戦後の大失業時代に政府が取った対策が『失対事業』、失業者に職を与える政策、正式名は『失業対策事業』で、行政が直接堤防などを作る事業を始め、失業者を雇い入れ働かせた事業のことです。あの有名な三輪(丸山)明宏さんが歌う「よいとまけの歌」が生まれた時代です。
きょう、生活保護受給者とちょっとの間お話をする機会がありました。彼女(60歳代)は「あの人達は保護をもらって楽して生活してる」と白い目で見る人が大勢居ます。「私たちだって好きこのんで毎日、仕事をしないで(と言う人が居る)遊んで居るわけじゃないんです。仕事が有れば体力に合った仕事をしたいんです。でもハローワークに行っても仕事がないんです。働きたいんです、仕事をください。たまに仕事を見つけて働いてもそのお金はほんの一部を残して返済しなければならないんです。」と訴えていました。
この話を聞いて「失対事業」の事を思い浮かべたのです。民間任せにせず、行政が責任を持って仕事を与え、先の見える生活が出来るように指導すべきではではないかと思います。
アベノミクスのお陰で正社員を首切られ、不安定な仕事にしか付けず、生活困窮者や生保生活者は増えると言う負のスパイラルは終わらないのです。
今こそ、憲法第25条をすべての国民に適用するときではないでしょうか。