こういうのを「肩透かし」というのだろう。
話題の黒川東京高検検事長が、産経新聞の「番記者」2名と朝日新聞社員1名とで「賭けマージャン」をしていたことをリークされ、法務省に辞表を提出した。
リークしたのは例の「文春砲」というやつで、おそらく文春では1月31日に異例の閣議によって黒川氏の定年延長6ヶ月が決められたころから、探りを開始したのだろう。
安倍首相は黒川氏の定年延長は法務省から上がって来た案件だと逃げているが、肝心の森法務大臣がしどろもどろでは、だれが見てもそうではなく、安倍首相サイドの提案だと分かる。
何も検察の高官だからと言ってマージャンをしてはならないことはないが、国民全部が外出を控えている5月に二回も密室で深夜に及ぶまで「賭けマージャン」をやっていたというのだから、開いた口が塞がらない。
探りを入れていた「文春砲」も、さすがにこのご時勢を忖度して実弾をぶっ放したのだろう。
政界関係者の「番記者」との付き合いは、ほどほどであればかなり普遍的だそうだが、今度の場合、あまりに非常識であったと言わざるを得ない。
黒川氏は昨日コメントを付して法務省に辞表を提出したが、法務大臣によれば内部規定で退職金は全額支払われるそうである。
一般国民感覚からするとやや厚遇に見えるが、汚職などとは違い法務省当局に金銭や物品的な損害を与えたわけではないので、まずこんなものだろう。
むしろ自ら「金を賭けていました」と白状したそうだから、印象は悪くない(大学生でも昔は賭けマージャンをしていた)。
何かあっけらかんとした感じがしてならないが、彼なりにホッとしているのではないだろうか。つまりこれから数多くの疑惑に対して提訴されるであろう安倍首相サイドの期待から逃れたということである。
既に「桜を見る会」の政治資金規正法疑惑に対する原告団が東京地検に提訴しようとしているし、本丸は何と言っても「森友学園問題」で、金銭疑惑と公文書改ざん疑惑で提訴は確実だ。
地検から高検に上がっても、最終的には検事総長の判断で不起訴にできる可能性が高いので、安倍さんとしてもあと2年は黒川氏にそのポストにいて欲しい。
ところが黒川氏にしてみれば、「すべて不起訴」という大技ができるか心もとない。それが彼の心中に鬱積していった結果が、今度のあっけらかんとした「自供」とそれにリンクした辞表提出という行為だったのではないか。
安倍首相サイドにとっては「青天の霹靂」だったが、実は黒川氏の「肩透かし」だろう。黒川氏の「技あり」だ。
ただ、よく言われる自民党サイドの産経新聞の記者と自民党には批判的な朝日新聞の社員が同じ雀卓を囲んでいたのが不可解である。
意地悪な見方をすれば、野党が朝日新聞の社員をそそのかして賭けマージャンをさせ、文春にリークして黒川氏の辞任を仕組んだのか。その逆の見方では、政権側がこれ以上の国会混乱を避けるため黒川氏の処遇にはもう見切りをつけ、賭けマージャンをリークしたのか。
いずれにしても黒川氏の検事総長就任は潰え去った。
賭けた金額も少なく、「自白」もしているので、印象としては軽微であるが故、法務省での懲罰は「訓戒」レベルだとして退職金は全額払われるらしい。
黒川氏ももう賭けマージャンなどから「足を洗い」、カラオケを趣味としてはどうだろう。持ち歌として細川たかしの『心のこり』(の替え歌)を覚えたらよい。
♬ 私バカよね おバカさんよね
うしろ指 うしろ指 さされても
マージャン一筋 お金を賭けて
やって来たのよ 今日まで・・・♬
話題の黒川東京高検検事長が、産経新聞の「番記者」2名と朝日新聞社員1名とで「賭けマージャン」をしていたことをリークされ、法務省に辞表を提出した。
リークしたのは例の「文春砲」というやつで、おそらく文春では1月31日に異例の閣議によって黒川氏の定年延長6ヶ月が決められたころから、探りを開始したのだろう。
安倍首相は黒川氏の定年延長は法務省から上がって来た案件だと逃げているが、肝心の森法務大臣がしどろもどろでは、だれが見てもそうではなく、安倍首相サイドの提案だと分かる。
何も検察の高官だからと言ってマージャンをしてはならないことはないが、国民全部が外出を控えている5月に二回も密室で深夜に及ぶまで「賭けマージャン」をやっていたというのだから、開いた口が塞がらない。
探りを入れていた「文春砲」も、さすがにこのご時勢を忖度して実弾をぶっ放したのだろう。
政界関係者の「番記者」との付き合いは、ほどほどであればかなり普遍的だそうだが、今度の場合、あまりに非常識であったと言わざるを得ない。
黒川氏は昨日コメントを付して法務省に辞表を提出したが、法務大臣によれば内部規定で退職金は全額支払われるそうである。
一般国民感覚からするとやや厚遇に見えるが、汚職などとは違い法務省当局に金銭や物品的な損害を与えたわけではないので、まずこんなものだろう。
むしろ自ら「金を賭けていました」と白状したそうだから、印象は悪くない(大学生でも昔は賭けマージャンをしていた)。
何かあっけらかんとした感じがしてならないが、彼なりにホッとしているのではないだろうか。つまりこれから数多くの疑惑に対して提訴されるであろう安倍首相サイドの期待から逃れたということである。
既に「桜を見る会」の政治資金規正法疑惑に対する原告団が東京地検に提訴しようとしているし、本丸は何と言っても「森友学園問題」で、金銭疑惑と公文書改ざん疑惑で提訴は確実だ。
地検から高検に上がっても、最終的には検事総長の判断で不起訴にできる可能性が高いので、安倍さんとしてもあと2年は黒川氏にそのポストにいて欲しい。
ところが黒川氏にしてみれば、「すべて不起訴」という大技ができるか心もとない。それが彼の心中に鬱積していった結果が、今度のあっけらかんとした「自供」とそれにリンクした辞表提出という行為だったのではないか。
安倍首相サイドにとっては「青天の霹靂」だったが、実は黒川氏の「肩透かし」だろう。黒川氏の「技あり」だ。
ただ、よく言われる自民党サイドの産経新聞の記者と自民党には批判的な朝日新聞の社員が同じ雀卓を囲んでいたのが不可解である。
意地悪な見方をすれば、野党が朝日新聞の社員をそそのかして賭けマージャンをさせ、文春にリークして黒川氏の辞任を仕組んだのか。その逆の見方では、政権側がこれ以上の国会混乱を避けるため黒川氏の処遇にはもう見切りをつけ、賭けマージャンをリークしたのか。
いずれにしても黒川氏の検事総長就任は潰え去った。
賭けた金額も少なく、「自白」もしているので、印象としては軽微であるが故、法務省での懲罰は「訓戒」レベルだとして退職金は全額払われるらしい。
黒川氏ももう賭けマージャンなどから「足を洗い」、カラオケを趣味としてはどうだろう。持ち歌として細川たかしの『心のこり』(の替え歌)を覚えたらよい。
♬ 私バカよね おバカさんよね
うしろ指 うしろ指 さされても
マージャン一筋 お金を賭けて
やって来たのよ 今日まで・・・♬
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