おや、なんだこいつは?
農産物直売所「JAいるま野 あぐれっしゅげんき村」で野菜を仕入れ、フードコートで腹ごしらえのためうどんでを食し、そそくさと「さいたま緑のトラスト保全第9号地」内の赤坂の森公園(堀兼・上赤坂公園)へと向かう。
家人はまだのんびりとうどんをすすっていたが、僕は野の花を仕込みにブラ散歩だ。
そんな9号地の散策路で、にょっきりと頭をのぞかせていたのがこのきのこなのである。
野の草の名前さえ危ういのに、きのことなると、とんと見当がつかない。とりあえず撮っておいて、帰宅後、Google Lensに問うてみると、「これは、キヌガサタケじゃございませんか。」と、かなり自信たっぷりに表示してきた。
撮り手の写真の巧拙にもよるのか、はたまたシステムのリソースが脆弱なのか、Lens君の回答にもかなりブレがあるようだ。
さて、この「キヌガサタケ」という回答なのだが、問うた方もリソースの欠如がはなはだしく判断のしようがない。撮るには撮ったが、もちろん、取って食おうという気はないので、路傍のきのことは別れて公園へと向かう。
📷2022年10月12日:農産物直売所「JAいるま野 あぐれっしゅげんき村」。
📷2022年10月12日:ゴンズイを見ると、歌舞伎の睨みを思い出す。
📷2022年10月12日:セイタカアワダチソウでは花粉症は発症しません。いまでは、ブタクサ説が有力です。
直売所を出て公園へと向かう途次、気配を感じ振り向くと、歌舞伎の睨みのような表情のゴンズイがブイブイと視線を飛ばしていた。
一時は、花粉症の元凶などといういわれのない疑いをかけられ、肩身の狭い思いをしていたセイタカアワダチソウが、濡れ衣を晴らした清々した顔で道行く人々を見送っていた。
📷2022年10月12日:「堀兼・上赤坂公園」多目的グラウンドを臨む。
直売所からだと、正門寄り北側にも通用門があるので、こちらから入って管理棟の方へと向かう。
📷2022年10月12日:正門から入ると大きなクスノキが目の前に枝葉を広げている。
管理棟の前には、大きなクスノキが枝葉を広げている。まだ熟していない青い実が爽やかさを振りまいていた。
秋から冬へと変わる頃、この実も黒紫色へと変わる。ムクドリなどは採餌するといわれるが、ご存じの通り、樟脳臭がしてヒト属にとっては無縁の実である。
📷2022年10月12日:アキノキリンソウが咲いている。
📷2022年10月12日:ほら、ここにも。
管理棟を左に見て裏側に回ると、公園内を周回できる散策路に出る。右手側には保全第9号地が広がっているが、公園内でもいろいろな野の草を見ることができる。
といっても、時期が時期だけにあまりめぼしいものは・・・。アキノキリンソウはどこでも見かけるよね。
📷2022年10月12日:おや、このつぼみの姿は・・・?
アキノキリンソウしか目に入らない。目が曇っているのかな?
矯めつ眇めつしながら、ゆっくりと歩を進める。おや、これ、つぼみだよね!
ひょっとしてリンドウの仲間のつぼみかしらんと思いつつ、帰宅後、やはりGoogle Lensに問うてみると、候補がたくさん出てきた。こういう時のGoogle Lensはあてにしちゃいけない。迷ってるんだよ、彼も。
確か、松江の花図鑑さんで見た覚えがと思い、そこでリンドウを検索してみた。
ずーっと下にスクロールしていくと、ほら、あった。でも、リンドウだっていろいろな種類がある。品種までは突き止めることができなかった。どんな花が咲くのか見極めに来ないといけないね。
📷2022年10月12日:狭山で咲く狭山茶の花!?
そうだ! あまりのんびりしてもいられない。フードコートで家人も待ち侘びていることだろう。
道を取って返すと、茶の木が花を綻ばせていた。そう、狭山で咲いているから狭山茶の木というべきか。では、宇治で咲いていれば宇治茶の木ということか。
ともかく、先を急ごう。