kamekutobu

ザスパクサツ群馬の応援、スローライフ、終活日誌、趣味、旅行

新井 コー児 個展

2019-11-21 20:13:12 | 美術

ダイハツミゼットで海へ 油彩 F8
個展案内葉書にあった原画


GALLERY O-TWO 入り口

期日:2019年11月15日(金)〜24日(日) 火曜休廊
時間:AM10:30〜PM7:00
入場:無料
場所:GALLERY O-TWO ギャラリー・オーツー
   前橋市荒牧町2−15−10
℡:027−235−1241


ギャラリー

先ず、大作から


波止場にて 油彩 S100号

女子高校生が日本酒をラッパ飲みはご愛嬌としても、
オッさん人魚?
酔っ払って気持ち良さそうにうたた寝している女子高生がいつ落ちるか心配です。

絵には製作年・月が記されています。
これは2019(年).11(月)。今月出来立ての大作

2019.5と記されている絵が目立ちます。

描きたいテーマが次々と浮かんで来る。
その衝動に押されて描く。

S100号のような大作は年に一枚のペースらしい。
値札は付いていますが、売ることを考えているようには見えません。

画布が作家の遊び場なのでしょう。
それにしても大きな遊び場です。

画家は2種類の絵を描くと言う話を聞いたことがあります。
自己表現として、展覧会用
生活の糧として、販売用


秋刀魚 油彩 F10号

自分は「おあずけ」と言うタイトルにしたい。

秋刀魚には見えない。カマスじゃないかな〜。
未だ生きています。視線が上目遣い。どうやら猫が気になるらしい。


愛で鯛 油彩 F6号

食べられる筈の鯛が笑っています。


HONDA S800で・・・ 油彩 F10号

製作年:「2017年」


ミケ 3態 立体:紙粘土 アクリル

ギャラリー入り口に「新井 コー児 絵画・彫刻展」となっていますが、「彫刻」はありません。
この三匹の猫と、魚の紙粘土作品を指しているようです。 


上目遣い 可愛い


ゴム跳び 油彩 S100号 の「一部」

何故、一部をアップしたか。男の子の表情に注目


女子高生の高額アルバイト 油彩 F30号

はにかみ気味の女子高生。アルバイト初日でしょうか。中年親父も照れている。
50年前のお店が20年前にタイムスリップしている。
壁にはお品書きが貼ってあります。
右端と左端の文字が半分隠れています。さて、何が書かれているのでしょうか。
店内の喧騒が伝わって来るようです。


ランクルと海 岩絵具 S50号

今回の作品で使っている絵具は油彩、アクリル、岩絵具です。顔料は同じ。それを溶く溶剤が違うらしい。
岩絵具を使った作品はこれだけ。縦置きで描けないので大作は大変らしい。


バスを待つ 油彩 F10号

煙草を吸っている女子高生は不謹慎?
オッさん女子高生 なのです。
大目に見るおおらかさが問われます。


七輪 油彩 F8号

早く焼けないかな〜
野の花一輪が長閑

昔は煙の出る料理は家の外でしていました。隣の家の夕食が分かったものでした。


夏とカブ 油彩 F8号

現代に生き続ける名車
笑みまんたんの鴎


左絵:韋駄天べレジー 油彩 F8号  右絵:夢はピアニスト 油彩 F8号

左絵:いすず ベレットGT 車好きには堪らない。

右絵:「夢はピアニスト」はエッチング画で同テーマあり。その一部なのでしょうか。
ありそうでないカーブした鍵盤。
ハミングが聞こえてきそうです。


中央画 ゴージャス・ディナー 油彩 SM

作風ととしては珍しく、コントラストが強く、遠近感を感じさせる絵です。


夢はピアニスト エッティング

一枚の銅板でこの濃淡をどう表現するのでしょうか。
ガレ(ガラス加工)の腐食手法と共通点があるようです。


セクハラサンタ エッティング 

懐かしのセピア色 顔料を変えればこの色になる。

絵の時代背景は戦後しばらく経った頃 1960年台? 昭和40年台?
作家は未だ生まれていなかった。

メインテーマは女子高生、ネコ、古い自動車、夏の海らしい。
なぜ、選んだのか
現実にはありえないシチェーションが面白い。

真意は作家に直接お訊ねください。

吉田拓郎が大好きで、自分でも歌うそうです。

作家は絵を描くと言う行為を通して、人生を楽しんでいる。
まるで戯れている猫みたい。

絵はストーリーを感じさせる。敢えて「作家」と言う表現にしました。

このような絵を描ける環境(人生)にある作家を羨ましく思います。

自分が寝室に飾りたいと思ったのは


涅槃の猫達? 油彩 F4号

題名は違います。会場で直接ご確認ください。

現代人が暫く忘れてしまっている「クスクス笑い」が込み上げて来ます。

静止画ではなく、動画(アニメーション)の一場面を切り取ったような
前後のストーリーを描くのは観る人それぞれ、
想像力を逞しくして下さい。

土・日は作家が来るらしい。
会って話が出来れば良いですね。

かなり遠方からお出でになっているお客様がおられます。
作家冥利に尽きるでしょう。

作家プロフィール
1973年 群馬県高崎市生まれ
1996年 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2004年 個展(なびす画廊・東京銀座、以降2014年まで毎年開催)
2015年 第12回上毛芸術文化賞受賞
2015年 個展「新井コー児20年目の独り文化祭」(群馬県立美術館)
2017年 個展(高崎高島屋)



個展開催中は、ブログの冒頭付近に置き、皆様の目に留まりやすいようにします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿