
📷2022年10月19日:熟して落ちたギンナンがそこここに落ちていた。
朝早くこの辺りを通ると、ゴミバサミを手にギンナンを拾っている人に出会う。
こぼれて落ちた季節の恵み、その恩恵にあずかろうと集う人々、路傍では秋を象徴する様々な光景を見て取ることができる。

📷2022年10月19日:見上げてごらん。夜の星じゃないよ。樹上の実を。
この小径でギンナンを摘む人々は夢中で路面をにらみ、俯きながら視線を左右に飛ばしている。そう、決して上を見ることはないのだ。
樹上には、まだ熟しきらずに枝にしがみつく数多の実がたわわに実っているというのに。
木を見て森を見ずというが、路上の実を見つけ出すことに専心するがゆえに、木を見ることを知らぬ。う~ん、人の世の縮図を見るかのようだよ。

📷2022年10月19日:旨そうなキノコだなぁ~!
いつもの公園のとある樹下に、名も知らぬキノコが、「食えるものなら食ってみろ!」とばかりに、にょきにょきと頭をもたげていた。
キノコと言えば秋を象徴する恵みの一つだが、「わからない野草、知らない野草は絶対に口にしない!」っていう岡本信人氏の箴言を無下にもできず、摘まずに迂回。
そういえば、この林にも「カエンタケに注意!」の看板が出ていたっけ。

📷2022年10月19日:ノコンギクかな。ノコンギクだろう。いや、野菊にしておいた方が無難か。

📷2022年10月19日:こちらは真っ白に近い色をしている。
同じ林の住人とはいえ、血縁関係はないのだろうか?
ほんのちょっとしか離れていないのに、片や薄紫、こなた純白に近い。

📷2022年10月19日:アキノキリンソウを遠目で見る。

📷2022年10月19日:近くで見ても、アキノキリンソウはアキノキリンソウの如くに咲いている。
今年は、とても数多くのアキノキリンソウが見られたようだ。咲いてる野の花は、ノコンギクとアキノキリンソウしか見当たらない。
いつもは、センブリが弱弱し気に顔を見せる頃なのに、まったく気配がない。お引越しなされたのかもしれないね。

📷2022年10月19日:イイギリの実がたわわに実っている。

📷2022年10月19日:まだ葉も青々としているね。
僕は花撮り人だから、下ばかりでなく、上も見上げるのだよ。イイギリがいい塩梅に色づいてきている。
季節が進み、辺りの葉が落ちて、その実がさらに赤さを増す頃、中天にはこの赤き実だけがぶら下がっている、なんて光景が現出する。
物の本には、鳥が好んで食べるなどとあるが、本当に美味いなら、そんな時期までたくさんの実を残しておくほど、鳥は甘かぁ~ないと思うのだがなぁ~。