釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

1月9日 海が牙剥く

2019年01月09日 | 日記


早朝の海は、白桃の風が吹いてはいたが、穏やかな海だった。

「今日の釣りは、0か100かの釣りですね」

「そうですね。釣りたいですね」

古い魚礁の有るポイントから、攻めていくことにした。



「アラが釣りたいですね」

「釣って欲しいですね。最近は、アラが動いていますよ」

知り合いの漁師さんも「全体的にアラの釣果が有りますね」と、話していた。

ポイントの魚礁の確認、その周りのベイトの確認をする。

魚探には、古い魚礁の形が映し出され、それに付いているベイトの状況もでている。

「ベイトは居ますね」と、原さん。



アラ用に新調した竿とリールをセット。

手持ちの竿は、落とし込み用の竿。


最初に入ったポイントの一流し目に、竿先がバタバタと暴れるアタリが来た。

餌には、イカを使用している。

竿先が上下動し始めた時、原さんのアワセが入った。

しかし、上手くタイミングが合わなかった。

餌だけ取られている。

二流し目には、音沙汰無しになった事もあり、次のポイントへ移動する。

この頃から、今まで静かだった海が、強く吹き出した北東の風に煽られて、白波が立ち始めた。


次のポイントに移動する。

魚探には、良い感じでベイト反応が出ている。

「短い柱状にベイト反応が出ています」

波も徐々に高くなり始めているだけに、何とかアタリが欲しい。

潮は、上っているのだが、北東の風に押されて、南方向に船が流される。

原さんの手持ちの竿に、アタリが来た。

 

「良い感じの重みがありますね」

何が上がってくるか、楽しみが膨らむ。

「見えた、オオモンハタですね」



2.3キロの良型のオオモンハタだ。

狙いのアラではなかったが、高級魚のオオモンハタを確保。




しかし、北東の風は段々と強くなり、大人しくなる気配がない。

波も高くなり、波高が2メートルは有りそうだ。

「原さん、口惜しいですけど、引き上げましょうか」

「そうですね。波が高くなりましたね」

安全第一で、危険を避ける。

沖合にいた、仲間の船も避難してきた。


午前10時には、港に帰ってきた。

天候の急変には、早めに避難することが第一だと、改めて知らされた。