昨夜は,“いいちこ”のお湯割りに酔って,8時くらいには寝てしまったので,夜中の2時に目がぱっちりすっきり醒めてしまった。
「起きようか,どうしようか」を迷いながら,リンゼイ・タウンゼンド(犬飼みずほ訳)の「スカルピア(講談社文庫)」という,“華麗なオペラ界を舞台に展開するサスペンスロマン”の続きをしばらく読む。恋愛関係になりそうな登場人物の組み合わせが,簡単に予測できる。
もう眠れないので,読書は止めて,犬の散歩に自転車で行くことにした。その前に,(自己診断の)坐骨神経痛の予防のため,ビタミン剤を飲む。
犬のふうと一緒に石神井公園駅あたりまで行くと,“開かずの踏切”をなくすための高架工事で何人もが働いていた。あまり音のしないような工事が中心のようだ。(画面はクリックすると大きくなります)
帰宅後,新しい自転車でどこかに行くか,それとも仕事をするか,迷いながらまた「スカルピア」を読む。
外が少し明るくなって来たので,とりあえず「光が丘公園」に自転車で行くことにする。「とりあえずビール」のような選択である。
ホワイトLEDのライトを使うのは初めてである。ピカピカ点滅するモードを選ぶ。結構明るいではないか。後ろのライトは自転車に触った途端に自動的に赤いライトがピカピカし始めた。これまでの自分の人生はピカピカではなかったけど,自転車だけは前も後ろもピカピカだ(^o^;)。
光が丘公園に来て,まだ元気なので,もう少し足というか輪を伸ばすことにする。地図を見ながら,また「とりあえず成増駅へ」。そこでもまだ元気なので,「荒川まで行ってみるか!」と強気になる。その途中の「松月院」というお寺。
赤塚公園を先ず目指して進む途中の公園のオブジェ。三点一組のうちのひとつで,インディアンの横顔像。
赤塚公園で自転車をパチリ。ここまで,道の横断がよく分からないので,歩道橋の上まで無駄に3回も登ってしまった。その全部,登る必要はなかった。
ここから上り下りが多く,写真を撮る余裕はなく,苦しさも感じるようになる。しかし,その分,21段ギアの組み合わせの練習にはちょうどよかった。軽すぎず,重すぎない,気持ちいいペダルの重さの組み合わせを懸命に選び学ぶ。
笹目橋である。
その橋から下を覗いたのである。中央上のまな板と包丁,ザルと軍手,柄の長い鎌,スコップとリアカー,自転車等々。
ここまでで,14.33キロ。初めからここを目指していれば,もう少し短い距離で来られたはず。
この船は何のためのものだろう? 釣りかな。
なに! 「日本橋から19キロ」だって。ということは,「日本橋まで19キロ」ってことだ。行けそうじゃないか♪ むふふ。
「今日納品約束の仕事はまだ1枚も出来ていない!」と思い出して,休む間もなく帰路につく。立派だ! 偉い! 職人の鏡! と自分をヨイショして励ます。
これから家に着くまで,いくつも坂道が続くのである。「行きはよいよい,帰りはこわい♪」である。しかも空腹になって来た。登り坂の時,「どんどんかうす」という店? を見つけた。「仮説パイプ4M600円買ます」。写真的には“おいしい建物”だ。
そのすぐ左の西側には,道路工事で使うような機械を3台も随えて,鉄の鎧の騎士が高見に立っていた。
厚手のゴワゴワの生地のエプロンをした,ここの社長らしきおじいさんが,うまい具合に画面に現れた。右端の人がそうである。私は気が小さいので,彼が背中を向くまではカメラを向けられなかった……。
家間近で,野菜の自販機で,「葉玉葱」と「モミ菜」をそれぞれ100円で買ってリュックに入れた。「モミナ」は値札が110円のがふたつも入ってワンコインの100円。
帰宅した時のメータの数値。こんな距離を自転車で走ったのは,生まれて初めてだ。しかも,休みなしの,飲まず食わずだ。
朝食は,鶏ガラスープのご飯少なめのおじやに,上記の「葉玉葱」と「モミ菜」を刻んで入れて,カレー粉で調整したもの。ピーナッツオイルを大さじ1杯加える。うまい! 安い! ヘルシー! 孤食は素敵! と自画自賛する。降圧剤も忘れないで飲む。食後,寝ている妻の煙草を2本くすねる。フィルターを折って捨て,2服。禁煙中だから,自分用の煙草は買わない!
これで,“自転車ちょい乗りじいさん”の,本日の日記はお終いじゃ。
明日の朝は,この自転車はどうかな? また乗るんじゃろうか。なんでこんな書き方になってしまったのかのぉー。それはすでにもう酔っているからじゃ。
サスペンスロマンの「スカルピア」を読みながら,寝るのだ。お金持ちの伯爵夫人が,主人公のメゾソプラノのジュリアの祖母だと分かったところからだ。