9月1日は防災の日。
1923年(大正12年)9月1日に「関東大震災」が起きたのを記銘するために設けられた日だ。
大正4年(1914年)生まれの母が、そのころ台東区に住んでいたが、二学期の最初の日とあって小学校から早く帰り、昼ご飯を待ちかねている時に突然の大揺れに出くわしたと数十年の昔に語ったことがあった。
あの頃の東京はほとんどの建物が木造で、昼食準備のために火を使っていたことが震災による犠牲者数を大きくしたという。
犠牲者は行方不明も含めて10万人を超え、未曽有の災害となった。
9月1日のテレビ番組では7年前に起きた東日本大震災をも踏まえ、南海トラフで起きるであろう大地震について、最近分かってきたことがあると特集していた。
南海トラフを震源とする巨大地震の起きる予測確率が大幅にアップして、これから30年以内に起きる確率は80パーセントとなった。
もういつ起きてもおかしくないということである。
最近分かって来たことというのは、あるプレートに別のプレートが沈み込んでいく場合、沈み込みが限界に達して沈み込まれた方のプレートが跳ね上がる前に、「スロースリップ」現象が必ず見られるということで、その現象が前もってキャッチできれば、そのあとに巨大地震が待っているので、早目に予報を出せるーーというものだ。
上の図で黄色い部分はスロースリップ現象が起きた場所で、そこから次第にプレート沿いに動いて行って、最終的に赤い部分の二枚のプレート同士の「固着域」(本来なら結合度の高い箇所)が解放されて潜り込まれた方のプレートが跳ね上hがり、巨大地震が発生するというメカニズムらしい。
今、そのスロースリップ現象をいかに捉えるかが喫緊の課題になっている。
早いうちに解決してほしいものだが、そのことよりも何より、南海トラフ由来の大地震が起きるのを想定して避難準備かれこれを怠らないことだろう。
9月3日現在、一週間前の台風20号と同様に、21号もその南海トラフの真上を通過して四国から近畿地方へ上陸しそうだが、何か因縁めいていると思うのは自分だけか。
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