ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

この秋雨前線が〝秋黴雨〟?

2021年08月14日 | 俳句

 今日も1日雨…また緊急メールが届きました。今度は宇部にも土砂災害警戒および浸水警戒のためレベル4相当の「避難指示」が出たんです。山口県全域の川で危険水位を超えている所があちらこちらにあるようですから、このまま降り続けたら…どうなるんでしょうか。

 私の住んでいるところは山はありませんし、今まで水に浸かったこともないということですから安心していますが、でも油断は大敵!…気をつけます。

 今日は早朝より避難情報のうち最高レベル5の「緊急安全確保」が、佐賀、長崎、福岡、つづいて昼過ぎには広島と、4県に発令され、その後、長野、岐阜、島根各県でも発令されました。テレビでは川の氾濫や冠水した道路などの映像が次々に映し出されていましたが、本当に他人事ではありません。

 この秋雨前線は15日に一旦太平洋側に南下し、雨は小康状態になる地域もあるようですが、20日ごろまで停滞する見通しなんですって。それで週間天気予報はどこも傘マークばかりが並んでいました。気象庁予報課の黒良龍太課長も14日の記者会見で、「前線はすぐに北上し、1週間程度本州付近に停滞する可能性がある。安心する状況では決してない」と話され、引き続きいつどこで災害が起きてもおかしくない状況は続くのだという。

 本当にもう日本全国どこも安心してはおられない状態ですが…。ではこんな状況を俳句では何といって詠めばいいんでしょうか。

 幾日も降り続く梅雨時のような秋の長雨を「秋霖(しゅうりん)」といいます。しかし、今回のような秋雨前線にはちょっとしっくりきませんよね。余りにも綺麗すぎるような気がして。それはきっと〝しゅうりん〟という音感から来るものではと私は思うのですが、皆さんはどのように感じますか。

 同じような秋の長雨のことを「秋黴雨(あきついり)」ともいいますが、私はこちらの方が感覚的には合うような気がします。だって黴雨は「梅雨入り」の変化した語ですし、今回の雨の降り方を見て「返り梅雨」とか「戻り梅雨」のようだという人もいたぐらいですから。また、この秋の長雨に関連して、河川の氾濫や鉄砲水などが出るのを「秋出水」ともいうんですが…

  泥連れの水おそろしや秋ついり  三橋敏雄

  太き綱投げて船寄す秋黴雨    小川濤美子

 この二句などをみると、いつ頃詠まれた句かは分かりませんが、まさにテレビで見る今回の様子そのものでしょう。このような水害は昔から何度も繰返されてきたのでしょうが、それが年々規模を大きくしていっているような…いや間違いなく大きくなっていますよね。

 地球温暖化による異常気象は日本だけではなく、世界各国でも起っているというニュースをよく耳にしますもの。新聞やテレビでも雨量や最高気温など、「これまで経験したことのないような」とか「記録的」なという表現が毎年のように聞かれますから。このままこの記録をどんどん更新していけば、地球がまるで空気を入れすぎた風船のようにいつかは破裂してしまうのではと思ったりして…コワくなります。もちろん10年や20年そこらの話ではないのですから、当然私はもう生きてはいませんけどね。(笑)

 とにかく今の子どもたちの将来を心配しているのです…でもどうしていいのか分かりません。今は取り敢えずコロナの問題から解決していかなくては…ねッ。

 今日の写真は、先日の吟行会で見つけたものですが、「苧(からむし)」の花?だとグーグルレンズにはでました。もしそうなら「苧麻」とも書いて、〝からむし〟とか〝ちょま〟と読み、夏の季語なんです。でも、ネットの写真で調べてみると、ラセイタソウの花に似ていましたが、高さなど他の説明がちょっと違うような…。イラクサ科カラムシ属の多年草であることは同じです。苧は茎からは強靱な繊維を採りますが、もし違っていたらご存じの方教えて下さ~い!お願いします。

 

コメント (6)
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