ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

兼題の〝下萌(したもえ)〟を探して!

2021年02月06日 | 俳句

 今日のナント暖かかったこと!最高気温は14度、最低でも5度ですから随分違います。このよい天気に何もない土曜日…といってもサラリーマンのように勤めに出ているというわけではありませんので、いうならオールサンディーのようなもの。そうなんですが、予定が全くないというのも久し振りなんですよ。

 さて、さて、先日の句会の兼題は〝下萌(したもえ)〟でした。歳時記の解説には〝下萌は草萌と同じ意味で、早春、大地から草の芽が萌え出ること、またはその芽をいう。早春になると、冬枯れの地面のそこここから、野にも庭にも垣根や道の傍ら、岩の狭間にもという具合に、思いがけないところに萌え出た草の芽を見いだすことができる。いっせいに頭をもたげてくる若芽の淡い緑の姿を見ていると、いかにも待ちこがれた春が来たという感が深くなる。古来、下萌はひそかに思い焦がれる意味に使われた言葉である。〟なんですって。

 この〝下萌〟が、他の教室でも兼題になっていますので、季語探しに少し外へ出てみようかと、主人と久し振りに常盤公園へ出掛けました。本当は運動不足解消とスマホの写真撮影の練習を兼ねてのウォーキングなんですが。

 「スマホデビューでもあんしん 使いこなしガイド」の本を読んでも今一つ??? そこで実際に使ってみた方が早いと…。すると駐車場に着くやいな目の前にジョウビタキの雌が現れ…。〝ほら、ズームで撮ってみろよ!〟と主人に急かされるけど、どこをどうすればズームになるのか…モタモタしていましたら…一枚も写せずに逃げられてしまいました。ああ、クヤシイ!

 さあ、では本命の下萌を探して…ああ、これこれと…

 次は…このお花は?…ウン、これは大丈夫!と、グーグルレンズで花の名前を試しに覗いてみました。すると、「カンシロギク」「フランスギク」「ヒナギク」…エエッ、私は「ノースポール」だと思うけどなあ?…と。よく見るとカンシロギクとノースポールは同じものでした。納得!これでグーグルレンズはもうバッチリよ。

 ところが足の速い主人は勝手にどんどん歩いて行き、もう姿が見えなくなりました。仕方がないので一人で〝下萌〟の写真を撮りながらしばらく行くと、今度は空をグルグル旋回して何度も何度も地上へ近づく大きな鳥が…明らかにトンビやカラスではありません。お腹の周辺が白く見えますし…向こうに湖とかがあれば、これはミサゴかなと…。結局ズームは使えずに一応写しましたが、小さくて…、鳥だけ拡大してみました。いかがでしょう。ミサゴではないですか?

 やがて途中まで行くと主人が戻ってくるのに出会い、〝向こうに菜の花が咲いていたが、日が翳りだすからもう帰るぞ…〟という。でも、せっかくだから菜の花を撮って帰りたいと、もう一度付き合って貰いました。すると、菜の花畑の先の池にマガモとオオバンが見えます。〝ほら、あれをズームで撮ったらどの程度に写るものか、やってみろよ〟と言われて、今度は何とかズームで撮ってみました。菜の花もまだ小さいのに一人前に花を咲かせていましたが、まだまだ…。オオバンも撮ったのに…エエッ、ない!

 常盤公園はジョギングやランニング、犬の散歩の人たちがいつもひっきりなしなんですが、久し振り…ウウ~ン一年振りかな…、来てみるとこんなにも多かったかしらと、ビックリ。これもきっとコロナの影響なんでしょうね。ところが帰るときに道にマスクが…これ落とし物?イヤ捨てたのかも…。マナーの悪い人がいるもんですね、残念です。

 でも、マスクをして歩いていると、本当にそれだけで息苦しいし、また、マスクは息でじっとりと湿って気持ち悪い!捨てたくなる気持も解りますが…。だから、走っている人たちはみんなマスクしていませんでした。ああ、やっぱり一日も早くこの状態をどうにかしてもらいたいものです。

 公園内にもソーシャルディスタンスを守って歩こうとの看板が立ててありましたが、…でも、私は一人では続かない…連れがいないと。そうすると離れて歩くのはどうも…ね。

 ところで、兼題の〝下萌〟ですが、こちらでは早々と草は萌え出ていますので、待ち遠しい春が来たという実感はあまりなかったですね。まだしも〝冬萌〟の方が分かりやすいし、実感があります。確かに緑が大地を一面に蔽うようになればそれなりに春を…なんですが、その場合は絶対〝草萌〟の季語の方がふさわしいと思います。やはり〝下萌〟という季語の本意を実感できるのは雪国の人たちなのだと、今回こうやって歩いてみてつくづくと思い知らされました。

  下萌えに立つ下萌えに迎へられ             鷹羽狩行

  其中一人(ごちゅういちにん)いつも一人の草萌ゆる     種田山頭火

 前句の狩行氏は東北の山形県出身。ならばイヤと言うほど雪国の暮しは身についていたでしょうから、〝下萌〟の喜びも身をもって分かっている人。後句の山頭火は山口県防府市の出身で、諸国行脚はしましたが、概ね山口や熊本、最後は四国で死を迎えた人ですから、〝草萌〟の方が実感だったのでしょう。

 つまるところ何事も体験すべしなんですよ。体験して、体で実感して、はじめてその季語の本意が分かるというものかも知れません。頭だけで想像して安易に俳句を詠むものではないと…。だからテレビ俳句などでは臨場感がないし、説得力もありませんから、良い句が詠めるはずはありませんね。

 出来るだけ外に出て、歩いて足で俳句をかせぐようにしましょう。だから吟行が大切なんですよ!…ナンテ言ったって…今はそれが出来ないところがたくさんあって…どうしてくれるのよと、イヤになることでしょう。特に大都会の方々は…でも、辛抱して頑張って下さい。もうじき夜も明けることでしょうから…ね!

 さて、今日のスマホの撮影会?は、まあピンぼけはどうぞお許しを!この機種には、「広角カメラ」「標準カメラ」「望遠カメラ」と三つものカメラがありますので、以前のスマホよりズーッと写りが良いはず。が、私が全く使いこなせる状態ではありませんので、もうしばらく目をつぶって待っていて下さいませ。どうかよろしく! 


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2 コメント

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Unknown (ちわき)
2021-02-12 01:46:47
これを読む限りでは、風の盆さんはスマホを持っていないと…
まさか携帯電話も持っていないのですか?そんなことは…ある?ない?
なければなくてもと何にも困らないと嘯いていた主人が、私がスマホに替えるとき、ガラケーを譲ったら、それをしばらく使っていましたが何にも役に立たず…
と思ったら、いつの間にかスマホに替えて、それからは肌身離さず…ですよ。
中身はPCと殆ど同じですから、最近は家に帰ってもスマホばかり…
あっと言う間に変わりました。
PCを使いこなしている人は携帯にも通じていますのでいいんでしょうが、私などはどっちもダメ…
宝の持ち腐れです。ただ写真を撮りたくてスマホにしただけですから。
だから自分の位置情報を発信OKにしないといけないことが多々あって、分からないまま…情報を与えています。
何だかコワイですね。何もかもどこかで知らないうちに管理されていたり…とか、個人情報は全部筒抜けとか…
でも、便利なんですね。使い出したらもう後戻りできません。
これ、みな中毒ですよ。
あの電車に乗っても、みんな下を向いてスマホをいじってる…。ゲーム機で子どもたちがゲームをしている姿…みんな健康的ではないですね。
私やっぱり芯の所では古い人間なんでしょう。古いのが好きなんですが…
PPMの歌…私も大好きです。(^0^)
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 (風の盆)
2021-02-11 10:00:22
ピーターポール&マリー PPMだったかな
500マイルを歌ったPPM
たしか、鳥のを歌った歌があったかな
鳥のように自由に大空を飛び回りたいと
鳥が飛んでいる姿は良いな

スマホを買い替えたか
いや、スマホを持っているか
いまや、爺さん婆さんの必需品になってきたか
便が良いとは言えるが、場所も動きも察知されるか
政府の主導でやった、デジタル化を進めると言うがココアとかな
コロナの場所を察知できなかったと
アンドロイドでは故障していたと
携帯電話とは専門家と素人の差が大きい
政府でも専門家が少ないのだろう
掛け声は大きいが、声だけかな
重要なことは小さい声で的確にやってもらいたいな
政府とは国家とは軍と財政を握ってるから始末が悪い
しかしビルマ、いや名前が変わってミャンマーとか良く反抗しているな。感心する
この国でも五輪組織委員会のボランティアに辞退者がいたとか
こんなことで、ボランティアが逃げるとは、かえって心配だと傍から声が聞こえてくる


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