釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

3月26日 今日も出せない

2016年03月26日 | 日記
朝早く、波の様子を見に行く。

湾岸道路から見る状況は、北東からの大きなウネリが残っているようだ。

裸バエの前を通る船が、波間に見え隠れしている。

O先輩の船が港を出ていくのが見えたが、なかなか裸バエの付近に見えてこない。

「いま、何処にいます」

ちょっと、電話してみる。

「今、裸バエの横で船を止めて仕掛けを作っている。波とウネリが高いよ」

「沖波止を回るときに、船が上下動しているのが見えてました」

「この波じゃ、沖には出られん。内場に行く」

今は、風はそれ程強くないが、これから強く吹いてくるだろう。

船着け場にいくと、船仲間のUさんが来ていた。

「今から、行くの?」

「どうしようか、迷っています」

「波があるよ。O先輩が内場に行ってる」

「今、電話で話しました」

二人で雑談している間に、北東の風が段々と強く吹き始めた。

工事現場の旗が、西方向に強くはためき始めた。

「やはり、風が出てきたね」

一隻のボートが帰ってきて、接岸している。

漁船も帰ってきている。

湾岸道路に、再度行ってみた。



写りが少し良くないが、沖合は北東の風で白波が立っている。

これでは、沖合に出るのは無理だ。

明日の予約のお客様から、電話が来た。

「波はどうですか」

「有りますよ。今見ているのですが、北東が強いですね」

「明日も同じですかね」

「明日は、西風になる予報ですが、強いかも知れませんね」

「出られないかも知れませんか」

「出られない可能性はあります」

「帰るつもりで、7時頃来ても良いですか」

「はい、そのつもりで来て下さい」

明日のお客様は、波に強い釣り人達。

なんとか、天気の回復を願うのみだ。


3月25日 今日は、お休みで畑いじり

2016年03月25日 | 日記
朝起きたら、北東の風が吹いていた。

「あー、昨日と一緒だ」

「今日は、どうするの」

「今日は、予約も入ってないし、お休み。畑いじりをする」

船のO先輩からも、鯛ラバの針作りを頼まれていたし、丁度いい気がした。

お彼岸も過ぎて、畑の種まきや色々な苗植えするのに、良い時期だ。



土を耕し、堆肥を入れ、周囲の草を抜く。

午前中で終わるつもりが、昼3時過ぎまで掛かってしまった。

時々空を見上げると、北東方向から雨雲みたいな雲が流れてくる。

ここ何日か、海に出る度に強い北風が吹いてくる。

気圧配置が、西高東低になっており、高気圧が大陸にあるからなのだろう。

高いところから、低いところへ風は吹く。

だから、北方向からの風が強くなっているのだろう。

吹いてくる風が、桜の咲く頃は花冷えと言うくらい寒くなるのだろう。

しかし、海の中は確実に変化してきている。

彼方此方のポイントを見て回ると、今まで居なかったところにベイトが増えている。

このベイトの見え方も、落ち着いている感じが少なく、海底から浮き上がっていたり、立ち上がっていたりしている。

こうなってくると、心躍る。

船仲間のSさん、Uさん達も「鯛ラバで鯛が釣れたよ」と話してくれた。

「去年のポイントで、鯛が釣れ始めてホッとしている」

他の仲間達からも、連絡が来ている。

「近場で、鯛が釣れたよ」

「宮崎アタリでも、良い型の鯛が上がり始めてるよ」

色々なところで、鯛が動き始めたようだ。

O先輩から頼まれた、鯛ラバの針作りを急がなくっちゃ。

色々なところを探し回って見つけてきた、自称「キラキラシート」なる物を使いやすく切っていく。

鯛ラバに設置して、鯛の視覚効果を狙っている。

釣れるかどうかは、ハッキリ言って分からない。

でも、去年と同じ仕掛けより、何か一つでも新しい物をと考えている。

夜、針を受け取りに見えたO先輩に、出来上がった針を渡す。

「明日は、波が落ちれば表に行くけど、落ちなければ内場で鯛ラバをする」

「前回はこの色がアタリが多かった。これを使ってみる」

「私も、行く予定にしています」

「海に出たら、電話しますね」



こんなピンク色の桜鯛が沢山釣れて、みんなで自慢話が出来る頃になってきた。

「明日は、風も落ち着いて凪になりますように」

3月24日 間詰め勝負…行くか

2016年03月24日 | 日記
天気予報で気になるシグナルが、幾つか有る。

その中の一つが、風の強さの度合いを示す色。

今日の風は、北の風が“黄色”になっている。

「今日は、厳しいですよ」

「せめて、朝間詰め勝負は出来ませんか?」

「朝間詰め2~3時間の勝負ですよ。行きますか」

塩田さんに今日の天気の状況を説明し、朝間詰めの2~3時間勝負で大島内場に入る。

沖の長波止を過ぎる頃には、北東からのウネリが押し寄せていた。

風はまだ出ていない。

内場にはいると、直ぐにベイトの固まりが映ってきた。

「ここから、始めましょう」

勝負の時間は短い。

仕掛けを直ぐに落としていく。

ゆっくりと、船は西方向に流れていく。

「おっ、来た。来た」

塩田さんにアタリが来た。

竿先を叩くアタリ。





上がってきたのは、イトヨリ鯛。

短い時間の、最初の1枚だ。

ベイトは、海底から5メートルから7メートルの幅で映っている。

「鯛が来て欲しいですね」

一緒に竿を出していた、私にアタリが来た。

竿を叩く強いアタリ。

しかし、途中で針はずれ。

気持ちが焦っているのが、ラインの巻き取りに影響したのかも…。

風が北から北東になり、徐々に強くなってきた。

沖合では、白波が立ち始めている。

船から見る水島や、平瀬は白波を被っている。

もう一隻の仲間の船から、釣れないと合図が来た。

「風も強くなってきましたし、帰りましょうか」

「そうですね。残念です」

間詰め勝負に心残りはあるが、北東の白波に向かって帰港した。

3月23日 強烈!まさかの展開

2016年03月23日 | 日記
午後から雨が降るような予報の中、ポイント目指して船を走らせる。

昨日の昼から出た、南東の風によるウネリも消えていた。

快調に本日のポイント目指して、凪の海を走るのは気持ちいい。

潮の色も昨日の菜っぱ潮が消えており、少し青味が戻っている。

上り潮が入ってきていた。

今日は、昨日、2度鰤と思われる“大物”にやられたポイントで、再度トライしてみたい。

「今日は、獲りますよ」

脇坂さんが張り切って、仕掛けをセットする。

「ほら、瀬の上にベイトが居るよ。昨日と同じだよ」

「良いですね。やってみます」

ベイトの状態を確認したところで、仕掛けを落としていく。

上り潮が0.7~0.8ノットで北に流れている。

着底と同時に、ジグをしゃくって行く。

私は、魚探に写るベイトの変化を見ていた。

船を流し始めて、一流し目。

魚探に映るベイトが、乱れた形になってきた。

脇坂さんに、この状況を教えようと振り向いたその時。

脇坂さんに強烈な大物のアタリ。

ドラッグを締め気味に調整して、ラインの出を押さえつつ対峙しようとしていた。

正に振り向いたその時「バキッ!」と、強烈な音と共に竿が折れた。

それでも、獲物はまだ針掛かりしている。

ラインが、ジジッジジッと、強烈に引き出されている。

折れた竿で、対抗しようとした瞬間、リーダーが切れた。

瀬周りを走られたようだ。



「くそっ!来たのに、やられた!くそっ!」

脇坂さんも私も口惜しくて、言葉の表しようがない。

「この竿では、弱いんだ!」

暫くは、二人で声にならない状態。

竿を別の物に持ち替えて、やるしかない。

ベイトは、まだ瀬の上にいる。

2流し目、またしても脇坂さんにアタリが来た。



先ほどのような、強烈なアタリではないが、重々しい感じだ。

上がってきたのは、2.2キロのキジハタ。



これも、高級魚の大物だが、「引きが小物に感じる」くらい、竿を折られた展開が強烈だ。

「このキジハタも、良い魚だよ」

「軽く感じましたね」

二人で顔を見合わせて、大笑いする。

アタリは立て続けに来た。



今度の獲物は、1キロ超の真鯛。



「真鯛が来たね」

「雌の美味しい大きさですね」

脇坂さんは、いたずら者で私が「エソ」を釣った写真も撮っていた。

「ブログに載せてよ」

と、笑顔で話しかけてくる。



「恥ずかしいけど、毎回エソはついてくるしね」

口惜しさから、楽しい気持ちに変わってきた。

やるだけのことはやって、負けたのなら仕方ない。

二人でこんな話をして大笑い。

「今日は、帰ろうか」

正午前、風が変わる前に帰ることにする。

途中、私の同級生の高村さんの船が見えたので、ちょっと寄ってみた。

「どお、釣れてる?」



「鯛が来たよ」

3キロ超の立派な真鯛を、掲げて見せてくれた。

「凄いね。良い型の真鯛だね」

「先に帰るね」

「俺はもう少し頑張ってみる」

高村さんも、久し振りの釣りに、良い出足のようだ。

我々は、次のリベンジを計画し、帰港した。

3月22日 走りを止められない

2016年03月22日 | 日記
4日振りに沖に出た。



海に反射する朝日が、綺麗だった。

朝の内は北西の風がやや強く、北東からのウネリと重なって少し波立っていた。

「この風が収まれば、波も静かになるはずです」

横山さんに、波による揺れに気を付けて頂くように、お願いする。

横山さんの手には、初下ろしの鯛ラバ用の竿とリールが握られている。

「今日は、大物を釣りたいですね」

「ぜひ、釣り上げてくださいね」

最初のポイントで、海底に移るベイトの中を攻めていくが、なかなかアタリが出ない。

「横山さん、チョット水深がありますが、先日鯛が釣れたポイントに行ってみますか?」

「はい、行きます。鯛が釣りたいですね」

「じゃ少し走りますね」

水深80メートルのポイントに船首を向ける。

この頃には、北西の風も収まり、波も静かになっていた。

しかし、下り潮の影響か、潮の色は菜っぱ潮になっている。

ポイントに着くと、直ぐに魚探を確認する。

「瀬の上にベイトが居ますね」

船を流す速さは0.5~0.7ノットとラインがやや斜めに出る程度の、程良い速さだ。

両舷で竿を出していると、横山さんの声がした。

「うわっ、なんだこのアタリは…止まらん…」

ラインが、船底方向に走っている。

「慌てないで、ゆっくり行きますよ」

「うわっ、また走った」

ラインが、ドンドン引き出されている。

横山さんの、竿が立てられない状態だ。

船で追い掛けようと思った瞬間。

「うわっ、切られた…」

青物と思われる獲物に瀬周りを走られ、リーダーが切られてしまった。

「多分、今のは鰤だと思います。それもデカイ鰤だと思います」

「うわーっ、口惜しい、獲りたかった…」

「大丈夫。また来ます。諦めないでくださいね」

気を取り直して、切られた仕掛けを作り直す。

暫くすると、またしてもアタリが来た。



上がってきたのは、アラカブ。

「味噌汁が美味しいですよね」

初下ろしの竿に、初釣果。

「坊主でなくて良かったです」

横山さんの笑顔が良い。

この時、海面がさざ波が立っているのに気づいた。



もの凄い数の浮きグレが、船を取り囲むようにして泳いでいる。

もの凄い数の浮きグレだ。

魚探にも、海面近くから海底まで、メジナと思われる影が映っている。

メジナが、鯛ラバにヒットすることは有る。

「メジナがヒットするかもですよ」

そんな話をしていたら

「おおっ、ホール中に何か来た。止められない。どうしよう」

またしても、青物が来たようだ。

もの凄い勢いで、ラインが引き出されていく。

「落ち着いて、止まるはずですから、軽くラインを指先で押さえてください」

「止まりません。ラインが無くなる」

少し竿を立てて、獲物に対抗しようとした時、リーダーが切られた。

「くそっ、今日これで2回目だ」

鰤と思われる獲物に、力の限り走られてしまった。

それでも、再度気を取り直して、仕掛けを作り直す。

アタリは直ぐに来た。

船の周囲にいる、メジナのアタリのようだ。



キロ弱のメジナが上がってきた。

白子を出している。

こんなメジナが沢山居る中に、鰤と思われる青物が混じっているようだ。

「夕方まで粘りましょう」

「そうですね。粘りましょう」

そう決めた時に、風が南東に変わっていることに気がついた。

「風が変わりましたね。南東の風は厄介です」

「移動しますか」

岸近くに移動するが、徐々に南東の風が強くなり始め、波も立ち始めた。

「口惜しいですけど、今日は引き上げましょう」

「そうですね。口惜しいですね」

心の中は「リベンジ」に燃えていた。