ウメバチソウの実生苗、二年目の姿である。
「梅鉢草」と表記する。ユキノシタ科ウメバチソウ属の多年草で、花の形が家紋の梅鉢に似るところからの命名だとされる。
もうだいぶ前に長野・上田だが、八ヶ岳だったか忘れたが、コウヅウメバチソウ(神津梅鉢草)を求めたものの、敢え無く一年草としてしまった。
こちらは、リベンジのつもりで2019年に安曇野へと旅した折りに贖ったものである(確か、HAMAフラワーパーク安曇野だったと思う)。
2019年、種を取れる状態ではなかった。2020年、株も太り、沢山の花を付け、秋にできた種を鉢の周りにばら蒔いておいた。
そして、2021年、かなり多くの種が発芽し、花を付けるかと思ったが、そこまでには至らなかった。
同年、親株の周りで育った苗を独立させるべく、別の鉢に取って年を越し、ここまで順調に育ってきた。
多分だが、今年花を付けてくれることと思う。
イワチドリ、ラン科ヒナラン属の多年草である。こちらは鉢植えなのだが、いま、開花途上にある。
📷2022年4月20日:鉢植えのイワチドリにほころびが見える。開花途上だ!
坪庭のイワチドリはちょっと出遅れている。いわば発展途上の花なのだ。
📷2022年4月20日:坪庭は東側に位置する。イチリンソウやハルオコシなど、競合する植物も多い。地植えって辛い環境なのかな。
「対中ODAが今月末で終了」
上記は、朝日新聞デジタル、2022年3月31日付けの見出しの一部である。
記事の冒頭を一部引用させていただく。
「40年以上にわたって中国に供与されてきた日本政府の途上国援助(ODA)の全ての事業が、3月末に終了します。ODAは中国の発展を支えて日中の結びつきを強めた半面、援助を続ける必要性や、中国側の情報公開などをめぐって批判も受けてきました。」
世界第二位のGDPを誇る経済大国中国に、衰退の一途を辿る日本が途上国援助をしていたのである。この三月まで。信じられないよね。
「発展途上国」って意味知ってる。まさに読んで字の如く、経済が「発展」する「途上」にある国のことだよ。日本が中国にねぇ~、ホントかよ!
猫の額の庵主も、上述の通り、ウメバチソウやイワチドリなど「発展途上の花々」にいろいろと援助を行っている。中国に、ではない。花々に、だ。こちらは、誰が見ても、何の問題もない。
閑話休題、発展途上の花々の話を続ける。
ツルボ、ご存知であろう。キジカクシ科ツルボ属の多年草である。
春のまだ浅い頃、線形の細長い葉を茂らせる。この後、すぐさま花茎が伸びてくるのかと思おうとそうではない。花茎が伸びるのは8~9月頃となる。
📷2020年9月29日:ツルボの花期は8~9月頃、花が見られるのはまだまだ先のことだ。
同じツルボの名を持ちながら、葉と花茎がほぼ同時に萌す種類がある。アフリカ南部が原産とされる球根植物、キジカクシ科シマツルボ属のシマツルボである。
📷2022年4月19日:その名の通り、葉模様がシマシマ、花芽も葉と一緒に萌すシマツルボがこれ。
シマツルボの途上の果ての姿、見てみる? どんな形状の花が咲くか気になるでしょ。
📷2021年5月2日:おっ、アヤメやニワセキショウ、クロッカスなどと同じ、まさかの六弁花。壺型の紫の君なんだね。
次は、草本じゃない。タニワタリノキというアカネ科タニワタリノキ属の樹木、そう木本なのだ。
発展途上というか、いま、樹木としては一番見栄えのよい若葉が萌え出た頃なのである。
📷2022年4月19日:こう見るとどのくらいの高さよ、って感じだよね。小さいよ、まだ。15cmくらいかな。20cmまでにはならないちびっ子だ。
ところがである。このタニワタリノキもなかなか奥が深かった。どうも、純正のタニワタリノキではないのではという疑念が浮かんだ。迷走したのである。
その辺の顛末は、みんなの趣味の園芸「タニワタリノキで迷走した話」で細々と書いてみたのでご興味のある方はワープしてみていただきたい。
何が違うのか? こちらの考察は、やはりみんなの趣味の園芸において京都府立植物園さんが2020年7月16日に投稿されていた。こちらも、ご参照いただきたい。
端的に申し上げると、どうもこれはタニワタリノキではなく、シマタニワタリノキであるらしいのだ。何が違うのか? 萼片5,花弁5,雄しべ5本、この辺らしいのだが、いまだに確信が持てないでいる。
📷2021年9月15日:萼片5,花弁5,雄しべ5本って言うけど、細か過ぎて。センターの花が一番わかり易いかな。
あっ、確か、この木、人工衛星の木なんて呼ばれてたんじゃないかな。
でも、この形を見てすぐさま人工衛星を想起する方は、かなりのご年配の方ではと拝察するのだが・・・。
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