絶筆「さいたさいたさくらがさいた」を知り
驚いた。
今年又特集があり、再度節子の「さくら」の気迫に打たれた

彼女は７０代で体調を崩すが、世界を巡り絵を描いた。
９０才直前、脳梗塞になり、車椅子・おしめとなり
左腕は動かず、右手も絵筆を握れないので、布に絵の具を
染み込ませ色を塗った。
１００号「さくら」は、９０～９３才迄の３年間で完成した
９４才逝去。

図書館で画集と伝記を借りたら、白黒写真があったので
描こうとしたが、総白髪は描いた事がなく、９０才の顔は
描けなかった。制作６日。

描いた
描いた
三岸節子の人生に、頭を下げる。

 

 

　　　　　　　　　　

夜 田添明美

（母さんがいなくなったら
　夜が大きくなる）

眠りそうな子が言うので
もう少し子のそばにいる

若い母親は
私もそうだったろうと考える

（母さんがいなくなったら）

年老いた母親も
私もそうだったろうと考えている

（母さんが
　　いなくなったら）

　　　　　　　　　R5.6.6

測る 田添明美

男の子がかけてきて
どこにもない場所へ行ってきた

と言うので
私はそこへ行けない気がした

女の子がかけてきて
どこにもある場所へ行ってきた

と言うので
周囲をみまわし
私もそこへ行けそうな気がした

どこにもない場所と
どこにもある場所の
距離を測る

それは
はるかでもあり
そっと目を閉じると
一瞬
すっと　つながる
人生の距離のようでもあった

　　　　　　　　　R5.6.6