超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

古代ホホジロザメの化石、定説を覆すか

2009年03月15日 00時43分02秒 | Weblog
写真は400万年前のホホジロザメの化石だ。ホホジロザメといえば映画『ジョーズ』のモデルとして有名だが、古代においても巨大ザメが海で大暴れしていたと考えられている。しかし、最新の研究によると、ホホジロザメの祖先は従来の定説とは異なる可能性があるという。

 今回の化石標本は背骨や頭部、222本の歯が並んだアゴがそろっており、これまでに確認されている古代ホホジロザメの中で最も完全な状態を保っている。

 従来の研究では、最大6メートルにも達するホホジロザメは、先史時代のメガロドンの近縁だと考えられてきた。メガロドンは全長が15メートル以上、アゴの幅が3メートル以上にも発達した恐ろしいサメだ。

 しかし、今回の化石を調査した結果、ホホジロザメはアオザメの方に近いのではないかという新たな見解が示された。アオザメは現在でも生息しており、メガロドンよりも体が小さく凶暴さも劣る。

 研究チームのリーダーでフロリダ自然史博物館の大学院生デーナ・エーレット氏は、「ホホジロザメがアオザメの近縁であるなら、メガロドンとホホジロザメはそれぞれ独自に巨大化していった可能性がある」と話す。エーレット氏によると、ホホジロザメとメガロドンは生存競争を繰り広げる中で互いに体を大きくしていったのではないかという。

 化石は非常に保存状態が良く、1988年にペルー南西部で発見された後、2008年にフロリダ自然史博物館に寄贈された。「本当に素晴らしい標本で、これまでに発見された化石記録とは比較にならない」とエーレット氏は話す。

露最後の皇帝、一家全員が処刑と断定

2009年03月15日 00時40分43秒 | Weblog
ロマノフ朝の皇太子アレクセイ(右から2人目、周りは両親と姉妹)とその姉は1918年に家族と共に処刑されていた。2009年3月に新たな証拠が示され、決定的となった。


 ロシア最後の皇帝の子どもたちのうち、行方不明とされていた2人は1918年に家族と共に処刑されていた事実が新たな証拠によって明らかになった。1世紀近くにわたって世界から注目されてきた事件がついに解決の時を迎えた。

疑いようのないその証拠によると、ロシア中央部の都市エカテリンブルグの墓地で2007年に見つかった男の子と女の子の遺体は、ロマノフ朝の皇太子アレクセイとその姉のものだという。

 2人の遺体は共同墓地から数キロ離れた場所に一緒に埋められていた。この共同墓地では1991年、2人の姉妹3人と両親である皇帝ニコライ2世、皇后アレクサンドラの遺骨が発見されている。

 研究を率いたマイケル・コブル氏によると、3種類の方法でDNAを分析した結果、2人の遺体がロマノフ家と無関係である確率は“約4兆3000億分の1”だという。同氏はアメリカ東部メリーランド州ロックビルにあるアメリカ軍DNA鑑定研究所(AFDIL)で研究部門の責任者を務めている。

 ロマノフ朝は300年にわたって続き、1917年のロシア革命でその幕を閉じた。10月革命後、ニコライ2世一家はウラル地方のエカテリンブルグに移され監禁された。実権を掌握したレーニン率いるボリシェビキは、皇帝一家の支持者による救出を恐れて処刑隊を差し向け、1918年7月17日、ニコライ2世と家族全員および4人の従者を殺害した。

 共同墓地に埋められていた遺体については、DNA鑑定で一家のものと確認されていたが、2人だけがなぜか別の場所に埋葬されていたため、一家とは関係のない子どもではないかという憶測を呼んだ。コブル氏によると、「もしかしたら誰かが生き残り、ロシアを脱出したかもしれないというロマンティックな考えが広まった」という。

 2007年、ロシア政府はコブル氏に、発見された遺体の調査を率いてほしいと依頼した。コブル氏らには比較のため、ニコライ2世と家族の遺骨44個が提供された。コブル氏らはまず、母親から遺伝するミトコンドリアDNAを調べた。その結果、行方不明だった2人の子どもと母親アレクサンドラ皇后の遺骨、母方の親類であるエディンバラ公フィリップに一致が見られた。

 次に、両親から受け継がれるDNAを用い、「父親を特定するための大規模な検査」を行った。コブル氏によると、15のDNAマーカーが新たに発見された遺体の試料と一致したという。この研究成果はオンラインジャーナル「PLoS ONE」に掲載されている。

 最後に、遠い親族にあたる健在のアンドリュー・ロマノフ氏のDNAを調べたところ、男の子と17のY染色体のマーカーを共有していることが判明した。

 アメリカ海軍で艦長を務めていて現在は引退したピーター・サランディナキ氏にとって、今回の研究成果は、「ロシアの歴史の非常に悲しい1章を締めくくる」という自身の目標を実現するものとなった。サランディナキ氏の曽祖父は1900年代の前半に、ニコライ2世配下の陸軍で中将を務めていた。そうした経緯もあり、同氏は行方不明の子供の遺体を探そうと自らSEARCH財団を設立した。

「行方不明になっていた2つの遺体が見つかり、皇太子アレクセイとその姉のものと確認された。うれしいと同時に安心している」とサランディナキ氏は語った。

風邪ウイルスの遺伝暗号を解読

2009年03月15日 00時36分12秒 | Weblog
ヒトに感染する風邪(common cold)の原因ウイルスとして知られるライノウイルス(rhinovirus)99種類の血清型(serotype)の遺伝暗号が解読された。風邪がついに治せるようになるかもしれない。風邪の治療に向けての重要なステップとなるこの成果は、米科学誌「Science」オンライン版に掲載された。

 米メリーランド大学(カレッジパーク)のStephen B.Liggett博士をはじめとするプロジェクトチームに参加した研究者らは、20年以上にわたって診察室で鼻腔スワブにより採取されたウイルス標本を米国微生物株保存機関(American Type Culture Collection、バージニア州)に提出。この標本からすでにいくつかのライノウイルスのゲノム配列が決定されていたが、今回新たに80種類の血清型の全ゲノム配列が明らかにされ、それぞれの関係を示す系統図も作製された。「米国各地の1万人の標本からのゲノム配列を調べたもので、系統図の主幹部分は確定しつつあり、多数の小さな枝分かれもみられる」とLiggett氏はいう。

 ライノウイルスは今も進化を続けている。2005年に採取した標本の一部を1970年代に採取したものと比較したところ、多数の突然変異も認められている。しかし、ライノウイルスは大規模には変化できない。「突然変異により強い毒性をもてば、自分のすみかである細胞をも破壊してしまう。ライノウイルスは毒性を弱め、入り込む窓を絞り込んでいるものと思われる。その窓については詳しくわかっていない。これまでに見つかっているあらゆるウイルスに共通する弱点を見つけたい」とLiggett氏は述べている。

 ライノウイルスには変化するための目覚しい能力がある。今回の研究で、ライノウイルスのいくつかの血清型は、同じ人に感染した2つの異なる株が遺伝物質を交換することで生じたことが明らかにされた。「ライノウイルスがもつこの組換え能力が、風邪ワクチンの開発が不可能とされてきた理由の1つだ」と米ウィスコンシン大学分子ウイルス学研究所のAnn C.Palmenberg氏は指摘している。

 もう1つの理由は、ライノウイルスが鼻腔の表面を覆う粘膜を侵すことであり、粘膜を保護するワクチンの開発が難しいためだという。しかし、単独で多くの種類のライノウイルスに効果を発揮する薬剤開発の望みもある。「この種の薬剤の開発には、小規模なバイオテク企業の研究に期待がかけられている」とLiggett氏は述べている。


基本的に、手洗いうがいをしていれば風邪にならない。
体調が悪かったりすると、それをしてても負けてしまうけど…
それよりインフルエンザをどうにかしていただきたいです。

受動喫煙は認知症リスクを高める

2009年03月15日 00時30分25秒 | Weblog
受動喫煙にさらされている人では認知症の発症リスクの高いことが新しい研究で明らかになり、英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版に2月12日掲載された。これまでの研究で、喫煙と認知症およびアルツハイマー病リスクとの関連が立証されているが、今回の研究は、受動喫煙と認知症との関連を示した最大規模のものであるという。

 「認知機能と受動喫煙との間には関連がある。認知機能の低下は必ずしも認知症の前兆とは限らないが、そうであることが多い」と研究を率いた英ペニンシュラPeninsula医科大学(Exeter)のIain Lang氏も述べており、受動喫煙への曝露レベルが高い人ほどリスクも高いことも示唆されているという。

 研究では、50歳以上の非喫煙者4,800人強のデータを収集。被験者の唾液を検査し、コチニンcotinine(ニコチンから生成する物質で、たばこの煙への曝露後約25時間、唾液中にみられる)の濃度を調べたほか、脳機能と認知力低下を評価する神経心理学的検査を実施した。検査は、記憶、数学、言語能力をみるもので、検査スコアが下位10%であった被験者を「認知力が低下している」と分類した。その結果、コチニン濃度の最も高い群は、最も低い群に比べて認知力低下リスクが44%高いことが判明。また、コチニン濃度の比較的低い群では認知力低下リスクは低かったものの、依然として有意なリスクが認められたという。

 米国アルツハイマー病協会(AA)のMaria Carrillo氏は「喫煙はすでにアルツハイマー病の危険因子(リスクファクター)として認知されており、受動喫煙への曝露でもそのリスクが広がる可能性がある」と指摘している。また、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)医学部准教授で、同誌の論説を執筆したMark Eisner博士は「今回の研究は、公共の場をすべて禁煙にする公共政策への新たな動機付けとなるだろう」と述べている。


受動喫煙と認知症を結び付けにきましたか。
認知機能の低下からの関連付けは、やはり影響はあるんでしょうね。
日本では健康増進法の第25条で禁止されてますけど…
公共の場、すべてではないもんね。

吸わない方にしてみれば、いい迷惑。
吸っている方にしてみれば、税金まで払って吸っている。
嗜好品だから、悪いとも良いとも言えないけど…

白血病の徴候は診断の数年前に現れる

2009年03月15日 00時21分32秒 | Weblog
 慢性リンパ性白血病(CLL)と診断される数年前に、患者の血液中に異常な血液細胞がみられることが米国の研究グループにより明らかにされた。「この知見は、白血病のごく初期の段階で生じる細胞の変化や、疾患の進行状態の理解を深めるために有用となる」と研究グループは述べている。

 過去の研究では、米国立癌(がん)研究所(NCI)のチームにより、モノクローナルB細胞リンパ球増加症(MBL、血液中のB細胞の外表面にCLL細胞に似た蛋白[たんぱく]が認められる)と呼ばれる異常な病態が、CLL患者の家族では10%以上、50歳以上の健常成人では3~5%にみられることが判明し、MBLがCLLの前兆である可能性が示唆された。

 今回の研究では、全米での7万7,000人強を対象とする癌スクリーニング試験の被験者のうち、参加当時は癌が見つからず、後にCLLを発症した患者45人から採取した血液の冷凍標本を分析した。その結果、CLL患者45人中44人の血液に、CLLと診断される6カ月から6年前の時点でMBLが認められることが判明した。

 「研究結果から、CLL患者のほぼ全員で、疾患が完全に現れる前にMBLを有することが示された。この発見は、CLLの自然経過について新たな見識をもたらすとともに、原因究明のための研究に新たな境地を開く」と著者であるNCI癌疫学・遺伝学部門のOla Landgren博士は述べている。MBLを有する人がCLLを発症するリスクは約1%だという。この研究は米医学誌「New England Journal of Medicine」に掲載されている。

 次のステップは、MBL細胞の一部だけがCLLに変わる理由を突き止めることである。通常、変化は何年もかけて緩やかに進行する。NCI所長のJohn E.Niederhuber博士は「この知見は、癌発症の予測因子をさらに明確にする必要性を示している。癌を早期に検知する指標がわかれば、診断前の段階から癌へと移行する原因解明の研究ができる。このことは危険因子(リスクファクター)を明らかにし、癌治療の新たな分子標的を発見する上で有用である」と述べている。


このまま研究が続けられ成果が出ると…
CLLのきわめて正確な予備診断が可能になりそうな感じですかね?
現状では、MBLが出来ると確実にCLLになるってわけではないみたいだけど。
緩やかな進行の原因が究明されるようなことになると。。。
他の癌の原因究明にも影響を及ぼすのは確実でしょうね。

進行癌(がん)に対する抗癌薬の追加併用で状態が悪化

2009年03月15日 00時18分15秒 | Weblog
進行した結腸直腸(大腸)癌(がん)患者に対する標準的な3剤併用治療に、4種類目の抗癌薬をさらに追加すると、状態が悪化することがオランダの研究で明らかにされ、米医学誌「New England Journal of Medicine」に掲載されている。

 今回の研究は、直腸結腸癌が身体の他の部位にまで拡大した(転移)患者755人を対象としたもの。ベバシズマブ(商品名:アバスチン)、オキサリプラチン(Eloxatin、日本での商品名:エルプラット)、カペシタビン(ゼローダ)の標準的な3剤併用治療にセツキシマブ(アービタックス)を追加すると有益な効果が得られることが、動物実験のほか2件の小規模ヒト試験で認められたことから実施された。それぞれの薬剤は作用が異なり、カペシタビンとオキサリプラチンは癌細胞を直接死滅させる進行癌(がん)に対する抗癌薬の追加併用で状態が悪化のに対し、ベバシズマブには細胞分裂を促進する血管内皮増殖因子を阻害する作用がある。

 試験の結果、4剤併用治療を受けた患者の平均生存期間は9.4カ月であったのに対して、3剤治療群の生存期間は10.7カ月であった。また、4剤治療群では薬物有害反応(ADR)が高頻度でみられた。このような結果が出た理由は不明だが、「抗体間に生じる未知の攻撃性によると考えられる」と、報告を行ったオランダ、ラドバウドRadboud大学ナイメーヘンNijmegenメディカルセンター教授のCornelis J.A.Punt博士は述べている。動物実験で副作用が少なかったことも手がかりになり、実験動物で毒性が少ないということは、生物学的効果も少ないのだという。

 この知見から得られる教訓は、癌だけでなく、エイズ、結核など他の疾患の新しい治療にも当てはまると、米ハーバード大学(ボストン)医学部教授のRobert J.Mayer博士はいう。作用の異なる薬剤を追加することは有益であるとの考えが定着しているが、細胞の構成成分間に混乱を生じる可能性もあり、副作用の重複がなくても総合的な作用が必ずしも有益であるとは限らないと同氏は指摘している。

 生きた細胞は複雑な機械のようなものであり、癌治療に新たな薬剤を追加する場合、何が起こるかを予測するのは不可能であるという。「大規模な、多額の費用をかけた臨床試験を行う必要がある。簡単に実施できることではないが、これらの薬剤が利益をもたらすはずだという熱意と期待を持っている」とMayer氏は述べている。


薬の併用も、効果的になりうるものもあれば…
こういう風に弊害がでてくる場合もあるのか。
とりあえず、効くからって過剰投与はよろしくないのね。

国際宇宙ステーション乗員緊急避難命令、その詳細が明らかに

2009年03月15日 00時12分46秒 | Weblog
国際宇宙ステーション(ISS)で12日、スペースデブリが至近距離まで接近、衝突した場合に備えて乗員がISSにドッキングしているソユーズ宇宙船内に緊急避難するという事態が生じていた問題で、ISSとニアミスとなったスペースデブリの詳細が明らかとなった。

 NASAによるとこのスペースデブリは「25090 PAM-D」というカタログ名のもので、米中部標準時で12日の午前になってから、午前11時39分にもISSと4.5キロの距離に最接近することが判明。急遽、ISSの乗員をソユーズ宇宙船内に待避させる事態となったとしている。

 「25090 PAM-D」は大きさが5インチ(約12.7センチ)大のもので、仮にこの大きさの物体がISSと衝突を起こした場合、ISSのモジュールは破壊され、ISSの乗員はISSを放棄して地球に緊急帰還しなければならない事態になっていた。

 NASAによると「25090 PAM-D」は前日の段階では評価リスクは「低」だったが、12日になってから突然に評価リスクは「高」に変更となったことが判明。

 これまではこうした評価リスクが高いスペースデブリがISSに接近するコースに入った場合はISSの軌道を引き上げるなどの軌道修正を行うことで対処してきたが、今回の事例に関しては軌道修正を行う時間的余裕がなく、やもなく乗員をソユーズ宇宙船に待避させたと述べている。

 NASAによると、緊急避難勧告を受けた乗員3名は、スペースデブリがISSに最接近した午前11時39分の前後10分間に渡って、ソユーズ宇宙船に待避したとした上で、平素から乗員はこのような避難訓練を行っており、乗員の間には特に動揺はみられなかったとも述べている。

 「25090 PAM-D」は1993年に米空軍がGPS-3衛星を打上げるために用いたDeltaロケットの「ペイロードアシストモジュール(Payload Assistant Module-Delta class)」と呼ばれる部品で、10センチ台の構造物に1メートル程のケーブルが付属した形態をしており、質量は1キロ未満だとしている。


質量も大きすぎる…とも思うのだが。
まぁ宇宙ではスピードのほうが影響が大きいですからね…
たとえ1円玉でも凄まじい破壊力がある。

結局、破壊が破壊を呼んで、デブリは鼠算式に増えていく。
あぁ…確実に見えている未来なのに、なぜ具体的な対策を行なわない。
監視して緊急回避だけでは、対策にならないのに。