釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

11月29日 激流の中

2015年11月29日 | 日記
天気予報では、朝の内は西風が吹く様な予報だった。

目的の海域に近づくにつれて、北東の風になっているのが気になっていた。

水深100メートルの海域は、多少波立っていた。

「ベイトはいますね」

ベイトの位置を確認し、直ぐにジグを落としていく。

「えっ、上り潮が3ノットの速さで流れている」

確かに、船の周囲は潮がざわついて、沖から潮目も入っている。

それでも、何とかして此処にいるはずの大物を釣りたい。

ポイントを確認しながら、船を流していく。

スパンカーを立て、エンジンの力で風と波に対応する。

「来た!」

高橋さんに、大きなアタリが来た。

操船しながら高橋さんを見ると、竿が船縁にへばり付く様子が見えた。

次の瞬間「あっ切れた」

PE3号が切れている。

掛かった獲物が船の下に入り、ラインが船底に当たった様だった。

激流と波に、充分な操船が出来なかった、私のミスだ。

「高橋さん、ごめんなさい」

気を取り直し、再度流れの中に船を進めるが、潮の速さに対応しきれない。

園田さんの進言もあり、浅場に移動することにした。

しかし、ここからからまた大変だった。

夕方から降り出す予報の雨が、降り出してきた。

土砂降りにはならないと思うが、その前にベイトを見つけたい。

しかし、どのポイントに行っても、ベイトの姿を見つけられない。

大島東沖の各ポイントを回り、水島周囲を探り続ける。

此処しかない、と言うポイントに船を移動する。

すると、園田さんにアタリ。



小気味よい竿の曲がりだ。

「カンパチですね」



上がってきたのは、2キロクラスのカンパチ。

この1枚に、少し安堵する。

続けて、高橋さんにもアタリが来た。



タモの用意をしようとした時

「あっ、外れた」

残念だ。針外れの様だ。

その後も、同じようなコースを流していく。

時折、二人にバイトはあるのだが、なかなか針掛かりしない。

苦戦の時間が続く。

水島の南側のポイントも探ってみるが、なかなかベイトは見つからない。

時折、大きなベイトの固まりを見つけても、アタリが出ない。

雨と、北東の冷たい風で、海に変化が起きたのだろうか。

園田さんと高橋さんの頑張りに、充分応えられなかった悔しさが残った。

「一日で、こうも海の条件が、変わるものだろうか」

激流の中の対応、条件変化の対応等、次への新たな宿題を出された1日だった。

釣果を求めて、頑張ろうと思いなおしている。