Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

ワ・タ・シ、後姿も凄いんです! ~あっ、麗しき八重咲き姫・ハンショウヅル 雪おこしの話だからね~

2022年09月06日 15時30分30秒 | みんなの花図鑑

麗しき八重咲き姫・雪おこしの出自とは?   あっ、フィクションだからねぇ~~ 笑

   📷2022年9月6日:一般的に、クレマチスやハンショウヅルには花びらはなく、萼片とされている。

 ワ・タ・シ、後ろから見ても凄いんです!
 葉の面影をいまだに引きずるかのような外花被片--純白ではなく、グリーンだけでもない。なかなかにチャーミングだ。

   📷2022年9月4日:あれっ、クレマチスも、ハンショウヅルも、同属なんだよね。

 なぜ、「ハンショウヅル 雪おこし」という名で販売されていることが多いのだろう? 学名は、「Clematis Patens Yukiokoshi」となるらしい。これは、クレマチスの分類方法によると、いわゆる「パテンス系」ということで、「カザグルマ」の系統を汲む仲間らしい。
「ハンショウヅル」というのも、もちろんクレマチスの仲間で、分類は「Bebaeanthera ベバエンセラ系(ハンショウヅル系)」ということになるようだ。本州、四国、九州といった地域で自生する日本固有のクレマチスとされている。
「ハンショウヅル 雪おこし」というコードネームであるならば、ベバエンセラ系(ハンショウヅル系)でいいはずなのに。

――― (この辺りからフィクションかな。あっ、巷では、妄想ともいうらしい・・・)―――

 ハンショウヅルも、カザグルマも、日本各地で数多く自生している。この二種に道ならぬ恋情が芽生えたとしたらどうだろう。
 月満ちて、この二つの血筋を汲むお子が誕生したのだが、如何ともし難い不可避な運命のもと、ご両親は離別を余儀なくされる。そこで、一粒種のお子は、カザグルマ家へと引き取られた。ハンショウヅルを名乗りながら、裡にはカザグルマ一族の矜持をも畳み込む。
 麗しき八重咲き姫の出自を辿ると、こんな風になるのではないだろうか。

好き放題の朝顔たち! 火口を盗られたり、枝を絡め捕られたり、横暴は止まるところを知らず。

   📷2022年9月6日:朝顔に 火口盗られて 暗夜かな

 たった一本の朝顔が横暴を極めている。いく度かご紹介させていただいた青常葉覆輪青筒白丸咲のことである。
 坪庭には小体な石燈籠が置いてある。朝顔がその火口に絡みつき、決して明かりなど点けさせるものかと肩ひじを張っている。

   📷2022年9月6日:縦横無尽につるを伸ばし、坪庭を右から左まで蹂躙しようというのか。

 そうかと思うと、ムクゲの枝に絡みつき、さらに高みを目指して上り詰めようと思う存分つるを伸ばしてる。
 窮屈そうなムクゲは、花を付けることをあきらめたようだ。朝顔は此処を先途とつるを伸ばし、見上げるほどの高さに花を付けた。

目立つことなく咲く花に・・・。

   📷2022年9月6日:ツルボたちが目覚めたようだ。

 忘れかけていたツルボたちが目覚めたようだ。元気よく葉を茂らせたのは、もう数か月も前のこと。
 目立つことなく花茎を伸ばし、見向きをされることなど望まぬかのようにつぼみを蓄え、ただただ自分のためだけに咲く。

   📷2022年9月6日:小庭の外れで咲くシモツケ。

 昨年、鉢に挿したものなのだろう。今年、坪庭に植えたのだが、アケボノソウなどの芽が伸び始めて邪魔者扱い。
 居場所を求めて小庭の外れでほっと息をつく。安堵の吐息が花を綻ばせるなんて、そんなことがあるんだね。
 ツルボや季節はずれのシモツケの花、目立たぬ花にカメラを向けた。はにかむように、花茎が緩緩と揺れた。


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久々に、プルメリアを撮った!

2022年09月04日 16時32分15秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年9月4日:平野の森の北辺の小径、ここではよく通せん坊をくらう。

 ヌスビトハギが行く手を遮っていた。ワタシを撮れば通してあげるって顔して、通せん坊していた。
 この平野の森の北辺の小径では、よく通せん坊を食らう。仕方がないので2~3枚流し撮りし、ひょいと脇を抜けてその場を後にした。

   📷2022年9月4日:なんという光景だろう! 一方が他方を邪魔することなく咲き競う。

 小径を抜け、森に沿って南下する。曲がってすぐ住宅と森との緩衝地帯がある。その光景がこの画像だ。
 アゼナ科ツルウリクサ属のハナウリクサ(トレニア)が、絨毯のようにどこまでも敷き詰められている。行き着くところには、ルドベキア・タカオが数多の花を付け笑いさんざめいている。

   📷2022年9月4日:誰が植えたわけではない、のだと思う。この花けっこう蔓延るようだよ。

 ハナウリクサが、どこまでも、どこまでも続いている。そんな気にさえなってしまう。

   📷2022年9月4日:おや、おや、ここにはショウジョウソウが蔓延っているよ。

  この辺りは、摩訶不思議な異空間なのかもしれないよ。ほらっ、トウダイグサ科トウダイグサ属の一年草、ショウジョウソウさえこんなに蔓延っている。

   📷2022年9月24日:農園に、蕎麦の花だね。秩父で見た蕎麦畑は壮大だったなぁ~。

 ショウジョウソウを見てさらに5分ほど南下し、次のT字路を右に曲がると、一部分が農園として利用されている区画に出る。
 すぐご近所のTさんの農園もここにあり、ホウレンソウやら、枝豆やらを再々おすそ分け頂いている。
 路地に面した区画に、蕎麦が植わっていた。二畝ほどだけど、果たして収穫して蕎麦を打つのかしら。それにしては少な過ぎるかな。

   📷2022年9月4日:まだ、淡く、淡く色が乗った程度。若いコムラサキだ。

 別の区画には実物の木本が植わっていた。シソ科ムラサキシキブ属のコムラサキだ。まだ、やっと実に色が乗ったくらいのものだが、こんな色具合も面白い。

   📷2022年9月4日:コムラサキとムラサキシキブ、どこがどう違うの? これは、コムラサキの特徴だよ。

 コムラサキとムラサキシキブ、どこがどう違うの? この辺りのことは、いつも園芸のサイトでは問題になる。古くて新しい話題だ。
 難しいことは考えず、上の二点を観察してみてはどうだろう。

   📷2022年9月4日:久々にプルメリアを見ることができた。

   📷2022年9月4日:ご主人が水遣りをしていた。お声掛けして撮らせていただいた。

   📷2022年9月4日:いろいろな色があるのだね。

 30分ほどかけてショッピングセンターまで歩き、帰途に就こうと踵を返す。そのはす向かいに、美と健康スタジオというビューティーサロンがある。
 ご主人が花に水を遣っていた。おや、プルメリアが咲いている。プルメリアとは、キョウチクトウ科インドソケイ属に属する木本の総称とされる。方々のサイトで、このような表現をしているということは、いろいろな品種があるのだろうか。
 4~5年ほど前、S台中央公園の方でプルメリアを撮ってことがあった。どこか面影が似ていると思い、その話をすると、ご主人、あのサロンもやっていらっしゃるという。おっ、セレブだね。
 撮れ高もOK! 気温も上がってきた。早々に家へと帰ろう。


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撮り溜めた花たちの記録 ~野の花・猫の額の花を綯い交ぜにして~

2022年09月02日 15時53分00秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)S台中央公園:ネコハギは、地を這うように茎を伸ばし、真っ白な花を付ける。

 もう、夏も終わりなのか? 朝の涼しさに長Tなんぞを着込むと、なんのことはない昼過ぎから暑さと湿気に辟易することになる。
 この日も爽やかさを感じるなぁ~なんてブラ散歩に出掛けてみたが、起伏のある公園を歩いているとそうでもなく、インナーと半袖のTシャツの重ね着では大汗をかく始末。上手くいかんもんだ。
 しかし、最近は、Tシャツの時でさえ、インナーを着ることにしている。というのも、無地Tシャツの専門通販Tshirt.stという店を覗くのだが、インナーと半袖のTシャツの重ね着は至極当然のことで、ドレスコードとさえいえる、なんて記事を読んじゃったからなのだ。
 そう、そんな大汗をかきながら撮ったのが、このマメ科ハギ属の多年草ネコハギと言う訳。ご覧の通り、葉や茎など、軟らかな毛に覆われている。だから、猫!。
 かつては、この公園の各所でよく見られたものだが、今年はやっとこの株を見つけた。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)S台中央公園:迷った末に、ヒメジソかな、と。

 小さな花なのであまり近寄りたくなかったのだが、撮れ高が心もとなかったので意を決して撮ってみた。
 昔は、小さな花を見つけると闘志がわいたものだが、最近ではブレが多く、がっかりすることが多いため、敬遠してしまうことが多いのだよ。撮る(投げる)ことなく敬遠するってわけだから、プロ野球用語でいうと申告敬遠ってことになるのかな 笑
 撮ったはいいが、名前が問題である。この手の野の花はなかなか覚えられない。ヒメジソか、イヌコウジュか、さてどっちだろう。
 そんなあやふやな思いにくさびを打ってくれたのが、花好きじじいさんの「ヒメジソとイヌコウジュ」のページである。
 葉を見ると、広卵形で6つ以下と鋸歯が浅い。イヌコウジュであれば、葉は長楕円形で、12~13個の鋸歯が刻まれる。ヒメジソでいいのだろう。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)S台中央公園:この時期、こんな具合に群生する。姫だらけってわけだ。

 このヒメジソ、かつては、まばらに見られたと記憶している。何かが衰亡し、取って代わってナニモノかが興隆する。世の習いってやつだな。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:ノブドウが咲いていた。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:まだグリーンを留めたノブドウの実。

 ノブドウである。ブドウ科ノブドウ属に属するつる性落葉低木である。この花も小さいので、あまり近寄りたくない 笑
 別のつるには、すでに小さな実ができていた。ノブドウの実には、虫えい(こぶ)ができることで知られている。そう、あのカラフルな実は、ノブドウミタマバエの幼虫が寄生している寄生果なのである。どうだろう、もう、この実には虫室が作られてしまったのだろうか?

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:ところどころにセンニンソウがつるを伸ばしている。

 斜面を見上げると、センニンソウが綿帽子のように木々を覆っていた。
 6月に下草を伐採したばかりなのだが、すでに斜面は雑草が蔓延っている。いまの時期、斜面で咲く数少ない花の一つであるセンニンソウ、清楚に見えるがなかなか強靭な精神の持ち主のようである。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:マルバルコウソウも蔓延り出したら止まるところを知らないよね。

 マルバルコウソウとヨウシュヤマゴボウが語らっている。
 野の草とて、季節の移ろいには抗えない。いま、ここで、出会えたことの喜びを声をそろえて讃美して、夏の終わりを惜しんでる。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:これからは、ぶら下がり形が面白い。これは、カラスウリの実だね。

 すでに、秋が始まっていた。せっせとつるを伸ばしたカラスウリは、花を付け、受粉し、実を稔らせ、いまに至る。
 来る年のことを思い、自分の夢とともに、その実を膨らませていく。

   📷2022年9月1日:日ごとに膨らんでいくつぼみ。

   📷2022年9月1日:花冠は唇形、下唇に刻まれた赤褐色の斑模様が美しい。

 あるモノは、日ごとにつぼみを膨らませている。人が見ているときも、見ていないときも、寸時も怠らず膨らませている。
 マツムラソウ、イワタバコ科マツムラソウ属の常緑の多年草とされている。一属一種だ。Wikipediaでは、次のように記述されている。

「日本では、西表島と石垣島に分布し、常緑広葉樹林中の川沿いの水がしたたり落ちるような湿った崖面にまれに生育する。」

 この温暖の地であれば常緑というのも頷ける。ただ、猫の額では多年草とは呼べず、宿根草となってしまう。地上部が枯れてしまうのだ。それでも、春には芽を出して、このように花を付けてくれる。

   📷2022年9月1日:坪庭で、生まれたばかりのニオイハンゲの芽を見つけた。

 若い芽だ。これは、きっと、今年生まれたニオイハンゲのむかごから発芽したものではないだろうか。初々しいその姿にしばし見ほれた。

   📷2022年9月1日:雨滴がたまって面白い光景となっている。ほらっ、色が褪せてない?

 いま、青常葉覆輪青筒白丸咲が花盛りだ。たくさんの花を付けてくれている。
 このところ雨の日が多い。すると、こんな光景を目にすることがある。雨滴によって色が褪せるのだ。
 朝顔の花の色素はアントシアニンである。上記のような白色の斑点症状は、雨の酸性度がpH4.5以下で見られるとの記述があった。
 雨の中、傘を差さずに出歩くのはお肌にもよくないのだろう。酸性雨には、ヒト属も注意を怠らないことだ。


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猫の額で、人工衛星ができるまで!?

2022年09月01日 15時35分01秒 | みんなの花図鑑

つん、つん、飛び出した雌しべがアンテナのようだなぁ~!

  📷2022年9月1日:人工衛星が猫の額の軌道に乗ったようだよ!
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 日本時間1957年10月5日午前4時28分、世界初の人工衛星「スプートニク1号」が軌道に投入された日時とされている。
 印象的だったのがつん、つんと伸びたあの4本のアンテナであった。このアンテナは、0.3秒ごとに、周波数20メガヘルツ、および40メガヘルツの 電波信号を送信していたという。
 だけどね、僕はまだ生まれたばかり、そんなに詳しく覚えているわけではない(なんて、鯖を読む 笑)。

 今日のヒロインであるアカネ科タニワタリノキ属の一つ、シマタニワタリノキは、別名人工衛星の木と呼ばれている。何方が、どう考えたかは存じ上げないが、細長く飛び出した雌しべ(花柱)を人工衛星のアンテナに見立てたものであろうことは容易に察しが付く。

 猫の額に飛来してきて2年目、今年もたくさんのアンテナを伸ばし始めたのだが、ここからどんな電波が送信されているかはキャッチしていない。

 📷2022年8月19日
 まだ大きさは3ミリほど、練り切りで作ったしべのようだ。
(画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 📷2022年8月24日
 花序の一部が茶色に変色し始めた。
(画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)

 シマタニワタリノキは(あっ、ここでは人工衛星の木とした方がいいのかな)、球状をした花序を枝の先端に一つ付ける。その一つの花序には、数えきれないほどの花が確認でき、それぞれが五裂し、花色は臙脂を帯びる。前述した通り、つんと飛び出したアンテナは雌しべで、5本の雄しべを備えている。そして、葉は3㎝ほどと小さい。
 これが、シマタニワタリのプロフィールかな。19日以前にも花序は確認していたが、あまりにも小さくて撮影は控えていた 汗

   📷2022年8月26日:全体的に花序の色が変わっているのがわかるだろう。あまりにも変化が速い。

 花序の一部が変色し始めてから2日後、ご覧の通り、その花の一つひとつに色が乗ってきた。

   📷2022年8月29日:数ある花の一つがぴょんと飛び出した。開花の合図かもしれないね。

 なんとも愛おしくなるような光景ではないか。数ある花の一つが、ぴょんと飛び出してきた。これこそが、開花の合図かもしれないね。

   📷2022年8月30日:ほら、一つ、二つと開花し始めた。

 さぁ~、いよ、いよ、オープニングだよ。こんな機会はめったにお目にかかれない。自庭にあるからこそのベネフィットかも。
 この状態であれば、あのアンテナが紛うことなくぴょんと飛び出た雌しべ(花柱)であることだって見て取れないかい。

   📷2022年8月31日:ほぼほぼ満開かな。

 アンテナが出始めてからわずか一日、ほぼ満開といってもいいだろう。
 でもね、花の命は短いものと決まっている。日ならずして一つ、また一つと萎れていく。
 花後の切り戻しは強めがいいといわれた。花は新しい枝の先端に付くという。だから、強剪定なのか。必要ないよなんて記述も目にするが、それは地植えの場合なのだろう。
 シマではなく、タニワタリノキでも、強剪定がよいとされている。鉢植えでは、極端な場合、半分ほどに切り詰めてしまえっていう記述すら目にする。
 何が正しいかは、トライ・アンド・エラー! 自らが導き出さなければならないようだ。


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