ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

令和4年度第1回目の〝きらら俳句教室〟

2022年04月20日 | 俳句

 今日も最高気温は22度と暖かで気持ちの良い1日でした。しかし、明日からは天気が下り坂になるので気温も下がると。それで、今日のうちにお婆ちゃんといつもの病院へ診察と薬を貰いに行って来ました。

 ついでにもう一軒お婆ちゃんの通院している病院へも。帰ってきて疲れたので、今日は久し振りにお昼は素麺を食べようということになりました。外や車の中は暑いぐらいでしたので、さっぱりしたものが食べたくなって…今年初めての素麺です。でも氷では冷やさないで常温で…それがとっても喉ごしが良くて…美味しかったですよ。

 さて、先日の土曜日は今年度最初の〝きらら俳句教室〟でした。司会進行も昨年の女性レンジャーIさんに代わって、レンジャーのTさん、今度は男性です。会員は…新しい方が1名入られましたが、退会された方もいてちょっと減り12名…あれ、いつも熱心に受講してくれていた一番若いHさんの顔がない!と残念に思っていたところ…終ったときにHさんの顔が教室に…???どうしたのかと聞いてみると、このきらら浜自然観察公園に4月から勤め始めたんですって!わあ、それじゃ仕方ないわねと言うと、本人も〝続けたかったんですけど…〟と残念そう。こんなこともあるんですね。ビックリ!しました。

 さて、いつも通り9時30分より開講。今日は〱さまざまの事思ひ出す桜かな〉という芭蕉の句から始めました。つまるところ俳句というものは季語を通してそれぞれの〝思い〟を、定型の五七五のリズムに乗せて詠うものということ。そして、その思いが通じてこそ共感を得られるのだから、先ずは分って貰えるように伝えることが大事。自分だけが分る句というのは、結局〝ひとりよがり〟の句になって、人々の心には何も伝わらないのだということを話しました。

 昨年度はなぜかよく雨に降られましたが、今年度は出だしからいい天気。外へ出る10時頃にはもう暑いくらいに日が照って、キラキラ輝く湖を見ながらいつものコースを歩きました。

 今回の目玉は…そう、そう、春だけに見られるという鼈甲蜻蛉(べっこうとんぼ)。これは季語ではありませんが、全国的に数が少ない絶滅危惧種で、このきらら浜公園の葦原には生息しているんです。その観察会がちょうど今日の午後からあるんだそうで、でも、私たちは残念ながら見つけられませんでした。写真は、公園のホームページよりお借りしました。

 もうここも3度目になりますので、他には特別なものはなかったかな。鶯に春の鴨(鴨は冬、まだ北帰しないでいるので残る鴨ともいう)、大鷭(これは夏の季語)と燕…また去年と同じトイレの中の巣に来ているようでした。

 植物では、姥目樫(うばめがし)の花を初めて間近で見ました。他に赤芽柏(あかめがしわ)も、新芽の葉が下の写真のように形の違うものがあるということを知りました。他に茱萸(ぐみ)の実の赤くなっているものと花の咲いているものがあって、実の方は〝春茱萸〟とも呼ばれる〝苗代(なわしろ)茱萸〟です。花の方が普通に〝茱萸〟といわれて、その実が秋の季語になるものです。ちょっとややこしいですが、秋に成る茱萸は〝茱萸〟と詠んでもいいですが、春の実には必ず〝春茱萸〟とか〝苗代茱萸〟で詠みましょう。

 写真は、秋茱萸の花。(公園のホームページより)独特の甘い香りを放ち、遠くからでも風に乗って香るので、その存在はすぐにわかります。ラッパ状の形の花は白く、下向きに多数付き、遠くから見ると雪が積もったような感じで、沿岸部に多い樹木なので、園内では堤防沿いに多く見られるそうです。

 この度も咲いていたから…ということで、〝茱萸の花〟として詠んだ句がありました。確かに秋茱萸の花は春に咲きますが、もし春茱萸なら花は秋に咲きますのでどちらか紛らわしくなりますね。よくよく考えて詠むようにしましょう。

 このように季語として使う時には、必ず歳時記で確かめるようにするといいですよ。季語への知識が深まって勉強になりますし、知っている季語の数も増えていきますから。

 第1回目が予定通り無事に終りホッとしました。新人さんにいかがでしたか?と感想を聞くと、〝テレビのプレバトみたいで面白かったです!〟と…ああ、よかった!皆さまお疲れ様でした。

 写真は、ウバメガシの花、アカメガシワの新芽、ベニシジミ。最後は改築されて綺麗になった東屋です。

 

コメント (7)
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