台風で海が大時化になった後、いつも、期待と不安が入り交じる。
今回の台風14号の、時化具合は半端ではない気がする。
仲間の話では「アナヌキを波飛沫が越していた」と言っていた。
油津港の沖波止の遙か上を、波飛沫が越していくのが、船着き場からも見える。
山のような大ウネリが、激しく打ち寄せているのだろう。
湾岸道路には、波飛沫が道路まで打ち上がっていた。
猪崎鼻にも、大きな波飛沫が上がっている。
この状況で一番の不安は、急な水温の低下。
北よりの風が強く吹くことで、海水が冷やされて、水温が下がる。
水温低下が、魚の活性に大きく影響する。
前回の台風でも、同じ水温低下で、厳しい状況に面した。
又、海底から掻き混ぜられる事で、海底の泥が巻き上げられる。
海水が濁って、魚の活性に大きく影響する。
海底の泥が巻き上げられる事で、海底の形状が変化する事も考えられる。
そうなると、今までポイントになっていた処が、ポイントでは無くなる。
心配し過ぎかも知れないが、大きな不安要素の一つだ。
不安要素の正反対が、大きな期待感だ。
海底から掻き混ぜられる事で、水温が安定する。
秋風が吹くようになって、魚の活性が上がる水温に鳴る期待感。
時化る前の水温が、25度前後になっていた。
この時は、真鯛や青物のアタリが、活性化する気配を見せていた。
この時化の後に上り潮が入り、潮の動きが活きてきて、水温が安定すれば、青物等が活性化してくると期待したい。
台風対策で、船着き場に集まった仲間達とも「時化後の期待と不安」の話が出る。
自然の海は、人が考える様には行かない厳しさがある。
この期待と不安も、船を出して自分の目で確かめるまでは、気持ちの中でモヤモヤしているだろう。
特に、期待に関しては、思う様には行かない気がする。