釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

10月4日 切られた 伸ばされた 捕った そしてイカ

2020年10月05日 | 日記
「今日は、風が大人しいと思います」

やはり、風の話から一日が始まる。

北東の風が、大人しくしていれば、何とか楽しく釣りが出来る筈。


塩田さんとも蔵屋さんを乗せ、ポイントへと船を走らせる。

いつものポイントに、ベイト反応が出ていない。

「ベイトが居ない分けじゃ無いです。反応が、薄いです」

「船を流していけば、良い反応が出てくるかも知れません」

ベイト反応が出てくる事を信じて、船を流してみた。


暫く流していると、蔵屋さんにアタリが来た。





上がってきたのは、大きなアカヤガラだった。

「ヤガラが釣れる時は、潮が動いていない」

「又しても、潮が動かなければアタリが出ない…」

出足から、何となく嫌な想像をしてしまう。


ポイントを移動して、気分転換。

塩田さんに、アタリが来た。





上がってきたのは、ニベだった。

「重さは、6.5キロ有りますね」

真鯛と思っていたら、ニベが上がってきたのに、嬉しいやら、悲しいやら…。










サゴシやタチウオも、ヒットしてきた。

シャクリの途中で、リーダーを切った奴の正体は、このタチウオかサゴシなのかも…。


ここから、ポイントを移動する度に、チョットしたドラマが起きる。

満潮の潮止まりから、潮が動き出すタイミングで、塩田さんと蔵屋さんにアタリが来た。




ダブルヒットで、青物と思われる強いアタリが来た。

「やった、ダブルヒットだ」と、私は、大喜び。

ドラグ音が鳴り、ラインが出ていく。

ゆっくりと、巻き上げていく。

お二人の獲物が横走りした時、ラインが絡んだ。

「しまった。絡まったかも…」

塩田さんのラインが切れた…。

残るは、蔵屋さんの青物。

姿が見えたのは、大きな鰤だ。

しかし、海面近くでタモ入れ直前に反転した時、針が外れた…。

「あっ…外れた」と思ったが、針を調べてみるとリアフックが二本とも伸ばされていた…。


青物を確認して、逃げられたのはチョット、ショックだ。


気分替える為、ポイント移動。

一流し目に、塩田さんに大きなアタリが来た。

最初のアタリから、いきなりラインが出ていく。

竿が、強い力で引っ張られる。

竿を少し起こして、溜にはいるが…「あっ…切られた…」

強烈な走りに、PE4号がザラザラになって切られてしまった。

「4号が切られる事は余りないですよ。瀬か何かに擦りましたかね」


チョットした、ショックなドラマが続いた。


しかしここから、お二人の大逆転が始まる。

塩田さんに、強いアタリが来た。

「回収中にアタリが来た」



竿先が、海面に突き刺さる。

「なかなか上がってこない。鰤かも」

ゆっくりと巻き上げていくと、やがて、姿が見えてきた。



上がってきたのは84センチ、5.5キロの鰤。

「やった、さっきの切られた悔しさが少しは取れたかな」

笑顔で会話が弾む。


ポイントのベイト反応が、柱状に立ち上がり始めた。

「良い感じの反応が出ています」



塩田さんにアタリが来た。




蔵屋さんにも、アタリが来た。

塩田さんのアタリも、蔵屋さんのアタリも、良い感じの突っ込みを見せている。

「今日、2度目のダブルヒット」

仕掛けを巻き上げて行くと、沖合にピンク色の魚が2体見えてきた。

「真鯛です」




塩田さんの真鯛が、64センチ、3.1キロ。

蔵屋さんの真鯛は、81センチ、5.2キロの80オーバーだ。

「やった!大逆転だ」

切られた悔しさと、伸ばされた悔しさを、大物を取った喜びが上回った。

「80超は、今年2匹目です」

と、笑顔が輝いて見える。


この後も、塩田さんに真鯛がヒットしてきた。



真鯛の連発の時間は、至福の時間になった。







午後3時からは、イカの調査釣行。

木上さん、今村さん、福重さんと、夕方のイカを狙う。

ただ、さいきんの秋イカの釣果が出ていない事が気がかり。

「最近は、イカの釣果が無いんです」

木上さん、今村さん、福重さんに、今の状況を伝える。


10~15メートルの岩場をポイントに、攻めていく。


少しずつ、移動を重ねながら、起伏のある岩場を探っていく。

時折、鋭いアワセが入る。

「魚かな…」

竿先に、何らかのアタリを感じて、アワセが入るが…。

なかなか、エギに乗ってこない。

北東の風も、夕方になると緩くなっている。

「船が流れる速さが、0.3ノット前後です」

エギに、潮のテンションを掛ける事が、上手くできない潮行きになっている。


「浅場で、ベイトの居る処」

魚探で、探りながらポイントを決めていく。



木上さんの、鋭いアワセが入った。

「乗った。イカが居ましたよ」



「ちょっと、小さいかな」

木上さんの、粘りが引き出した一匹のイカ。

嬉しい一枚に、思わず「やったー、嬉しいです」と、喜びが言葉になった。


「居るよ。イカは居るよ」

木上さんの言葉に、今村さんが応える。


「来ました」



「足一本に掛かっています」




木上さんに続いて、2匹目のイカ。

「2匹の釣果は、今年初めてです。嬉しいです」

私の方が、気持ちが高鳴ってきた。


福重さんにも、アタリが来た。

「あっ、乗らなかった」

直ぐに、エギを落としていくが、乗ってこない。

ここは、ちょっと残念だった。


夕方狙いのイカ釣果は、嬉しかった。