キンポウゲ科イチリンソウ属、世界中に150種ほどが生育していると言う。 そのなかには、スプリング・エフェメラルと呼ばれる一群も含まれている。 猫の額では、キクザキイチゲ、ニリンソウ、銀盃、ハルオコシなどがそれに該当する。 そう、スプリング・エフェメラルとは春の妖精とも言われ、春の一時期に忽然と姿を現し、ほんの束の間、人々の目を楽しませ、その後、花はもちろんのこと、葉までもが地上から儚く消えていく。 春の妖精、もちろん、こう呼ばれるのはキンポウゲ科のイチリンソウ属だけではなく、ユリ科のカタクリや、ケシ科のエゾエンゴサクだってそう呼ばれる。 いずれもが、あえかな存在なのである。 すでに鉢でのミッションを終え、猫の額の庵主の理不尽な転置にもめげず、置かれたところで一所懸命根茎に養分を貯えているキクザキイチゲ、その姿がいじらしい。 次は、今日のもう一人のヒロイン、イチリンソウ 銀盃である。坪庭の至る所で、我が物顔に咲き出している。 📷2022年4月7日:耳をすましてご覧。妖精たちの密やかな囁きが聞こえやしないかい。
つい先日、雨に打たれ、首項垂れていた姿が嘘のようでしょ。 📷2022年4月5日:つい先日まで、これほどしょげかえっていたのだが・・・。
もうお一方はハルオコシなのだが、彼女たちも、今年は猫の額史上一番の数の多さを記録し、つぼみを貯えている姿も数多く散見される。 📷2022年4月7日:頭頂部にコロンとしたつぼみをいくつも見ることが出来る。
「あたし、アップにしても凄いんです!」 そんな声が聞こえそうなほど、凛とした姿なのである 📷2022年4月7日:そう、開花までにはもう一歩なのだが、その表情がまた愛らしいのである。
過日、猫の額の二リンソウは、銀盃に遅れて咲き始めるとお伝えした。 やっと、その気になったらしい。銀盃よりも一回りほど大きいつぼみ、まだまだ固そうだが、そこかしこで膨らんできているよ。 📷2022年4月7日:こちらがプレーン(?)なニリンソウ。ぷっくりとしてきたよ。
最後の一葉、こちらは春の妖精ではない。言うなれば、美濃の妖精かな。 シライトソウの変種とされるミノシライトソウ(美濃白糸草:シュロソウ科シライトソウ属の多年草)なのだが、昨年は地植えにして最初の年だったせいか花穂は見ることなく終わった。 今年こそと思っているのだが、さて、どうだろうか? 📷2022年4月7日:花期は5~6月、今年は期待してもいいかもしれないミノシライトソウのいまの姿。
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【キンポウゲ科】
キクザキイチゲ、ユキワリイチゲ、アズマイチゲ、イチリンソウ、ニリンソウなどのイチリンソウ属
フクジュソウ、セツブンソウ
【ケシ科】
エゾエンゴサク、ヤマエンゴサク、ムラサキケマン
【ユリ科】
カタクリ、ショウジョウバカマ、ヒロハノアマナ、バイモ属(コバイモ類)
春にだけ地上に現れ、春の終焉とともにすべて地上から消えてしまう、そんな花たちですね。
シライトソウ、シュロソウ科シライトソウ属の野生の多年草であります。
ヤクシマ、アズマ、クロカミ、そしてミノといった変種があるようです。
さて、しっかり白糸を紡ぎ出してくれるのか、乞うご期待。。
イチリンソウ属の仲間のキクザキイチゲ、ニリンソウ、銀盃、ハルオコシ
などが、スプリング・エフェメラルと呼ばれる花なのですね。
私はキクザキイチゲしか見たことがありませんが、元気に咲いている姿を
見ると清々しく、爽やかな気分になります。
ハルオコシ、蕾がいっぱい付いているようですが、咲き揃った光景を見るの
が楽しみで、私も見せていただくのを期待しております。
ミノシライトソウ、美濃白糸草と漢字で見ると白糸のような繊細な花が咲く
のかと想像してしまいます。今年の開花が楽しみですね。(^.^)